待宵の月


暗くなった 天空に
優しい光を 放ちながらも
くっきりとした 輪郭を持つ
月が浮かぶ
まるで そこだけ
誰かが 描いたものかのように
この下界とは違う
空気が流れる
地上に たどり着いた光は
今夜は はっきり
影を作る
思わず 仰ぎ見たくなる
この夜空
そう 明日は満月

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