舟歌 第9番 作品101
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| ピエール - アラン・ヴォロンダ | ||
| Pierre - Alain Volondat / (NAXOS) | ||
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| 穏やかなテンポがこの作品にあっているのだが、唐突な音楽の変化がやや不自然。気になるのはフレーズの流れに関係なく、音の厚みにあわせて音量や音圧が増してしまうこと。これでは曲を理解できていないように感じてしまう。 | ||
| ポール・クロスリー | ||
| Paul Crossly / (CRD) | ||
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絶えず変化を続け絶えず流れ続ける川の流れのような柔軟性を持った音楽。その流れにのって歌われていく旋律。あるところでは速くなり、あるところでは緩やかになり、そして光を反射してきらめきながら流れていく川のような音楽。静と動、穏やかさと力強さなど反するものが交互に現れ、あるいは同居しながら進む音楽。それが冷たく、美しい音色で覆われている。 |
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| ジャン - フィリップ・コラール | ||
| Jean - Philippe Collard / (EMI) | ||
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推進力があり華やかな演奏。ダイナミクスも広く、情熱的でさえもある。しかしそれでいてテンポは安定しており、音の隅々まできちんとコントロールされているのでバランスもよい。遊びも少なくやや技巧的に感じる所もあるのだが、その代わり無駄も隙もない演奏である。 |
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| ジャン - ミシェル・ダマーズ | ||
| Jean - Michel Damase / (ACCORD) | ||
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特に際立った印象のないスタンダードな演奏に聴こえるが、よく聴くと、穏やかに始まる音楽が主題の変奏を経る毎に、細かく動的になっていくに従い増していく心地良い緊張感とスピード感や、フレーズの歌いだしや収めるときのさりげないテンポの「揺れ」などとてもセンスのよい音楽作りがされていることがわかる。 |
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| ジェルメーヌ・ティッサン - ヴァランタン | ||
| Germaine Thyssens - Valentin / (TESTAMENT) | ||
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![]() ★★★ |
心地良い揺れを伴いながら軽やかに演奏している。形・場所を変えて現れるテーマは他の声部に埋もれる事なく、フォレのフレーズを自在に変化させていく面白さを楽しむ事ができる。特に主題をカノン的に扱う56小節目からは、追いかけるフレーズは両手にまたがって演奏していると思えないほど自然でありしなやか。美音で奏しているものは多いが、このように「生きた」演奏は少ないのではないだろうか。 | |
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ジャン・ドワイヤン
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| Jean Doyen / (ERATO) | ||
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ゆったりとしたテンポ。それに加え重みのある音色、特にフレーズごとにバランスを変えていないこともあり、音楽は重い。それは56小節目からの和声の変化、フレーズのカノン的手法、アルペジオのきらめきのようなところでは華やかで美しくなるのだが、推進力も弱いためか全体的な重さの方が強い。
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ジャン・ユボー
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| Jean Hubeau / (ERATO) | ||
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主題が様々に形を変えていく場面ごとに「間」をあけたり、音色的な変化を加えたりする事が多いのだろうが、ユボー氏の演奏はそのような「テクニック」に頼る事なくストレートにこの作品に向かっている。内声のフレーズはもちろんの事、ベースラインをはっきりさせる事で全体の響きが安定し豊かに聴こえてくる。フォレの作品はベースラインが一つの旋律であるような動きをさせる事に特徴があるが、それを聴き手にはっきり認識させてくれる演奏である。
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