ニュージランド自転車新婚旅行(2005年5月)
                        (珍婚旅行)

旅のはじまり

4月30日(土)
2004年の夏にモンゴルへ行って以来は結婚式の準備に
向けての準備に追われて、なかなか走ることはできなかったが
新婚旅行は再び自転車で海外を走ろうと決めていた。
式が4月のGWの初めに行うので、夏に再度ヨーロッパに行こうと
話をしていたが、今年のGWは長期連休が可能な日程だったので
おもいきって式が終わった翌日に行くことになった。
候補地だが、ヨーロッパだとまだ寒いし、ニュージランドならちょうど秋で
暑くもなくちょうど良い感じだったので、急遽チケットを購入した。
サイクリストパラダイスのニュージランド大変楽しみである。




*重い荷物を背負って成田空港第2ターミナルへ


ニュージランドへ

海外への自転車旅行は4年振りである。久々の輪行(フル装備)はかなり重かった。
今回乗るカンタス航空は自転車については必ずダンボール(1500円ぐらい)に入れなく
てはならない。自転車のことを考えるととても安心だ。成田空港では輪行袋のまま指定さ
れたダンボールに自転車を入れた。




*自転車用のダンボールなので輪行袋のまま入れられた。



ニュージランドにて

5月1日(月)〜5月8日(日)

 オークランドに到着した私たちは翌日の電車のチケットを取ると、安宿へ行き、自転車
を組み立てた。また、ダンボールを預かってもらうよう交渉。一週間のみの約束で預かっ
てもらえることとなった。
 翌日疲れきった体ではあったが朝5時に起床し、自転車旅行への期待を持って、ナショ
ラルパークへと電車で向かった。





*北島の玄関口オークランドから列車でナショナルパークへ

到着すると予想外に肌寒く、天候もスッキリとしたものではなかった。疲れも手伝ってテ
ンションは一気に下がったが、初日はお世辞にも長いとはいえない距離なので、無理や
りテンションを上げながら出発した。

ナショナルパーク駅からトンガリ国立公園まで約15キロを走ることとなった。道は日本と
同じ左側走行なので、違和感なく走ることができた。国立公園までは登りで疲れた体に
はかなり応えた。





*ナショナルパーク入口にて
 キャンプ場に到着すると、すぐに買出しを済ませ、テントを張った。シャワーや炊飯所
が設備されており、とても便利になっていたが、国が違うと勝手も違うので、使い方をい
まいち理解していない私たちは、言葉もろくろく話せないのに、周りの外国人を巻き込み
騒動となってしまった。それでもなんとか食事を済ませた私たちは床に就いたのであっ
た。

 キャンプ場ではさっそくシャワーを浴びに行った。その後洗濯をしながら夕食の支度を
した。ニュージランドのキャンプ場では共同キッチンがあり、コンロ等を持ち込む必要は
なく便利だ。ただし、この時期の夜は冷え込みテントでは寒かった。(><)





*ナショナルパーク国立公園キャンプ場にて雨に降られる
 昨夜から降り続いた雨は、冷え性の私を悩ませた。銀マットが薄く、地面の冷たさが体
へと伝わってきたのだ。一晩中寒くて眠れず、朝方になって、MASAHIROにマットを交換
してもらい、ようやく仮眠を取ることができたが、本日も寝不足となり、体は悲鳴をあげ始
めていた。
 
 テントで寝ていると、雨が降ってきた。深夜になるにつれて雨足が強くなった。
翌朝CHIZUが寒さのため自分のマットと交換したりしたが、CHIZUの寝不足が心配だ
った。出発をしようにも雨が止まずテントの中でうだうだしていると、なんとか雨足が弱く
なったので即効でテントをたたみ出発準備をした。


 


*翌日一瞬雨が上がったが・・・(後ろはトンガリ山)
 記念撮影をして山を二割ほど下ったところで雨が降り始めてきた。下り始めた今、キャ
ンプ場に戻る気力もなく、そのまま走り続けることとなった。



*ナショナルパークからトゥリンギへ(雨の中走行)
 冷たい雨は止むことを知らず、それどころか強くなっていった。昼食は雨宿りするとこ
ろすらなく、仕方なく路上で立ったまま食べる羽目となった。雨のせいで疲れても座ること
すらできず、休めば体が冷えた。昨日からの時点で、新婚旅行がほとんど珍婚旅行?に
なろうとしていた。

出発からの雨は止まず、回りは牧草地のため休憩場もなく、ひたすら走ることとなった。
また、道がアップダウンの繰り替えしのためかなり辛い走行となってきた。




*雨でだんだん辛い走行に・・・




*雨は降り続く





*トゥリンギのモーテルに宿泊(4つ星なり〜)
 ようやくの思いで、町へと辿り着き、安宿すら探す気のしなかった私たちの目に飛び込
んできた、モーテル。お値段もリーズナブルで快適。なにより薄汚い私たちを泊めてくれ
たことに感激した。

 モーテルの陽気なオーナーは濡れた靴やテントをスキー用の乾燥機で乾かしてくれた
り、とてもサービスが良かった。もう一泊して行きたかったが、日程も押しておりこの旅唯
一のリゾートホテル(?)でゆっくり休むのであった。





*食事は奮発して、ステーキ!!
 夕食は自炊。近くのスーパーで食材を調達。おいしかった。
 
モーテルは食器や自炊設備が整っているので、とても便利だ。今日の夕食は
オージービーフステーキ。ニュージランドのお肉は安くて、大きい。たくさん食べてしまっ
た。





*タウポへ向けて走り出した
 自転車3日目にしてやっと晴れ!!景色も抜群。時々車から応援してくれるので気分も
よく、いいスタートとなった。

 今日は快晴で気分も良く走れた。景色も良く、タウポ湖畔でご飯を食べた。




*タウポ湖畔にて
 本日は距離も短め。お昼も湖畔でのんびり、ピクニック気分!




*タウポ湖畔にてA
 昼をのんびりし過ぎて、予定の時間より遅くなり始めていた。焦り始めた頃、皮肉にも
上り坂の連続となった。景色は抜群であったが、終盤は精神的に疲れた。自業自得であ
る。タウポへと到着した私たちは、精神的にも肉体的にも疲れきっており、自転車での移
動は打ち切ることを決断した。

 タウポまでそれ程距離はなかったが、途中雨に降られたり、アップダウンの道のため
疲れてしまい、自転車走行はタウポで終わりにした。
タウポではアクティビティツアーをしたり、少しのんびりすることとした。
夕食はニュージランド料理のレストランに入った。骨付き羊肉の煮込みやワインを飲ん
でやっと新婚旅行ぽく?なってきたかな。この旅の初外食であった。




*タウポフカホールにて
 タウポに滞在。午前中は荷物を宿に置き自転車でフカホールまで行った。





*フカホール入り口にて


       


*フカジェット(スピードボート)に挑戦   *タウポの丘にて
 午後はフカジェットの挑戦。お金はかかったが、スリル満点!なかなか味わえない体験
をした。また、フカジェット後はクレート・オブ・ザ・ムーンを見学。日本の大涌谷みたいで
面白かった。
 
 フカジェット(スピードボート)はタウポ川をスピードボートで時速100キロ近いスピード
で走り回り、最後はスキーで言うターンをして止まるアクティビティスポーツだ。
水は少しかかるがとても気持ち良い。ただし、ガイドの話す英語が早いため今いち聞き
取れず残念。その後はクレーターオブムーンを見学した。硫黄が噴出しており温泉地み
たいな感じであった。





*クレーターオブムーンにて




*クレーターオブムーンにてA





*ティキィロッジ(タウポ)にて夕食はパスタなり
 
 タウポを満喫した私たちは一日かけてバスでオークランドへと戻った。安宿に戻った私
たちは預けていた段ボースを受け取り、すぐさま輪行。また、翌日のブラックウォーター
ラフティングツアーの予約を取った。




*ブラックウォーターラフティングツアーにて

     

 一日がかりのツアーはとても疲れたが、土蛍がとてもきれいで感動した。ただし、洞窟
の水がとても冷たくて汚かったことを除いては・・・。
 それは、ツアーが終わり、オークランドまでのバスを待っている時のことである。何度、
トイレの行っても、またトイレに行きたいのだ。それはオークランドに到着してからも続
き、出血を伴うものへと変わっていった。


 ブラックウォーターラフティングツアーは深い洞窟の中に入り、土蛍を見学をしたり、狭
い洞窟を探検するアドベンチャーツアーでなかなか楽しかった。この地域はこのような洞
窟が数百個あるそうで、いろいろな洞窟ツアーがあるそうだ。確かに洞窟の水は冷たか
ったが、その影響でCHIZUの体に異変が出てしまい、日本に帰ってからは大変なことに
なってしまった。





*オークランドにて





*クィーンズパッカーズにて(オークランド)
 翌日も残尿感と出血は治まらず、帰国後後すぐに病院へと向かった。結果、疲れと冷
えから来る膀胱炎だった。どうやら免疫力の低下した私の体に洞窟の汚い水に潜む細
菌が入り込んだようである。なんともお粗末に終わった新婚旅行は、まさしく修行だっ
た。でもまあ、なかなかできない体験をし、旅の厳しさと楽しさを二人で味わえたことは貴
重だったのかもしれない。
 
 洞窟ツアーから帰った後はお土産を見たり、オークランドの町を見学したりしてのんび
り過ごした。8日間という短い期間での旅であったが、自転車旅行とアクティビティツアー
で休む暇もないぐらい充実した内容であった。ただし、体調が完全でない状態で行った
ため自転車ではそのあたりの影響が出てしまい考え方が甘かったと反省している。ま
た、CHIZUは変なお土産を抱える(笑)こととなり、今回の旅はかなり充実していたが、
反省する点も多かった。なかなか社会人になると時間が取れないが、再び自転車で海外
を走りたいと思っている。でも、次はゆっくり旅行をしたいかな。


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