広川英夫の | ||||||||
油絵似顔絵クラブ |
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貴方の気に入る似顔絵を短時間(約2時間)で、しかも油彩画で描きます。 | ||||||||
2時間で描く訳ですが2時間の間、リンゴ(動かず、黙っている)の様にしていることはありません。 | ||||||||
椅子に座って頂き、ポーズ(顔の向き、目の方向等)は決めますが | ||||||||
お話をしながら、楽しく描きます。 | ||||||||
油絵サイズ F3号(縦27.5センチ×横22センチ) | ||||||||
油絵似顔絵について | ||||||||
最近、私の油絵似顔絵について、考えてみました。山藤障二著の「似顔絵」という本を読みました。 | ||||||||
その中に面白い文章がありましたので紹介します。 | ||||||||
似顔絵と肖像画とどこが違う? | ||||||||
似顔絵とは批判です。 | ||||||||
肖像画と比較すれば、そのことがよくわかります。同じく特定のモデルをえがくものでありながら、 | ||||||||
方向はまったく逆なんですね。 | ||||||||
むかしなら王侯貴族、近代になってくると政治家とか、会社の創業者とか、そういう人たちが | ||||||||
自分の業績やら地位やら権力をきおくしておきたいために、絵描きに命じて描かせたのが肖像画。 | ||||||||
銅像を建てるというのもこの延長線上にある。原寸大にえがくのではなく、立派で偉大に | ||||||||
みえるように描く。 | ||||||||
つまり上昇の方向で造形するわけです。 | ||||||||
似顔絵はそうじゃない。 | ||||||||
偉い人のポロッとこぼれ出た人間味をとらえる。そそっかしさとか、欲深さとか、ずるがしこさとか、 | ||||||||
そういった部分を好んで描く。 | ||||||||
いってみれば、引き下ろす方向で描くんです。 | ||||||||
肖像画といえども、けっこう皮肉な画家はいますから、じつはどこかにトゲを潜ませていたりして | ||||||||
一筋縄ではいかないのですが、ふつうの場合、肖像画では「描かれた本人が喜ぶ」、 | ||||||||
似顔絵では「怒るとまではいかなくても苦笑する」といった差があります。 | ||||||||
描写の仕方でいうと、肖像画は基本的に写実描写です。絵描きの主観を極力抑えて描く。 | ||||||||
記録ですから、必要なのは技術であって主観ではない。似顔絵は諷刺画ですから、主観の | ||||||||
固まりほどおもしろい。写実描写じゃなくて誇張描写。 | ||||||||
材質も違う。肖像画は後世に残すことが目的だから、油絵とか銅鉄のように変化しない材質を | ||||||||
つかいますが、似顔絵はそんな必要はない。何をつかってもいい。 | ||||||||
とありますが私の絵はこの肖像画でもなく、似顔絵でもなくちょうど中間の絵だといえそうです。 | ||||||||
私流にいいますとそれぞれの感をさわやかに表現した絵といっておきましょう。作品によっては | ||||||||
肖像画にちかい作品と似顔絵にちかい絵があるかと思いますが、技量の不足の為、ご勘弁を。 |
これまでに描きました15名の方々の作品とスナップをご覧ください。
(拡大で見れます)。
富田先生と似顔絵
2002年8月に富田先生の似顔絵を描いて差し上げました。
先生はたいへん喜ばれ気に入ってもらいました。写真屋へ行って
何度も写真を撮るが、気に入る写真ができないので、死んだ時には
この絵を飾ろう。なんて冗談まみれに話をしておられました。
車椅子の生活でしたが、しゃいで元気なおじい様でした。
ところが、2003年3月3日享年86歳で亡くなられました。
そして、告別式の祭壇には、先生の遺言でその絵が写真の代わりに
飾ってありました。先生は具合が悪くなるまで、現役の機械博士でした。
天国に行って、いまごろは空飛ぶ車椅子の開発でもしてるかなぁ
似顔絵クラブ新作
2005年8月17日 「このチャン」F3号 新居のアトリエにて久々の似顔絵 部屋の光の具合を心配しながらの作画となる。 お子さんははじめてである。 付き添い予定のお母さんは用事で、このチャンは ひとりとなり、モデル中はおとなしかった。 すこし、緊張気味 私はひさびさで、思うように描けない状態で、所定時間の 2時間半は、あっと言う間にすぎる。 終わる頃、お母さんがもどってきたが、このチャンの表情 は、あかるく一転した。 この時の表情を描かないといけなかった。 あとで、ゆっくり修正し、やっと完成した。 |
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2019年5月2日 F3号 着物が好きなKさん 観る朗読、聴く演劇の世界の女優さん |