古代〜中世の兵器 作品集  
 
 石投砲
 古代戦車
 臼砲
 8インチ野戦砲
 初期の艦載砲
 
                                                                   
            石投砲
 
 古代ローマ時代に敵の城を攻める時に使用された石塊を遠くに投げる兵器です。
 時には燃えた石炭なども使われたようです。
 アームの端には石の重りが付いており、ハンドルで巻き下げてバスケットに石などを入れてからレバーで開放し投擲しました。
 
  チークの角材で作りました。
これも最近売っているホームセンターも少なくなりました。
ガラスケースは写ってませんが自作です。
 人形の町岩槻でケースを作ってもらったこともありましたが最近はガラス屋さんが近くにあることもありフレームから自作しています。 
   
   
           古代戦車

 古代ローマ時代の戦車です。
馬で引いて戦場を疾走して敵の歩兵や騎兵をなぎ倒すために使用されました。
車輪が廻るとカムに連結された上部の十字型のアームが高速回転し、先に鎖で繋がれた鉄塊が広がり敵兵に打撃を与えるものです。
これはかのレオナルドダビンチ先生の考案によるものと言われています。
 
  車輪から突き出たカムの様子が見えます。  
   
            臼砲

 18世紀頃の帆船の艦載砲の一種です。
大口径で短い砲身からこのように呼ばれています。
 通常の砲は、ほぼ水平の弾道ですがこれは巨大な破裂弾が上空高く放物線を描いて発射され、敵の上空から真下の艦船や要塞を攻撃するものです。
  
   着弾距離は発射火薬の量と発射角で調整され爆発時期は導火線の長さで調節したそうです。 このため弾道学という学問もあったそうです。
 命中すれば甚大な破壊力がありますが砲自体が相当重く、重心を低く設計された特殊な戦艦に装備されたようです。 
   
                    
         8インチ野戦砲

 南北戦争にも使われた大口径の野砲です。
 黒檀で作りましたが黒檀が硬くて、切るのも削るのも相当苦労した記憶があります。
 電ノコが煙をあげるほどの硬さでした。
 
  仕上がりはきれいですが体力的に黒檀は二度と使いたくないです。
 昔の職人はよくこんな木で指物を作ったものですね。 
   
         初期の艦載砲

 大砲の原型ともいうべき小型、小口径の砲で城塞や艦船に装備されたものです。
 
  後年、これにいくつか改良を加えて18世紀の大航海時代の戦艦に搭載された大砲が完成しました。
 砲の上下角度は後ろの部品の穴にピンを差し込んで調整しました。