2/18 僕は闇人

久しぶりに仕事が休みになったので家に引き篭もっていました。

家に一日中いると何でか知りませんが急に動作や口調が50歳くらい老けてしまいます。特にその現象はこたつから出てトイレに行くとき顕著で、よっこらしょと立ち上がった後は腰を40度まげてヨボヨボと部屋を徘徊しています。

その現象の原因と思われるのは、「老化」ともうひとつ。現在すけが悪戦苦闘中のこちらのゲームです。

SIREN [SIREN2] Sony Computer Entertainment.inc

ご存知の方はご存知の、零シリーズと並ぶ日本が誇る和風ホラーゲームの重鎮「SIREN」の続編です。今作は現在ロードショー中の映画「サイレン」とメディアリンクしており話題になっています。

零シリーズは実体の無い「幽霊」を相手に戦いますが、SIRENは屍人(しびと)と呼ばれるいわゆるゾンビと戦います。ゾンビは老若男女様々で、僕の引き篭もり時みたいにヨボヨボ迫ってくるババアもいれば、全力疾走してくる中年親父も登場します。

この中年親父は僕の小学校の時の担任の先生そっくりで、非常に腹が立ったため軽トラックで何回も何回も轢き殺しました。ごめん。

SIRENの面白さと言えば、幼児から自衛隊員までの多彩な主人公です。自衛隊員は小銃でバンバン屍人を倒してFPS(主人公視点のゲーム)できますが、幼児などはメタルギアソリッド並の潜入技術を必要とされます。

そして何より素晴らしいのが

三沢

この三沢という主人公のモデルが

ピエール瀧

何故かピエール瀧。

ゲーム中では最高に頼もしい&使える自衛隊員として頑張ってくれてます。しかし性格的に吹っ飛んでるところがあり、普段は寡黙なのですが薬を飲むと異様にハイになったりする一面も持ち合わせています。テクノ人間の変態性を大変良く理解しています。さすがSONY。

他にもモバイトのお姉さんとかノーローンのお姉さんとか出てて大変イイ配役センスです。

ホラーゲームといえばドキっ!と驚かされるような演出を想像される方が多いようですが、SIRENはそういった怖がらせ方をしないのが素晴らしいと思いました。でも「迫ってくる」恐怖は非常に強いです。すけはピエールのシナリオで余りに怖くて団地の一室に隠れていたのですが、見事に玄関からズカズカと上がりこまれて殺されてライジングサンしました。

前作に比べてユーザビリティが格段に向上し、更に随所で入る詳細なヒント(天の声)があるため、ホラーゲーム入門としては至高の出来だと思いました。

では機関室の巨大オカメ納豆を倒さなければいけませんので失礼します。

2/13 真っ赤なバラとジントニック

どん兵衛の京風あんかけうどんをすすりながらWOWOWでエクソシスト・ビギニングを見ていて画面のウジ虫が潰れる音と口元で麺をゾロゾロとすする音が同期した瞬間唐突にゲボったすけです〜こんばんわ〜

2週間弱更新が空きましたが、更新がパッタリと止まったときは僕の内にあるクリエイティブの泉が完全に枯渇した状態です。もうこうなってしまうとすけはどうしようもありません。もともと小さい泉だからこういうことになるのです。

この泉とやらが枯れるとすけの屁理屈レベルがバーサーカーレベルに突入します。この状態の僕と口喧嘩して勝てる人間はいません。ローマ法皇とかザコです。

そして匿名掲示板で人の神経を逆撫でするようなことを書き込みまくってニタニタします。さらに東横インの社長を誹謗中傷している個人のブログを片っ端から非常に丁寧な文章で攻撃し、管理人の顔を真っ赤にさせます。

 

 

さて、その泉とやらを回復させるには僕の場合徹底的に他人が生産したエンターテインメントに触れないといけません。そんなときにリハビリツールとなるのがプレイステーションです。ゲームはすごい安上がりで効果のあがるリハビリです。

今回のリハビリに使ったゲームは2本ですが、まずこちら。

塊魂塊魂

ナムコが2004年に発売した「塊魂」です。

ゲーム内容はそこらじゅうのレビューサイトで書かれていたので省きますが、驚異的なレベルの中毒性を秘めた恐ろしいゲームです。プレイした誰もが面白い面白いと口々に呟くなんだか新興宗教みたいなソフトです。

泉が枯れているときのすけのゲーム時間は凄まじいものがあります。テレビ画面から目を離したら死んでしまうとか思うくらいずっとやっていました。朝起きてトイレ行って転がして夕方バイト先に持ってって仕事しないで転がして家に帰って朝まで転がしてました。

ゲーム内容はもちろん申し分無いのですが、音楽がそれ同等以上に素晴らしいです。水森亜土とか起用するセンス抜群だし、坂本ちゃんのいい声具合にもビビリました。特に小学校の合唱コンクールで歌うような感じの「さくらいろの季節」が素晴らしすぎてマジ泣きでした。転がしながら。

おかげで2日でやることが無くなって飽きましたが、これにより泉が半分くらい満たされました。その状態で書いたのが2/5です。まさに半分くらいですね。塊魂は残念ながら誰がやっても面白いのでやったこと無い人はやってみてください。

もう一本のゲームは次回。

2/12 ニュートリノ

トリノオリンピックが面白い。

原田

僕は今回のオリンピックでバイト先の店長と日本のメダル取得数で賭けをしています。予想を当てたほうが相手の1万円を手にするという超シンプルな賭けです。僕の予想は1個で、店長の予想は3個です。

店長は日本のメダルについて

「ミキティーと原田が必ずやってくれる」

などと言っていたのですが、まずこれで原田が死にました。一機死亡。僕は原田は「やってくれる」じゃなく「やらかしてくれる」ものだと思っていたので期待していませんでした。ところがその僕の予想を遥かに凌駕する驚愕の「失格」という結果。

僕的にはオッケーなんですが、ふるさと的にはどうなんでしょうか。気が弱そうに見えたので故郷に帰って責められて自殺してしまいそうで怖いです。大丈夫だよ原田さん。もう日本国民そんなにオリンピック興味ないからさ!!

このニュースを知って嬉しくなって深夜にも関わらずバイト先の店長に嫌がらせの電話をしたりしました。とても楽しかったです。

トリノオリンピックといえば、フィギュアスケートの日本三人娘の活躍が期待されますが、中国の金髪ショートの娘がドストライクの上にアメリカ人が美人過ぎるので、すけ的にはまあどうでもいいです。

みきてー

まあどうでもいいです。

前述の通り僕のメダル予想は「一個」ということでしたが、その一個は上村愛子に託されたものでした。普通にカッコよかったのですが周りがさらに上手かったため5位入賞に終わってしまいました。普通に惜しかったです。僕が無駄に責任を取って愛子のジャンプの着地地点で踏まれるのを待ちます。たくさん踏みつけて欲しい。

すけのメダル予想がはずれ、あと期待できるのはスケートの加藤条治となりました。彼に見事メダルを取っていただいて、僕は一万円を手にします。しかし3個だったら僕は一万円を失います。頑張れ加藤!

2/5 ヒップホップとYシャツと私

「俺のパソコンがファックされた」

僕がいつものように生きるか死ぬかの瀬戸際で悩み苦しんでいたところ、高校時代の友達だった星野君から電話がかかってきました。何の電話なのかは携帯に君の電話番号が表示された時点で予想がついたのですが、思ったとおりパソコン関係でした。

彼はパソコンを使う人間は全員ハッカーだと思っていた人なのですが、近年のMP3プレーヤーブームの波に乗るようにパソコンを購入。最近ではipodにミュージックビデオを入れたりして楽しんでいました。おおかたウイルスかなんかだろう、と思って聞いてみることにしました。

「なにどうしたの」

「パソコンのディスプレイの隅っこで裸の爺さんが腰振ってんだよ。なんか突然現れたんだよ」

「邪魔じゃないなら放っておけば」

「なんかI am spy ware!とか言ってるんだけど。マジ超ウゼエんだけど」

「良心的なスパイウェアじゃん」

「いやマジ困るから。悪いンだけど俺の代わりに何とかしてくれ」

「ウイルス駆除とかですぐ直るって」

「いや俺オマエの家まで持ってくから直してくれ」

ということで星野君、わざわざパソコン一式もって電車を乗り継いですけが住む街にやってくることになりました。電話で解決策をいくつも伝えたのですが、分からないの一点張りで聞く耳を持ってくれません。なので仕方なく地元のマクドナルドまで呼ぶことにしました。

マックに着いたのは昼の1時。平日の昼間にパソコンに向かい合うムサイ男二人組はなかなか滑稽でしたが、この際仕方ありません。休日でしたので親子連れの視線が痛いです。

「ヒップホップのPV探してたら急に壊れたンだよ」

ウイルス対策ソフトも無しにアメリカのサイトに行くのは今どき自殺行為だよ、と僕が優しく伝えると

「ハァ?ヒップホップ好きな奴に悪い奴なんかいねえんだよ」

と反論しだしたので、僕は相槌打ちつつシステムの復元を行い、持ってきたウイルス対策ソフトのインストールをしてコンピュータをスキャンしてやったらあっけなく駆除完了しました。まだ10分も経ってません。

「え、ナニもう終わったの?」

「うん終了。じゃおつかれってことで」

僕が手元のプレートを片付けようと席を立ったそのとき、星野君は非常に意外な一言を言いました。

「家帰っても誰もいないからさ・・・夕方くらいまで遊ぼうぜ」

実は彼も僕と同じように生きるか死ぬかの瀬戸際に立っていた人間なのでした。僕は急に星野君が可哀想に見えたので夕方まで遊んであげることにしました。

本屋で美輪明宏の本を二人で読み漁り、ドトールで内装のもたらす安心感について語り合い、神社に行ったりしました。しかし星野君は神社で参拝しませんでした。

「いやぁ、俺さ、そういうのやんないんだ」

星野君が創価と分かった日の夕方は、とても寒かったです。