質より量。
アメリカがスペースシャトル「ディスカバリー」を打ち上げたのに対し、北朝鮮は「テポドン2号」をはじめとするミサイル6発を打ち上げました。そのうち数発が日本海に着弾したとのことです。
国際問題うんぬんはどうでもよくて、僕はただディスカバリーに対抗して打ち上げた将軍のセンスに感服するだけです。これを受けて僕の中の金正日株が急上昇しました。今年のシュール・オブ・ザ・イヤーにノミネート確定です。
朝一にも関わらずこのニュースの反響は大きく、mixiというコミュニケーションサイトにアクセスしてみると、朝11時の時点で約1000人もの人がミサイル発射に関する日記を書いていました。
「日本に着弾したらどうしよう」とか「ホント怖い」という内容を書いている人は本心が直接ぶつけられていて好感が持てるのですが、妙にインテリっぽく日本の外交戦略の虚弱性が露わになったとかズラズラ書いている人は非常に愚かだと思いました。何故かというと、そういう人たちは普段いかに多くの異性とセックスするかしか考えていないからです。急にインテリぶらないで普段どおりセックスのことだけ考えていればいいのです。
あと風俗嬢のあゆさんの日記が非常に腹が立ちました。
「私は平和を望んでいます。これ以上悲しみを増やしてはいけません。戦争にならないことを祈っています。」
ただの梅毒生産機が悲しみを増やしてはいけないって何事でしょう。あなたを介した病気で悲しんでいる人がたくさんいることを是非自覚していただきたいです。
だいぶ話がそれました。それではここで今回のミサイル発射について面白い点を挙げたいと思います。
・6発も発射したのに1発もヒットしていない
午前9時の時点で6発のうち4発が日本海沖に落ちたことが分かっています。命中させるのが目的なら初発から距離を調整すればいいことなのですが、全発が同距離で落ちています。単なる挑発行為だったら1発だろうが6発だろうがあまり関係無いような気がします。
では何故無駄に6発も打ったのかというと、これは挑発でも攻撃でも実験でもなく、北朝鮮は日本海沖に島を作りたいからです。ミサイルをどんどん打って日本海に着弾させ、ミサイルを積み上げてミサイル島を作ろうとしているのです。ファニーですね。
・横田滋さんがいつも以上にドモっている
「こ、これはですねけけけけけ経済制裁ぅを」
ファニーですね。
・母親の電話がシュール
母親はミサイル発射のニュースを受けて、学校に行った妹にミサイルが落ちてくるから今日は早く帰ってきなさいと電話をしていました。我が家は木造のボロ2階建てなので、早く帰ったところで爆風を防げるワケが無いのです。ファニーですね。
・僕のテポドンも発射されそうです
頭の足りてない大学生が言いそうなことを言って今日はお別れです。また今度。
我がダ埼玉では警察がこんな馬鹿げたモノを配っています。
これは自転車レッドカードというもので、自転車の運転中に無灯火だったり二人乗りをしていたりしたときにパトカーに発見されるといただけるカードです。
埼玉県は自転車の交通事故が全国でワーストワンなので、警察がこのようなモノを配って事故防止を呼びかけるというのは非常に喜ばしいことなのですが、明らかに捕まえて配りすぎているため埼玉県民の不評を買っています。
僕に限って言えば先月だけでレッドカードを6枚食らっています。無灯火三回、一時不停止三回です。一時不停止のうちの一回は自宅の前で食らいました。家の門から自転車に乗って出たら一時不停止でした。これは明らかに知障かノルマ稼ぎです。
そのときは僕も流石に腹が立って、警官に向かって
「インパルスの板倉に似てるって言われませんか」
とからかってやったらマジ切れして侮辱罪うんぬん言い出し、相方がパトカーから手錠をチラつかせたのでちょっと冷や汗をかきました。
そんな愚弄な警官を積んでいるレッドカード担当のパトカーには待ち伏せ型と徘徊型があります。徘徊型の場合は遠くにパトカーが見えた時点でライトをつけたり二人乗りをやめたりすればセーフなのですが、待ち伏せ型はトンネルの出口の陰に白バイ同伴で待機しているので非常に厄介です。
僕の自転車は2年前に電球が切れた状態のままなので、待ち伏せ型の攻略法を編み出さなければ確実にレッドカードを切られてしまいます。一回だけ白バイとパトカーの追跡を田んぼ道を迂回しまくり振り切ったことがありますが、あの強烈なハイビームライトとサイレンの音は非常に心臓に悪いので、最初から見つからないことを考えるべきです。
待ち伏せ型を攻略するには以下の方法があります。
1.毎週木、金曜日は出現を意識する
これは僕の過去の統計です。あと9のつく日も注意です。埼玉県の皆様は参考にしてください。
2.付近にバラバラになった赤い紙が散乱していたら要注意
誰しも捕まった後は腹が立つので受け取ったレッドカードをビリビリに破いて捨てます。かなり目立つので発見できたら迂回しましょう。もし迂回先でうっかり捕まってしまったら後続の人のために撒いてあげましょう。パンくず戦法です。
レッドカード担当の警官は獲物を捕まえたあとちゃっかり自転車番号の確認を求めてくることがあります。盗難チャリに乗っている人はレッドカードを食らったうえにその場で日常生活から退場させられますので注意しましょう。
僕は今日も興奮と緊張を求め電球が切れたまま自転車にまたがります。
一昨日はジーコサッカーでした。
(ジーコサッカー/SFC/市場価格20円)
日本はオーストラリアに3-1で敗北。こぼれ球の一点先制の後、終盤のフニャ〜っと弛緩したところにズバズバと決め込まれるあの光景は非常に日本人らしくて面白いと思いました。
あと僕が面白くてしょうがないと思ったのは、ワールドカップを製品のキャンペーンやらイベントと無理矢理こじつけて安易にセールスプロモーションしてた広告会社のスベリっぷりです。
惨敗から一晩明けた昨日もテレビのCMは「勝ちT当たる」やら「スポーツ見るならプラズマです」やら精神を逆撫でするような購買意欲を微塵も起こさせないモノが流されています。にわかサポーターの方は吐き気必至です。
ちなみに僕はCMで吐き気を催すことはありませんでしたが、先日おもいっきりテレビの「80歳のババアが64歳のジジイに体を舐められまくって困る」という生電話で吐き気を催しました。
さて、日本の屈辱の敗北の翌日職場に行くと店長と社員のテンションが半端なく低いのに気づきました。職場の23歳若ハゲチビ社員はサッカーが大好きで昨日はスポーツバーにまで繰り出して恥をかいてきたそうで、怒り心頭で何やらホザいてやがりました。
「選手交代のタイミングが完全に間違ってる。ジーコじゃなくて俺にやらせれば絶対勝った」
この時の彼の発言は宇宙規模で考えても全く意味の無いモノです。もし彼にあの試合の監督を任せたとしても、彼は若ハゲチビなので到底無理です。オマケに強烈なB型臭を漂わせているのでいっそのこと死んだほうがいいかと思われます。
隣にいた店長もキャバクラを我慢して家でサッカーを観戦していたのですが、日本があんな力の抜けるような負け方をしてしまったので
「サッカー見ずにキャバクラ行けばよかった」
という誰もがわかりきっていることを深刻な顔で呟いておりました。
では肝心の僕はどうだったのかというと、当然のごとく敵国オーストラリアを応援していたので気分爽快です。オーストラリアの3点目が決まったときにあまりに嬉しくて目の前に座っていた妹に
「イイイーーーー!!!チキチキチキチキ!!!!!!!」
と言ってやったら突然ビンタされました。妹だろうが女にビンタされるのは精神的な副作用が強大であるということを思い知らされました。日本にいながら日本を非難する在日の気持ちも分かりました。
「おじいちゃんがボケた。」
僕は母親からこの一報を聞いた瞬間、腰が抜けました。数日前に大学から届いた留年通知書も腰が抜けそうになったのですが、10秒後にはその上にポテトチップスをバラ撒いておやつタイムしていたのでこちらはまだ余裕があったと言えます。
何故そんなに驚いたのかというと、僕が1週間前におじいちゃんに会ったときは将棋を対等に楽しめるくらいピンピンだったからです。それからわずか一週間でおじいちゃんは毎日幻覚と戦うまでになってしまったと言うのです。
「なんか朝鮮人が潜んでるから爆弾持って来いとか言ってる」
僕のおじいちゃんはビルマのインパール作戦には参加していたそうですが、北朝鮮兵と戦った事実は無いはずです。となると、関東大震災の時に流行してしまった朝鮮人虐殺の光景が目に浮かんだのでしょうか。
いずれにせよ話に聞いただけではあれだけしっかりしていたおじいちゃんが幻覚を見て暴れているなんて話はにわかに信じられるものではありませんでした。
母方の親はすでにおばあちゃんがボケて鬱病を周囲に撒き散らしている状態で、今回おじいちゃんがボケてしまったことにより夫婦揃って認知症になってしまいました。認知症とは言いますがおじいちゃんとおばあちゃんはもうお互いに認知はできません。(苦笑)
この深刻な問題に積極的に意見を出してきたのは同居してる兄嫁です。この兄嫁は家事を全くしない上におじいちゃんおばあちゃんの食事だけ塩分を異常に濃くするという恐るべき中学校の音楽教師で、僕は彼女のことを「オーメン小比類巻かほる」と呼んでいます。
「介護施設のパンフレットもらってきました」
「介護施設の見積もりしてみました」
普段は一切介入してこない兄嫁が何故こんなに積極的なのかと言うと、夫の両親が二人とも認知症になってしまったのをいいことに二人とも介護施設にブチ込んで家をのっとろうとしているからでした。この兄嫁の暴走は夫でも止めるのが難しかったようです。全国の男性諸君も学校教師と結婚するときは充分注意しましょう。
さて、僕のおじいちゃんは一応病院で様子見ということになったのですが、深夜徘徊はするわ尿溜めの袋をビリビリ破くわそれはそれは大変でした。縄でベッドにキツく縛り付けても戦時中に軍で受けた訓練かなにか分からないのですが、必ずスルスルと縄をほどき徘徊してしまったそうです。
そんなおじいちゃんは看護婦から「縄抜けの本田さん」という愛称で呼ばれていました。それは褒め言葉なのか蔑称なのか気になるところですが、病院ではそういったあだ名をつけることによって患者とのコミュニケーションを図っているのでしょう。
というワケで僕もお見舞いに行った時に同じ病室にいた人にあだ名をつけました。
向かいの川下さんはウンコを自力で出来ず、必ず看護婦に掻き出してもらっているので「掻き出し」。
一番廊下側にいる佐藤さんはいつも看護婦が駆けつける寸前にウンコを漏らしてしまうので、「マーフィーの法則」。
隣の向井さんはベッドから落ちて半日誰にも気づかれなかったので「放置プレイ」。
なるほど。確かにつらい病院生活も若干楽になるような気がします。
おじいちゃんがボケてから約2週間弱経ちましたが、なんと奇跡の回復を遂げています。いまだ歩行はできませんが、意識はハッキリしています。
痴呆は案外突然来るものなので、家族に年配の方がいらっしゃる場合は最低限最寄の病院の先生とコミュニケーションを取っておくことをオススメします。
最近身近だと思っていた人間に説教をされることが多いです。
それは友達だったりバイト先の仲間だったりするのですが、いずれも急に僕を見下したようにダラダラと説教を始めるのです。
「自分からどんどん動いていかないと。社会はそんな甘くないよ?」
「そんなマイナス思考だと誰もついてこないよ?」
今まで僕の意見を尊重してくれていた大切な人たちが次々と上のような気持ち悪いことを言ってくるのです。僕と思考のベクトルが似通った人たちばかりですので、恐ろしいほど説得力が無いのも特徴です。
お前がそれ言える立場じゃねえだろと口を挟もうとしても、何やらグダグダと自分自身がクリ−ンになろうとかプラス思考になれば君もきっと治るよとかワケの分からない宗教じみたことをいい続けるので力が抜けて受身に回るほかありません。
その上バイト先に赴くと休憩室に「社長推薦図書」とかいう値札の裏の白地で作られた不気味なポップが踊っていて、上の2冊と『ツイてる!』とかいう変な名前の本が置いてありました。
『ツイてる!』をパラパラとめくると
「ツイてる!ツイてる!といつも呟いていればあなたのもとにいいことが沢山やってきます。だからあなたも始めましょう。ツイてる!」
と背筋が寒くなる洗脳系の啓発論がヅラヅラ続いていました。ここ最近社長がキチガイのように「ツイてる!」と叫んでる理由がわかりました。駐車場のガムふんずけて「靴を洗う機会ができた!ツイてる!」と喜んでいてああコイツ馬鹿だなと思ったのですがこれが元ネタのようです。
隣に置いてあったのは『あなたは絶対!運がいい』という本でした。『ツイてる!』と同様ベストセラーだそうです。
自分の心の持ち方一つで、思い通りに人生は変えられる。精神レベルが上がると、欲しいものが向こうから近づいてくる。心の底から思っていることはどんな大きなことでも実現する…。運は自分でつくれるもの、夢をかなえるには仕組みとコツがある。
「身の回りに起こることは全て自分で決められる」と最初にドバーンと載っているあたり、これを書いている浅見帆帆子という女性は温室で育てられたお嬢様だということが分かります。
僕はこの作者を車に連れ込んで大勢の男どもにレイプさせた挙句、爪を剥がしてボコボコに殴りつけ僕のウンチをもりもり食べさせて柱に縛り付けて、目の前でこの本を優しく朗読してあげたいと思いました。そして
「しょうがないよねえ、これはアナタが決めたんだから」
と言って解放し二度とこんな馬鹿なことを書かないようにさせます。
僕にとって自己啓発論なんてモノは自分を見失うだけの汚らしい宗教でしかありません。従って自己啓発にハマって他人にそれを教えて満足に浸ってる人間は今までよりも多くの人間を傷つけることになると思っています。
読者の皆様の周りに急にプラス方向に性格が変わった人間がいたら激しくウザイので近づかないのが吉です。
サービス業の皆様、ゴールデンウイーク本当にお疲れ様でした。
本当によく耐えました。ブルーカラーのろくに日本語も話せないようなバカ親父に頭を下げるのも、下っ端ホワイトカラーの八つ当たりクレームに頭を下げるのも今日が最後です。僕も頑張りますので頑張りましょう。
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さて、僕のバイト先はハードをOFFする店ですので、接客と平行して中古品の生産作業を行わないといけません。これがまた死ぬほど忙しくて、DVDプレイヤーのネジ一個外すたびに客からお呼びがかかるのでものすごくストレスが溜まります。
さらにGW中はそれと平行してもうひとつ非常に危険な仕事を請け負うことになりました。
PSEマークの交付です。
右に写っているのは死後変色した僕の手ではありません。超分厚いゴム手袋です。何故こんなものが必要なのかというと、PSEマークを交付するためのテストを行うことが非常に危険だからです。
PSEマークを交付するためのテストの流れは、プラス電極をコンセントに繋いだ後、マイナス電極を本体の金属露出部分に接続し、上の怪しい機械を使って1000Vの通電を60秒間行って爆発しなければ終了となります。
ここでポイントなのが、感電したときの1000Vの痛さはかなりのものだということです。静電気のような「パチッ」としたものではなく針で突き刺したかのような「グサッ」という強烈なものです。
何故知っているのかというと一度ゴム手袋をしないでテストしたら容赦なく食らったからです。トーキングヘッズのデヴィットみたいにガクガクしながらその場で倒れました。
何故僕がこんなキケンなことをしなければならないのかというと、全国の愛と平和を叫ぶ勘違いギタリストや、アナログシンセサイザーで音の魔術師とか謡って精子を垂れ流している単なるバカどもがビンテージマシンを欲しがってやまないからです。
全ては彼らがメーカーが作る安全な新品を買ってくれればすむことなのです。
やれジミーページが使ってたギターアンプだ、やれハードフロアが使ってたシンセサイザーだと言って他人の使ってた機械に固執して古いの使って爆発して販売店を訴える池沼がいるからこういう危ないことをしなければならないのです。
というわけで僕がPSEマークを交付したマシンについては怨念のようなモノが渦巻いているので気をつけて購入してください。ギターアンプから栗の花のようなニオイがしたら確実に担当僕です。
最近の僕は極めて一般的です。
朝起きて、大学のレポートをカバンに詰め込み、朝ごはんを食べてお茶を飲み、家を出て、通学時間は車内で読書に励み、大学に着いて講義を受け、掲示板でサークルのイベントを覗き、帰りにCD屋に寄ってハウス・ミュージックの新譜を買って帰宅します。
かつての僕は大学など行かず真っ暗な部屋でパソコンのディスプレイの明かりを頼りにニヤニヤしながら世の中に存在する全ての日本人に対し攻撃し、侮辱してこのサイト上でその成果を撒き散らし悦に浸っていたのですが、なんていうかそういう人間って(いわゆるオタクっていうの?)本当気持ち悪いと思いますし、死んだほうがいいと思います。
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僕が今一番大切だと思っているのは、「愛」です。
やっぱり愛はかけがえのないもの☆
相手の為に、自分の為に、生活や性格を変えたり。 自分の命をかけてでも相手を守ったり、尽したり。 自分の生活や性格は変えずに、相手を守ってあげたり尽してもらったり♪するものだと思います。
大学に通うと、今まで見えなかった大切なものが色々見えてきます。例えば、お互いに何でも相談しあえる友達との「友情」や、ゼミ仲間との熱い討論を乗り越えた後に生まれる「感動」、そして「愛」。
これらは全部一人で家に閉じこもっていては得られないものです。僕はこの春に大切なものをいっぱい手に入れて幸せです。
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といったことを大東文化大学の知り合いが言っていました。彼は合コンで「東大」と言って女の子を釣っているそうです。さすが勘違い系三流大学のサークル人間は池沼ばかりですね。
今日の内容は一部を除きフィクションです
中学時代に校舎単位の嫌われ者だったY君のご厚意で、なんとシルビアに乗せてもらうことができました。
色はパープルでした。
Y君「どうよ俺のマイカァー」
すけ「いやホントすごいね!初めてこんな車高の低いクルマに乗ったよ」
車内はブチアゲトランスが大音量で鳴り響き脳をつんざくようなシンセサイザー音で満たされていたため返事が聞こえたかは良く分かりませんでした。窓は閉められていましたが、開放したら半径100メートルくらいには余裕で届くだろうとてつもない大音量です。
しばらくドライブしてふと気になったのですが、Y君の手元にあるハンドルにはクラクションが無く、ハーネスがびよんびよん飛び出ていました。
すけ「ねえねえそれクラクション使わないの?」
Y君「シルビアにクラクションなんていらないって」
と言った直後Y君はなにやら手元のレバーを全開まで引き上げて思い切り足を踏み込みました。
「ブゥウウオオンン!!!」
まさにクルマの咆哮のような凄まじいマフラー音が響き、Y君はニヤっと笑った後ゆっくりこっちを向いて口を開きました。
「コレで充分だろ?」
この言葉を聞いた瞬間、僕は目の前の人間が確かに真性DQNであることを認識しました。最悪です。こいつはクラクションをマフラーで代用し、姫トランスを大音量で街中に撒き散らし恍惚な気分に浸る最低のキャップちんこだったのです。
彼の迷惑行為はドライブ中にどんどんエスカレートしました。
前を走っている軽自動車にピッタリとくっついて、ライトをちらつかせるように蛇行運転をしたあげく、マフラーでドンドンと牽制を始めたのです。
「これが正しい煽り行為ってヤツだよヒヒ」
これには背筋がゾッとする思いでした。煽り行為を正当化し、他人が狼狽する様を想像して光悦な表情をするYの顔を見て僕はすぐにクルマから離れたい思いでいっぱいになりました。こういうヤツがいるから・・・!日本はどんどんダメになるんだ・・・!
さらにYは駐車場でクルマのそばにいるギャルを睨みながらマフラーをふかし出したのです!ありえない・・・!これじゃあ神奈川県の有害図書指定のゲームと同じじゃないか・・・!
僕はYのあまりの安チンピラぶりに恥ずかしくなり、すぐクルマから降りて逃げました。最高級ランクのダイヤのように澄んだ僕の良心が体を本能で動かしたのです。
シルビアはカッコよかったですが、Yにはとことんゲンナリしました。
[あとがき]
ただの整備士の息子のY君、僕の大音量で姫トランスを流せだのマフラーをクラクション代わりにしろだの前の軽を煽れだのといったリクエストに丁寧に答えていただき有難う御座いました。ペットショップ勤務頑張ってください。
「Winny(ウィニー)って知ってますか?」
美容室に髪を切りに行ったところ、美容師のお兄さんにいきなりこんなことを言われました。
ソウルフルなR&Bが流れる昼下がりの穏やかな美容室で、その「ウィニー」という言葉は余りにも異質で、僕の思考を家のパソコンの前まで引きずり込んでしまうくらい強烈な響きでした。
僕は昔WinMXの子鯖で「神」と言ったり言われたりして遊んでいた人間ですので、もちろんWinnyの本質を知らないはずが無いのですが、僕は美容室ではオシャレなクールガイということになってますので知らぬ存ぜぬで通すことにしました。
「あ〜知ってますよ、今話題の情報が流れちゃうソフトですよね」
「そうなんスよ、僕も最近知ったんですけどアレまじスゴいですよ」
「そうですよね、もう警察とかテレビ局まで流出してますよね」
「違うんですよ、あれ使うとタダで映画見れるんですよ!」
また一人香ばしい人間が誕生してしまいました。タダで映画が見れるなんてのは僕にとって5年前の喜びなのです。ここ最近の加熱した報道のおかげで新規ユーザーがどんどん増えているというのは本当だったのです。
「ホントですか!?どんなのが見れるんですか?」
「すごいですよ、ジブリとかはほとんど見れますし、タイタニックのエロパロディなんかも見れるんですよ!」
それは「パイパニック」じゃねえのか。
「他にも公開されてない映画なんか見れたりしてスゴイですよ!」
話を聞きながら改めてタダの魔力って凄いんだな、と思いました。しかも彼の話だと他のサーファー友達に勧めたらみんな夢中になっちゃって仕事そっちのけでハマっているそうです。やなサーファーですね。
つい最近大学に行ったときも大教室に座っている女子大生数人が
「CDからipodにデータ移すのメンドくさいんだけど」
「ウィニー使えばCDいらないよ!」
「エ?ウィニーってナニ?」
なんてことを平然と喋っているのを見ました。何かをダウンロードするたびにビクビク震えてた僕の5年前とは大違いです。罪の意識があっただけ昔のユーザーのほうがマシだったのかも知れません。
僕の知り合いは自分のインディーズバンドの音源をWinnyに放流して知名度アップを謀っていますが、なかなか賢いと思います。
というワケで誰か西野翔の新作AV放流してください
男性の頭の毛が無くなることをAGAと呼ぶらしいです。
ちなみにAGAの正式名称は男性型脱毛症と言い、[Androgenetic Alopecia(アンドロジェネティックアロペシア)]の略だそうです。思春期以降に額の生え際や頭頂部の髪が、どちらか一方、または双方から徐所に薄くなる脱毛症のことを言うとのこと。
まあ要するに単なるハゲです。
最近病気や症状のことをスタイリッシュにアルファベットを並べて通称するのが流行っているようです。この傾向は一般的に人にあまり知られたくない病気や、世間的に情けないと思われる病気に良く見られるようで、AGAもそのひとつであります。
僕が思うに、この略称の意味を知った方の7割強の方は
「なんでハゲのことをいちいちAGAなんて呼ぶんだ、だったらHAGEでいいじゃねえか」
と考えたと思います。AGAと聞いただけでは誰もハゲのことなんて想像できないというところに、日本の高度な暗号技術が見え隠れしていると思わざるを得ません。
他にも今話題のSAD(社会不安障害)というものがあります。これは「人前で怖くてスピーチができない」という病気だそうです。人前で喋り慣れてないだけじゃねえのかとも思いますがそうではありません。中学校の国語の授業で朗読をさせられたときに、緊張しすぎて句読点のたびに何故か生ツバをゴクリゴクリしていた僕なんかがいい例だと思います。だから僕はSADなのです。
このように当てはめていくと、僕の家族は以下のようになります。
すけ:SAD(社会不安障害)
妹:ADHD(注意欠陥/多動性障害)
父親:ED(男性機能障害)
母親:CSI(科学捜査班)
なんか機動隊隊員になったみたいで無駄に爽快な気分になれることが判明致しました。
アナタのアルファベットは何ですか?
判定が覆った。
来月からPSEという安全確認のマークを付けなければ中古の楽器などが売買できなくなる問題で、経済産業省は、一部の楽器については、マーク無しでも売買できるなどの救済措置を打ち出しました。(TBS)
あまりにも唐突な決定。もちろん中古楽器を支持する消費者の立場からしてみれば嬉しいニュースであることは間違い無いのですが、ハードをオフする店員である僕の立場からしてみれば、おいちょっと待てと。
昨日は日米野球の疑惑判定を柿の種ボリボリ食べながら
「こんな怒ってるの王シュレット以来じゃねえの(笑)」
なんてテレビで傍観していたのに、一晩明けたらまさか自分も疑惑判定のとばっちりを食らうとは思わなかったです。日米野球の疑惑判定と同じく、一度決定したアウトがセーフになったのでありました。
おかげで昨日はクレーム電話の処理に追われっぱなしでした。
いったいどういった人たちからの電話なのかというと、先月のPSE騒動の中、高級ビンテージ楽器をPSEマークが無いからといってタダ同然で買い取られてしまった人たちからでした。
「PSEマーク無くてもいいんだから正規査定額をよこせ」
「お前らそういう戦法?」
「詐欺ですよね」
とこのようなゲットバッカーズからのクレーム処理で一日を潰されることになりました。前回の雑記で実はウハウハなんですとか書いて一週間もしないうちにクレームの嵐という形でバチがあたったということになります。
店としては正規査定額を渡すわけにもいかず「もうすでに契約は終わってますので」と切り返すのですが、我ながら凄まじく理不尽な対応です。消費者センターから警告確定といった感じです。
フランチャイズ本部からのメールを受け、店内に貼りまくった処分価格プライスを一斉に剥がします。ビンテージ楽器がPSEから除外されたため、4月以降も販売できることになるので元の値段に戻す作業をしなければならないのですが、残念ながらほとんど売れてしまっていました。
処分価格は最大で半額だったのも大きな痛手です。処分価格でビンテージ楽器を購入した客が4月以降買った店に売りに来た場合、PSE無し査定ができなくなり正規査定で買い取りをすることになるので、場合によっては買い取り金額が購入金額を上回ってしまうという事態が想定されています。
PSE騒動の最中に中古楽器を売りに来た客、赤字覚悟で値下げして売った中古業者、規制の前に無理矢理ビンテージ楽器を買った客など、今回の判定覆りによって、中古家電市場はより翻弄されることになりました。
まったくもって経済産業省の罪は重いと思います。なので経済産業省はまずPSE騒動のクレーム処理ばかりをやらされている僕に現金を送り、経済産業省で終身雇用するべきです。
とにかく職が欲しいです。
今こんなマークで日本中が揺れている。
電気用品安全法で定められた5年の猶予期間が終わり、4月1日からテレビや冷蔵庫、音響機器など259品目の家電製品が、安全性を示す「PSEマーク」が付いていないと販売できなくなる。特に中古家電を販売している業者は、4月から販売できなくなる製品を“駆け込み”で安売りするなど対応に追われており、「直前まで知らず、商売上がったり」と嘆く声も出ている。[読売]
すけはハードをOFFする某中古家電屋(毎度のごとく検索逃れ)でアルバイトしているので、2月前にこの「PSEマーク」のことは勉強するようにとの指示が飛んでいました。
ハードをOFFする会社でこのPSEマーク問題が浮上したのは1月ごろでした。発覚したときはフランチャイズ全体がてんやわんや状態で、代表取締役の山本社長でさえ
「皆さんの知恵を貸してください」
と日記で言っている始末。7万円のマーシャル製のギターアンプや20万円のサンスイのプリメインアンプ、高級コンプレッサー(DTM機材の一種)などの処理はフランチャイズ各店舗の判断に委ねられることになりました。
ほとんどの店舗が2月以降PSEマークの無い該当商品の買い取りを断っている中、僕が働いている店舗は不法投棄の防止や地球環境の保護のために、PSEマークが無くても無料での引き取りはするということになりました。
店に出してはいけないのに、引き取ってばかりで一体どうするのか疑問に思い、僕が尊敬するファンキー店長に理由を聞いたところ
「ゴミ同然に古いビデオデッキはジャンク屋さんにあげちゃうけど超高い機材は1年くらいしたらコッソリ売るの」
結局のところタダで引き取って普通に売るのであれば、利益丸儲けです。このPSEマーク問題を逆手に取った凄まじい商売戦略
まさに外道。
ビンテージ機材であっても、1000Vの通電などのチェックを行えばPSEマークは再取得できるので、必要に応じて再取得を行えば通常の販売が可能だというわけです。つまり僕の店ではPSEマークが無いことをいいことに引き取り扱いにし、後でマークを再取得して通常販売しようということになっています。
(あとで訴えられても困るので書いておきますが、このようなことは全国の優良なハードをOFFする店舗では行っていません。買い取り自体行っていない店舗がほとんどですので、このサイトに書いてあったらとか言わないでください。これは酸っぱいニオイのする怪しいジャンク屋の友達がたくさんいるファンキー店長だからこそできることなので了承ください。)
石橋楽器がPSEマークの無いビンテージ楽器の買い取りを完全に中止したため最近楽器の持込が多いのですが、どの人間も勘違いアーティストばかりなので非常にいただけません。
「PSEマークが無いので、現状査定額は500円です」
「はあ?何言ってんのオマエ?頭大丈夫?これは○○の○○で最新機種の××よりもレアなんだぜ?幻の名機なんですけど」
幻の名器なのは僕のポコチンだけで充分です。
母親がこんなドラマにはまっています。
このCSI:NY(CSIニューヨーク)は、キチガイじみた悪役ばっかでいつもズドンズドン銃弾を撃ち込まれてるゲーリー・シニーズが、正義感溢れるCSI捜査官として最新の科学捜査技術を駆使しつつ凶悪事件を解決していくというドラマです。
母親はこのアメリカ発のドラマが大好きで、ER緊急救命室シリーズや24-twenty four-シリーズも欠かさずチェックしています。
「アメリカってのはこの手の映画を作って現場の悲惨さを美化してるんだよまったく」
とか言っといて画面に夢中のうえ、テレビ台には整然とERと24シリーズのDVDBOXが並んでいるのでもはや説得力はゼロです。母親のこの手のドラマに対するハマリっぷりは半端なものではなく、時にドラマの影響が生活に染み出てきてしまうほどです。
母親は寝る前にいつも鏡の前に向かって白髪を抜いているのですが、ある日いきなりティッシュの上の白髪を僕に見せつけてきて
「みてほら私のDNAがたくさん詰まってる」
などとワケの分からないことを言った挙句、
「早く捨てないと証拠が残っちゃう」
と言ったあと異様に急いでゴミ箱に捨てに行く始末。DNAがたくさん詰まっているからいったい何なのか、母親のDNAを突き止めたところでいったいどうなるというのか全く持って不可解ですが、おそらく最近のCSIシリーズでそんな内容があったのだと思いました。
そろそろテレビ台がパンクしそうな今日この頃です。