「HIGEさんのスポーツ救急救命」 
特報 「AEDでマラソンランナー救命成功」


★心肺停止の70歳ランナー除細動器(AED)が命救う★ 

 こんにちは、HIGEです。昨年7月1日に一般市民に解禁された「AED(自動体外式除細動器)」が、ついに「命」を救いました!以下は新聞記事抜粋です。
【青文字は新聞記事抜粋】

 さる2月20日に大阪府で開かれた第12回泉州国際市民マラソンで、レース中に倒れて心肺停止になった同府内の無職男性(70)が、自動体外式除細動器(AED)による心臓への電気ショックで命を取り留めていたことがわかった。
 マラソン大会でランナーをAEDで救命できたのは国内では初めて。事務局によると、男性は午前11時に堺市のスタート地点を出発してから1キロ先で突然、倒れた。

 後ろを走っていた参加ランナーのうち、大阪市消防局の救急急救命士(41)、熊取町消防本部の救急救命士(34)、府立泉州救命救急センターの男性医師(40)と女性看護師(31)の4人が倒れた男性の元に駆け寄り、協力して心臓マッサージと人工呼吸(CPR)を始めた。
 さらに並走していた救護車に積載されていた「AED」を取り寄せ、倒れて2〜3分後に電気ショックを施したところ、心拍と呼吸が戻り、堺市内の病院へ救急車で運ばれた。

 AEDは、心停止から3分以内に使うと70%以上が助かる可能性があり、昨年7月、日本でも一般人の使用が解禁され、空港やスポーツ施設、学校などへの配備が進みつつある。
 操作が簡単で、誤作動は極めて少なく、除細動が必要な状態でないと電気は流れないので、誤用や悪用の心配はない。
男性はマラソン歴25年、フルマラソン出場60回を超すベテラン。心筋梗塞(こうそく)とわかり、入院してリハビリを続けている。


 ついにやりましたね!「AED」が命を救いました!
 マラソンの大会において「心疾患」や「心室細動」により、心肺停止状態(CPA)に陥った人を救命できたのは、日本国内で初の事例であるとの事です。
 この救命事例をきっかけに、マラソン大会はもとより、各種のスポーツイベントやスポーツ施設へのAED設置がさらに推進される事を願っていますが、この事例には非常に重要なポイントが3つありました。

@男性が倒れた直後から、マラソンに参加していた2名の救急救命士と医師などによって「バイスタンダーCPR」が開始されていた事

A救護車に「AED」が積載されている事を知っていて、即座にAEDを現場に運んだこと。

BAEDの使用法を熟知した救急救命士と医師がいたことから、スムーズに「除細動」が実施できた事。


 以上の3つが非常に重要なポイントでした。
 これらの「1次救命処置(BLS)」が迅速確実に行われ、素速くAEDの除細動処置に移行できた事が「救命」のポイントだったと思います。
 とかく「AEDさえあれば」という錯覚に陥りがちですが、AEDという「ハード面」を効果的に使用するためには、やはり基本の「心肺蘇生法(CPR)」と「AEDの取り扱い訓練」という「ソフト面」がより大切となってきます。

私が、アメリカのシアトルに研修に行った際に聞いたのですが、アメリカでは市民を対象に実施される救命講習会において、指導員が冒頭に必ず使う言葉があります。

@アーリー・アクセス(素速い通報)
Aアーリー・CPR(素速い心肺蘇生実施
Bアーリー・ディフィブリレーション(素速い除細動)
という言葉です。

 これらの3つの事を、素速く的確に行うためには、やはり普段からの「備え」が大切です。私の職場でも、市民に対するAED指導や、救急車の出動中を想定した、消防隊員による「早期CPR」からAEDを使用した除細動を行うための訓練が始まりました。
 救急現場から離れて久しい、年配の職員の方々も、最初はやや戸惑っておりましたが、AEDについての講習を行い、訓練を重ねるうちに非常にスムーズにCPRからの除細動処置が可能になりました。

 このように、現在全国各地の消防本部では「AED」の普及に向けた市民指導計画が作成されていることと思いますので、このHPをご覧頂いている皆さんには、是非一度「AED講習」を受講して頂き、先にご紹介した「3つのアーリー」を実践して欲しいと思います。
 そして、このような救命事例をどんどん増やし、「AEDによる救命は当たり前」という社会を作っていけるよう頑張って行きましょう。(HIGE)

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