「HIGEさんのスポーツ救急救命」 
特集 「ねがい」


皆さん,こんにちは。HIGEです。 

 今回の特集では「AED普及推進運動」をなさっている「さくらさん」のHP(下記URL)にて掲載された「ねがい」をご紹介します。

 「HIGEさんのスポーツ救命救急」では、以前にも「さくらさんからのメッセージ」と題して特集を組ませて頂きましたが、ここでもう一度「さくらさん」のご紹介をさせて頂きます。

 「さくらさん」は,2年前、最愛のお嬢さんである沙織さんを突然襲った「心室細動」により奪われてしまいました。ちょうどその日はお嬢さんの誕生日・・・通っていた高校での体育祭で、リレーを走った直後の出来事だったそうです・・・
 それから2年が経ち、最愛のお嬢さんの「死」を乗り越えられ、沙織さんのように突然の「心室細動」により亡くなる方が一人でも少なくなる社会が来ることを願い「AED普及運動」を推進なさってきましたが、今回、その「さくらさん」の「ねがい」のひとつが叶いました。
 今回は、「さくらさん」のご快諾を得て、「HIGEさんのスポーツ救命救急」でも特集としてご紹介させて頂きたいと思います。
 このHPへの掲載をご快諾頂いたさくらさんには,この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました。

 さくらさんのHPアドレスは下記のとおりです。
 「掲示板」も設置されていますので,この特集「ねがい」をお読みになってのご感想やさくらさんへのエールなどなど・・・・ご訪問して頂ければ幸いです。

 さくらさんHP「AED普及推進運動」 http://sakuraroom.chu.jp/aedFrameset-2.htm

ねがい

2004年 6月24日思い切ってある人にメールを打ちました

おたより=はじめておたよりします 福井に住む主婦です 私は一昨年娘を16歳でなくしました 心室細動による突然死でした しかし その後いろいろ調べていくにつれ停止した心臓を電気ショックで蘇生させる「除細動器」というものが世の中にあることを知りました そして 「除細動器」(AED)について厚生労働省は、緊急時には一般人でも使用できることを決め、今月中に全国の自治体や医療機関に通知するということを新聞でよみました 福井でも是非 子供たちが安全に安心してスポーツができるように学校や競技場に配置してほしいと願っています 娘はもう2度と帰ってはきませんが 2度と同じことが繰り返さないで欲しいと願っています
拙いHPですが 個人的に除細動器が普及できるようにバナーをつくって呼びかけています 

その一通のメールは知事さん宛のものでした
とても 読んでもらえるとはおもってもみませんでしたが
県のどなたかが拾い読みをして頭の片隅にでも置いてもらえればいい
私にとっては切実というか この器械があれば助かったはずの娘の命
いてもたってもいられない そんな思いでした

そして 2005年1月31日
知事さんから一通の手紙をいただきました
沙織からのメッセージを受けとり 尊い命が救えるようにしていきたい
そのようなあたたかいお手紙をいただきました

2005年2月21日
予算編成過程への県民参加の結果について(平成17年度当初予算)がでました

項   目
一人ひとりの命が輝く福祉
事業名(担当部局)
自動体外式除細動器(AED)普及事業(福祉環境部)
予算計上額 
2,223万2千円 → 2,586万円
ご意見(要旨)
 昨年7月にAEDの一般使用が解禁になり、多くの人の関心が集まるとともに、各地での活動も活発化しつつあることを実感している。子どもたちを含め大切な命を守る環境が整うために、是非この事業を積極的に進めてほしい。
知 事 か ら の

コ メ ン ト

この事業は、心室細動等に起因する突然死を減少させるため、学校、スポーツ施設など、多数の県民が利用する県有施設にAEDを整備するものです。

今回のAED整備については、昨年7月に一般使用の解禁という国の方針が示されて以来、ご家族を心室細動等により亡くされた方の切なる希望等も受けて検討してきた結果です。

私自身も、子どもたちをはじめ県民の大切な命を守る環境づくりが重要であると考えており、この事業をより積極的に進めるため、二年計画で整備する予定だったAEDを17年度で一括して整備することとしました。

17年度当初予算案 主要事業

@自動体外式除細動器(AED)普及事業(福祉環境部) 県民参加 25,860
県民の心室細動等による突然死を減少させるため、県立学校や多数の県民が利用する県
有施設にAEDを整備するとともに、AEDの取扱い講習会等を行います。
整備箇所 県立学校 46か所
スポーツ・文化施設等 19か所

知事さんはじめ県の職員さん ありがとうございました

 これからがスタートです
AEDは設置されても それを使う人の意識がなければ意味がありません

 このことが決まって質問されたことがあります
「たとえ AEDが設置されても娘さんは帰ってはきませんよ」 

そうです 娘は2度と私のもとには戻ってはきません 
この切なく悲しく胸がかきむしられるような苦しみが消えることはありません
でも これからはきっと 同じ思いをする人がいなくなる 
いなくなるようにしなければ 沙織の死は無駄になってしまいます

人は死して死なない

沙織はきっと生きていたかった 17 18・・・20さい たくさんの恋をして 
たくさんの出会いをし 人生をもっと歩きたかったとおもいます
その思いをAEDによって 命をつなげていけたら
姿はなくとも 沙織はきっと生きづつけてくれるとそう思っています
AEDを見かけたら 
沙織や、AED&CPRがあればつながった尊い命のこと思い出してください
そして 沙織のメッセージをつなげていってください

10年後 20年後 娘の友達が結婚し その子供たちが安心してスポーツを楽しみ
 心も体も健康でありますように


 さくらさん、本当に良かったですね。今まで一歩ずつでも地道に歩んできたさくらさんの努力の結晶だと思います。

 「人は死して死なない」・・・すごく意味のある言葉です・・・私達「救急隊員」はこの言葉を絶対に忘れてはいけないですね・・・さくらさんの想い、沙織さんの想いは絶対に実を結ばせて行くように頑張りたいと思います。
 さくらさんのメールを読み、HPをご覧になった知事さんにも、きっとお二人の「想い」が届いたんだと思います。

 とかく私達は、物事を「とても無理だ・・・」とか「私一人がどうこうしても何も変わらない・・」とかあきらめてしまいがちです。
 そして、その「いいわけ」は、「こんな世の中だから・・」とか「誰それがこうだから・・」という「あきらめ」にたどりついてしまいます・・・
 しかし、それでは結局周りが変わらなければ、自らも変わることができないということではないでしょうか・・・

 「今、私にできることは何か?」と考え、個々がそれぞれの立場で、今できる事に全力を尽くす事が大切ではないかって思います。
 そして、「私に・・・」という人々が少しずつ集まって、「私達にできることは何か?」とみんなで考え、みんなで「最善を尽くす」という事が、やがて大きな力となり、「こんな世の中」をも変えていく事ができるのではないかと思います。

 今回のさくらさんの行動は、まさにその第一歩なのではないでしょうか・・・
小学校や中学校、高等学校をはじめ、スポーツ施設など、子供達が安全に健やかに育っていける環境を作っていくこと、そしてその環境の中で、ひとりひとりの「命」の尊さ、重さを学び、「命」を守れる大人に育っていってくれることが、よりよい世の中へと変わっていく「最初の一歩」であると思います。私も、そしてみなさんも「今できる事」から始めて、「ねがい」をひとつずつ叶えていきましょう!(HIGE)
 

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