骨折の応急手当について

 スポーツの練習中や競技中に最も多く発生するのは骨折です。
 骨折は,その時の「応急手当」によって,予後(その後の経過)が著しく変わってきます。適切な応急手当により,早く回復することができます。ですから,一日も早く骨折が治るように正しい「応急手当」をするようにしましょう!

【骨折の見分け方】

●負傷した部分の変形や変色(暗紫色)・腫れが見られた時は骨折を疑いましょう。
●変形や変色,腫れが認められない場合でも,激しく痛がったり,動かす時に疼痛を訴えている時,また震えを伴って痛がっている時は骨折を疑いましょう。
●骨折しているかどうかの判断が難しい場合は,まず骨折を疑い応急手当をしましょう。
●応急手当の実施後は,すみやかに医療機関で診察を受けましょう。

★人間の「血液」は,骨の内部(骨髄)で生産されています。
 そのため骨折した場合は,皮膚組織の下で目に見えない「出血」があるものと考えます。
 また,骨の近くには動脈や静脈などの血管も多いことから動揺させることにより骨折の状態を悪くしたり,近くの血管を損傷させる恐れもあります。ですから,なるべく動かさずに固定することが必要となります。
★注意するべき点は,腿の「大腿骨」や腕の「上腕骨」など,主要な骨が骨折した場合は,骨折による出血量も当然多いと考えなくてはいけません。放っておくと,出血による「出血性 ショック」に陥る場合もありますので,主要な骨の骨折が疑われる場合は,すぐに救急車を要請しましょう。

【簡単にできる骨折の応急手当】

 ここでは,簡単にできる骨折の応急手当についてご紹介します。三角巾や固定用の副子(ふくし)などが無い時・・・さて,どうするか?

1,骨折部分の確認
骨折部位の確認 ここでは,練習や競技中に最も多く発生する「肘から手首にかけての部分」で骨折が疑われる場合の「応急手当」をご紹介します。

2,「応急手当」に使用するもの
応急手当に使用するなもの@雑 誌
手首から肘にかけて固定できる大きさのもの。できれば少し厚めのものがいいですね。

※雑誌も無い時は板などで代用しましょう。

A伸縮性包帯

3,手首と肘を固定する。
手首と肘を固定する 手首から肘にかけて雑誌を丸めて固定します。

※骨折が疑われる場所の上下の間接部分を動かないように固定します。この場合は手首と肘の関節を動かないように固定します。

3,伸縮包帯で固定する。(その1)
伸縮包帯で固定する 手首から肘にかけて雑誌を丸めて固定した部分の上から,伸縮包帯を使い,さらに固定します。

(この際に,あまり強く巻かないように注意して下さい。)

3,伸縮包帯で固定する。(その2)
伸縮包帯で固定する固定完了!

 この際,変色などの変化が判るように指先は見えるようにして,固定処置を実施するようにして下さい。

3,タオルにより腕を吊って固定する。
タオルにより腕を吊って固定する 最後にタオルなどを利用して,腕を吊り応急手当は完了です。この際,一番疼痛のない高さで吊ってあげて下さい。
 また,タオルが無い時はトレーナーやTシャツなどを使用しましょう。

 
 以上,練習場所にありそうな物を使っての「応急手当」のご紹介でした。固定用の副子(ふくし)や伸縮包帯,三角巾などの「応急手当用品」は薬局などで簡単に購入できますので,もしもの時に備えて,準備をしておくことをお勧めします。(HIGE)



HIGEさんの「スポーツ救急法」ホームへ