「HIGEさんのスポーツ救急救命」
「2006・AED普及推進特集@」


「SORA」(東京電力コミニュティー誌)に「バスケットボールの家庭教師」BBTの「AED普及運動」が紹介されました。


 こんにちは、HIGEです。「2006・AED普及推進特集」と題しまして、シリーズでお送りしていきたいと思います。
 その第1回目ですが、先月発行された東京電力のコミニュティー誌「SORA」に、当HPの親HPである「バスケットボールの家庭教師(BBT)」の活動が取り上げられ紹介されました。
 この紹介記事の中で、「BBT」が導入した「AED」についても紹介されています。今回はこの記事を取り上げて特集したいと思います。(下記参照)

BBTが掲載されたSOLA
※SOLA担当者の了解を得て公開しております。
          東京電力のコミニュケーション誌「SORA」vol.82で紹介されたBBTの記事

 「BBT」では、昨年の夏から「AED」を導入し、「BBT」が主催する「バスケットボール教室」等では、その会場に、いつも「AED」が備えられています。

特報:バスケットボールの家庭教師BBTがAEDを導入!

 「BBT」代表の「よしかず」さんをはじめとする13人のバスケットボール指導員の皆さんは、子ども達と子ども達を引率なされる保護者の皆さんに「安全なスポーツ環境」を提供するため、不肖私「HIGE」の「BLS講座」を2003年から毎年受講して頂いております。
 「BBT」指導員の皆さんの「BLS」と「AED」の知識と技術は、非常に高いレベルにあり、子ども達は安全な環境の中で、バスケットボールを心ゆくまで楽しんでいます。

 また、「BBT」指導員の皆さんは、万が一にも「AED」が活躍するような事態が発生しないよう、スポーツ現場での「事故の予防対策」なども定期的に開催している「指導者勉強会」の中で学ばれており、「BBT」が主催するバスケットボール教室では、発足から現在まで一人のケガ人が出る事もなく、まさに「備えあれば憂いなし」のお手本であると思います。

 上記掲載の紹介記事にもあるように、「BBT代表」の「よしかず」さんは、「バスケットボール教室」などで移動する際、会場にAEDが設置されていない場合はバッグの中に「AED」を入れて移動なさっています。
 「電車の中や、AEDが設置されていない駅で、もし誰かが倒れたらすぐにこのAEDを使えますね。」と笑いながらおっしゃる「よしかず」さんの行動は、なかなかできる事ではなく、本当に素晴らしい事だと思います。

 バスケットボール競技は、予想以上に「ボディコンタクト(身体の接触)」が多いスポーツであり、胸部への衝撃により「心室細動」を引き起こす「心臓震盪(しんぞうしんとう)」の危険性も指摘されています。
 特に胸郭が発達途上である小学生や中学生の場合、その危険性は非常に高いと言われていますが、日本では、高校生、中学生、ミニバスなどの各大会会場はおろか、プロや実業団リーグの試合会場や、チームにも配備されていないという現状です。

 「心臓震盪」が最も発生する危険性の高い多い競技は「野球」ですが、「高野連」では、昨年からようやくこの「心臓震盪」の対策への取り組みをはじめ、昨年夏の「全国高校野球選手権」において、ついに「AED」を導入し、甲子園球場のベンチ裏には2台の「AED」が設置されました。
 また、下記に掲載した記事のように全国の野球場などの「AED設置率」の調査も行い、今後の設置の推進を進めています。

【記事抜粋】
 日本高校野球連盟は、高校野球の公式戦の使用球場で心停止事故の救命に有効な自動体外式除細動器(AED)を設置しているのは、全体の約15%であると発表した。
 全国の370球場を対象に調査したが、56球場が設置済みとしたのに対し、2006年度中に設置予定が30、未定が284だった。「フルキャストスタジアム宮城」には13台、今夏の全国高校選手権から導入した「阪神甲子園球場」や「千葉マリンスタジアム」には2台あった。
 一方で秋田、和歌山、福岡など14県の球場には設置がなかった。調査結果は全国理事会で報告される。日本高野連は球児の安全確保のためにも、AEDの設置のない球場には導入を呼びかけていく。【記事抜粋ここまで】

 一方、サッカー界では、2003年にフランスで開催されたFIFAコンフェデレーション・カップにおけるカメルーン代表のフォエ選手(享年24歳)の試合中の「心臓突然死」を教訓とし、すでに「J1・J2」のプロリーグ所属チームの全てが「AED」を保有しています。
 特に昨年から「ジェフユナイテッド千葉」の新しいホームグラウンドとして千葉市にオープンした「フクダ電子アリーナ」(通称:フクアリ)では、その「ネーミング・ライツ(競技場の命名権)」を取得した「フクダ電子」が、医療器具メーカーであることから11台もの「AED」が競技場内に設置され、観客の安全なサッカー観戦をバックアップしています。

 このように他の競技と比較してもバスケットボール競技の選手の安全対策は大きく立ち遅れている現状であり、ミニバスケットボールの審判員でもある私はこの現状を非常に憂慮していました。
 そんな中、昨年の6月、福井県でのバスケットボール高校総体予選において、競技中の男子選手が突然の心肺停止に陥るというアクシデントが発生しました。
 あいにく、その試合会場には「AED」は設置されていませんでしたが、その場にいた先生方の素速い「バイスタンダーCPR」と、いち早く現場に到着する事ができた救急隊の「AED」による「早期除細動処置」により、この男子選手の心拍は再開し、社会復帰することができました。
 本当によかったと思います。(下記新聞記事参照)

          

 その後、福井県内の全ての県立高校や県の公共施設には、全て「AED」が配備され、各県立高校の教員や県の職員は「CPR」や「AED」の救命講習を受け、「もしも」の時に備えており、福井県の高校生達は「安全な環境」の中でスポーツに打ち込めるようになりました。

 子供達は「無限の可能性」を秘めており、これからの日本を背負ってゆく国の「宝」です。
 その子供達を守るための「手だて」を、私達大人は考えていく責任があります。そして、国や各自治体はもちろん、各スポーツ競技の連盟や協会の責任ある立場の皆さんには、指導者はもちろん、審判員に対する「BLS教育」の義務化、試合会場への「AED設置」の義務化などによる「安全なスポーツ環境の確立」について、真剣に考えて頂きたいと思います。 
 特に、バスケットボール競技では、2002年の12月に私が体験した「審判員の突然の心肺停止事故」、そして今回ご紹介したような「選手の事故」もこうして現実に発生していることから、どうか早急な安全対策を講じて頂きたいと切に願っています。

 先にご紹介致しました「BBT」の活動が、日本のバスケットボール競技の安全確保に一石を投じてくれれば・・・そう願っています。(HIGE)
                  

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