HIGEさんの出張BLS講習会2007
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| こんにちは、HIGEです!今回の「HIGEさんのスポーツ救命救急」は、春の特別企画として、去る3月19日(月)東京都港区にある「ジャパンエナジー」本社において開催された「HIGEさんの出張BLS講習・JOMOバスケットボールクリニック・ガイドライン2005BLS講習会」の模様をお送り致します! 今回の「HIGEさんの出張BLS講習」のご依頼者は、昨年の2月にお伺いさせて頂きました「JOMOバスケットボール・クリニック」の皆さんです。 昨年お伺いした時のレポートは「You・Can・Do・AED!JOMOバスケットボールクリニックBLS講習会」をご覧頂きたいと思いますが、参加なさった皆さんの「救命」に対する意識の高さは私以下、指導に伺った指導員も本当に感動致しました。 御存知のとおり、昨年より新しいBLSの基準である「ガイドライン2005・日本版」が施行されましたが、今回は、この新ガイドラインによる「新しいBLS」を学ぼうと、私にご依頼を下さり、今回の講習会開催の運びとなりました。 今回の講習会参加者は前回受講なさった5名の方に加え、さらに5名の方がご参加下さり、下記の10名による講習会となりました。 前回の出張BLS講習会の後、JOMOクリニックの皆さんの「救命」に対する意識は、さらに向上なさり、各地でAEDやBLSの重要性を訴えて下さいました。 萩原美樹子さんは、ご自分がご執筆なさっている「月刊バスケットボール」のコーナーに2ケ月にわたって「AEDとBLS」の特集をご執筆下さり、バスケットボールを愛好する子供達に、その重要性をご紹介して下さいました。 大山さんは、講習会の後、さらなるステップUPのため、ご自分のお休みを利用し、消防機関の主催する講習時間8時間の「上級救命講習会」も受講なさって下さいました。 また、自らのブログ「大山妙子〜ちょっと一言」では、「救命」に関する話題を何度も掲載して下さっており、BLSやAEDの普及にご協力を頂いています。 このように、「JOMOクリニック」の皆さんの「救命」への意識の高さには本当に感謝しており、この場をお借りして心よりお礼申し上げます。 ここで、改めて「JOMOバスケットボールクリニック」のご紹介をさせて頂きます。 日本の女子バスケットボール界を常にリードしてきた名門チーム「ジャパンエナジー・バスケットボール部」(現JOMOサンフラワーズ)OGの皆さんにより結成された「JOMOバスケットボール・クリニック」では、1995年よりバスケットボールを通じ、地域の方々とのコミュニケーションを深めること、バスケットボールの振興と普及を目的とし、社会貢献活動の一環として、全国各地でバスケットボールクリニックを開催し、バスケットボールの楽しさをたくさんの子供達に教えるというご活動をなさっております。 「JOMOクリニック」の皆さんのご出身チームである「JOMOサンフラワーズ」の今年の活躍は、まだ皆さんのご記憶にも新しいと思います。 3月に開催された日本女子バスケットボールリーグの優勝を決定するプレーオフ(5回戦・3勝先勝チームが優勝)において、リーグ戦では1勝もできなかった強豪「富士通レッドウェーブ」との激闘の末、2連敗からの3連勝という大逆転で3シーズンぶり11度目の優勝を果たしましたが、2勝2敗で迎えた最終戦、残りわずか2分からの逆転優勝は、本当にハラハラドキドキで、バスケットボールの面白さを改めて感じさせてくれました。 ![]() 2007年プレーオフ、JOMOサンフラワーズ優勝の瞬間 大熱戦のプレーオフの後、2008年北京五輪への出場権を賭けたアジア予選に臨む女子日本代表チームが発表されましたが、優勝した「JOMOサンフラワーズ」から5名が選出されるとともに、当HPでもお馴染みの萩原美樹子さんが、2004年のアテネ五輪に続きコーチとして日本代表チームに復帰なさいました。 強豪揃いのアジア予選ですが、プレーオフで見せて頂いた「絶対にあきらめない」気持ちを持って、試合終了のブザーが鳴り終わる最後の1秒まで頑張って欲しいと思います。 当HPをご覧頂いている皆様も、どうか女子バスケットボール日本代表チームへの熱き声援をお願いしたいと思います。 以上のように、日本のバスケ界に燦然と輝く伝統を誇る名門チームでご活躍なさった超豪華メンバーの皆さんを受講者にお迎えする講習会にあたり、こちらも不肖私HIGEの他、前回お手伝いを頂いた「さーふさん」をはじめ「ユースケさん」、「ホリさん」、「エイジさん」の4人を助っ人にお願いして、「JOMOバスケットボールクリニック」の皆さんに負けないような豪華メンバー(??)でこの講習会に臨ませて頂きました。 それでは、「JOMOバスケットボールクリニック」の皆さんの「出張BLS講習会ガイドライン2005」の現地レポートを開始します! ![]() 講習会をお手伝い頂いた4人の仲間達(顔を見せられないのが残念!) HIGEさんの出張BLS講習会 「JOMOバスケットボールクリニック・スタッフ・スペシャル」 ●開催日時 平成19年3月19日(月)13:30〜16:30 ●開催場所 東京都港区虎ノ門 ジャパンエナジー本社体育室 ●講習受講者 「JOMOバスケットボールクリニック・スタッフ」、「JOMOサンフラワーズスタッフ」、「JOMOサンフラワーズOGの皆さん」 ★萩原美樹子さん★中野里美さん★成井千夏さん★山崎舞子さん ★大山妙子さん★楠田香穂里さん★小池清美さん★桑原眞己子さん ★須田都古さん★安斉麻里さん(以上10名) ●PART1〜講義編 講習会の最初は、不肖HIGEが講師を務めさせて頂き、前回も講義させて頂いた「スポーツ現場におけるBLS」の復習と、今回のメインテーマである「新ガイドラインによるBLS」の講義からスタートとなりました。 ![]() 出張BLS講習会スタート!まずは講義から。皆さん真剣に聴講して下さいました。 この講義では、前回講習を受けた方にも復習の意味で、「BLS」のキーワードである「心室細動」、「心臓震盪」、「CPR」、「AED」そして、「スポーツ現場でのBLS」について、さらに今回のメインテーマである「ガイドライン2005」がどのような経過を経て改訂されたのかという事を中心に講義をさせて頂きました。 「ガイドライン2005」の改訂経過につきましては、当HPでも新春特集としてUPさせて頂きました(G2005日本版BLSの詳細はこちら)ので、ここでは割愛致しますが、どうして改訂されたのか・・・という、その理由を知ることはとても大切な事です。 ●なぜ、胸骨圧迫(心臓マッサージ)回数が15回から30回になったのか? ●なぜ、胸骨圧迫時の圧迫解除(リコイル)が重要なのか? ●なぜ、人工呼吸時の呼気吹き込み時間が2秒から1秒になったのか? ●なぜ、AEDでの初回除細動後、すぐに胸骨圧迫(心臓マッサージ)を開始するのか? こうした改訂の背景には、必ずその「根拠」があります。その「根拠」を知ることにより、実技講習を行う際、ひとつひとつの手技の持つ意味を理解することができ、よりよい実技講習を行う事ができます。 こうしたたくさんの「なぜ?」について解説させて頂きましたが、皆さん真剣に聴講して下さいました。 また、講習時間の関係で、前回の講習会でお話させて頂いた「スポーツ現場におけるBLS」のポイントについて、当日は詳しくお話することができませんでしたので、もう一度ここでおさらいしておきたいと思います。 (1)「AEDは救急箱と同じ」感覚で! コートやグラウンドで選手が倒れた時、ベンチから救急箱を持ったトレーナーが選手の元へ駆け寄りますが、「AED」も全くこれと同じ事です。 選手の傍に行き、その異変に気づいてから慌てて「AED」を取りに行くのではなく、選手にアクシデントがあった時、常にその場所へ「AED」を持っていくという習慣が大切であり、「搬送まで1分、準備に1分、除細動実施まで1分」という「3分以内の早期除細動」に繋げる事が「救命のチャンス」をさらに大きくします。 (2)安全なスポーツ環境について すでに多くの「AED」をチームやスタジアムなどに配備しているサッカー(Jリーグ)やプロ野球と比べ、バスケットボールはかなり遅れています。 大きく報道されてはいませんが、バスケットボールの競技中、練習中の不幸な事故は各地で発生しています。 ミニバスや中高生のお手本となるプロリーグや実業団リーグのチームには、どうか率先して「AED」を配備して頂き、指導者の皆さんはもちろん、コートに立つ選手の皆さんや審判員が積極的にBLSを学んで欲しいと思います。 トップチームの皆さんが、BLSを学ばれる事により、多くの子供達が模範とし、それが底辺へと拡がっていく事になります。バスケットボールを愛し、プレーする子供達を「心臓震盪」をはじめとする不幸な事故から守るために、安全なバスケットボール環境の確立に向けて、ご理解とご協力を頂きたくお願いしたいと思います。 (3)「救急対応能力」について ある病院であった事例です。病院内でCT撮影中の患者が突然意識消失しましたが、周囲にいるCT技師はもちろん、知らせを聞き、現場に集まった医師も、すぐ近くに「AED」が設置されているにもかかわらず、誰一人「AED」を現場に持って来ませんでした。 さらに、酸素ボンベや応急処置に必要な医療器具も、その現場に持ってきた者は誰もいませんでした・・・ 「医学的知識」はあっても「救急対応能力」は無いに等しいと言える事例だと思います。幸いにも、この患者さんは軽い「一過性脳虚血発作」で、すぐに意識を回復し事無きを得ましたが、もしも「心室細動」によるものだとしたら・・・この初動体制の遅れは致命的な遅れになってしまいます。 こうした現場では混乱や錯綜が予測されますが、そこに求められるものは、医学的知識をいかに豊富に持っているかでは無く、「日常からの危機管理対策」と「救急対応能力」であり、「ガイドライン2005」においても「もしもの時の行動計画とそのための訓練の重要性」が唱われております。 即ち「救急対応能力の重要性」が明確に記されていることと併せ、「知識より意識、資格より自覚」が最も大切な事であり、日頃から危険に備え、訓練をしておくことが大切です。 (4)安全な救護体制について 「バイスタンダー」として救護を行う時、まず自らの安全を確保し、傷病者を安全に救護するという事が「BLS」の鉄則であり、周囲の状況、傷病者の状況など「目に見える危険」に注意する事はもちろんですが、「見えない危険」にも注意が必要です。「目に見えない危険」・・・それは、「感染症」です。 特に傷病者が見知らぬ第三者の時の「血液」や「体液」には十分な注意が必要であり、「C型肝炎」や「AIDS」などは、血液や体液を介して感染し、決定的な治療法が現在でも確立されていないことから十分に注意しなくてはいけません。 もし、傷病者から出血が確認された時は、「ゴム手袋」や、もしそれが無ければ「ビニール袋」などを使い、直接血液を素手で触れる事のないよう十分な注意が必要です。 また、見知らぬ第三者へ「マウスtoマウス」を行おうとする際には、必ず「シールド」か「ポケットマスク」を使用しましょう。 もし「シールド」が無い場合は人工呼吸を省略し、「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」のみでも効果があります。「ガイドライン2005」においても「胸骨圧迫(心臓マッサージ)」のみでの有用性が認められていますので、救護する際は、感染症の危険から自らを守る事を絶対に忘れないで下さい。 ●PART2〜実技編(G2005によるCPR&AED操作のグループ実技講習) 講義終了後、休憩を挟んで、いよいよ「実技編」となりました。「実技編」の前半は、3つのグループに分かれて、「新ガイドライン2005」によるBLS(心肺蘇生法〜AED)の一連の流れをそれぞれ実施しました。 ![]() @AEDの取り扱い方法の講習中 ![]() AAEDの取り扱い方法&胸骨圧迫心臓マッサージ実技講習 ![]() BAED取り扱い実技講習(解析中、みんな離れて!) 昨年の2月に受講して頂いた5人の皆さんにも、もういちど基本の訓練を実施して頂きました。 前回講習時の「ガイドライン2000」に比べ、新しい「ガイドライン2005」によるCPRについては、BLS実施の手順が大幅に簡略化されシンプルになり、覚えやすく、判りやすいというご感想を頂きましたが、新しいガイドラインによるCPR着手に関する大きなポイントは「普段通りの呼吸をしているか?」という点です。 「心室細動」などによる心肺機能停止前には「死戦期呼吸」という特徴的な呼吸形態が出現します。文字通り「迫り来る死と戦う呼吸」という意味です。 心室細動によりケイレンを起こした心臓からは血液駆出量が低下します。血液駆出量が低下すると当然、脳への血液供給量も低下します。脳はその機能を維持するため、大量の酸素を必要としていますが、血液によって運ばれるべき酸素量が低下することから、酸素を摂取するために、まるで金魚のように大きく口をパクパクさせ、より多くの酸素摂取をするための呼吸をします。これが「下顎呼吸」です。 さらに、酸素が足りなくなってくると、口も大きく開く事ができなくなり、呼吸数で補おうとするため、「ハッハッ・・・」という「あえぎ呼吸」になります。さらに、呼吸をしない時とする時を繰り返すような状況を経て、呼吸停止、心停止へと進行します。 こうした状態をいち早く見極め、BLSを開始することが、救命の大きなポイントとなります。死戦期呼吸出現中は、心室細動が継続している事が多く、「普段通りの呼吸」でない状況を判断し、いち早くBLSを開始し、AEDを使用すれば、救命の確率はさらに高くなることをご理解して頂ければと思います。 「JOMOクリニック」の皆さんの基本訓練を拝見しましたが、前回同様とても真剣に講習に取り組んでおられ、その技術習得の早さは本当に素晴らしいものでした。 物事に取り組む際の真剣さや訓練での集中力を拝見し、改めて一流のスポーツ選手の素晴らしさに再び感心致しました。 各グループを担当した指導員も、その集中力と習得度の高さには皆一様に驚いておりました。 こうして、各グループ別基本訓練を皆さん、優秀な成績でクリアなさり、いよいよ「シナリオ・トレーニング」へと進むことになりました。 ●PART3〜実戦編「シナリオ・トレーニング 「シナリオ・トレーニング」は昨年の講習会でも実施しましたが、実際の現場では、一般の救命講習会のように、素直に仰向けで寝ているような傷病者はほとんどいません・・・ 突然倒れた事から「うつぶせ」になっていたり、椅子の上でグッタリしていたり、お手洗いのような狭い個室の中で倒れていたり・・・という、悪条件下での発生がほとんどです。 こうした実際に遭遇しやすい悪条件を想定し、呼吸確認までは生体の傷病者役に対するBLSを実施してもらい、チームとしていかに連携し、いち早くBLSを開始し、AEDによる除細動を実施、到着した救急隊に確実に引き継ぐことができるか・・・をテーマに、各グループ別に実施してもらうのが「シナリオ・トレーニング」の目的であり、現場を想定したBLS訓練と言えます。 日本で開催される救命講習会の多くは、「BLS」や「AED」の事前知識がほとんど無い受講者の方がまだまだ多く、一回の講習会に参加される受講者の数も多かったり、講習時間内でクリアするべきカリキュラムの多さや、派遣する指導員の人員確保という様々な理由から、全ての受講者に対して、こうした「シナリオ・トレーニング」はなかなか実施できない状況ですが、アメリカの救命先進都市であるシアトルでは、小・中学校の正規の授業において「BLSの目的」や、基本的な「CPR」や「AED」の知識を学んでいるという素地があることから、一般の方々に対して実施する「BLS講習会」では、こうした「シナリオ・トレーニング」に主眼を置き、講習会も一回の講習会につき5名〜10名以内という小グループで実施しています。この「シナリオ・トレーニング」の手法は、受講した方が実際にバイスタンダーとして救護に当たる場面に遭遇した際に活かされており、その効果は非常に大きいと言われています。 日本の各航空会社におけるCA(キャビン・アテンダント)の「BLS訓練」も、機内での救急事故発生を想定した「シナリオ・トレーニング」が実施されており、実際に機内で事故が発生した時でも、迅速・確実な「BLS」を行う事ができ、その効果が証明されています。 日本でも、こうした「シナリオ・トレーニング」を取り入れた講習会が望ましいのですが、前記したとおり、まず「BLS」や「AED」そのものについての理解と、基本的な実技の習得がまずは必要であり、規定の講習時間内に「シナリオ・トレーニング」まで到達できないのが現状です。 このようなことからも、アメリカのように「学校教育へのBLSの導入」をしていく事で、「BLS」の基本的な知識や技術を学校教育の授業の中で習得し、その後の講習会をより実戦的なものにしていくことが必要ではないかと思っています。 教育改革が叫ばれている我が国においても、ようやく学校教育現場への「BLS」や「AED」の導入が検討されているようです。基本的な知識や技術を学校で学び、次のステップにおいて、より高度な「シナリオ・トレーニング」ができるように・・・というシアトル式のBLS講習の実現を期待したいと思います。 ●実戦編「シナリオ・トレーニング」 第1班 ちょっと、話が横道にそれてしまいましたが、皆さん、緊張の面持ちの中、ついに「シナリオ・トレーニング」が開始されました。 「バスケットボールの試合中、選手が突然意識を失い、うつぶせに倒れてしまった。」という想定により、3名1組となり、第1班の「シナリオ・トレーニング」が開始されました。 ![]() @傷病者発生!うつ伏せに倒れた傷病者を観察と処置ができる仰向けに 救急事故発生とともに傷病者の元に駆け寄り、状況の確認をした後は、まず観察と応急処置ができる体勢にすることが重要です。 この場合ですと、傷病者は「うつぶせ」の状態であり、「観察」やその後の「応急手当」を実施するためには、まず仰臥位(あお向け)にする事が必要ですが、見事なチームワークで傷病者を素速く仰向けにする事ができました。 その際、感心したのは、昨年の訓練の時と同じく、しっかりと傷病者の頭部と頸部を保持なさっていた事です。 頸部や頭部に転倒時の衝撃が加わっている場合には「頸椎損傷」の疑いもあり、負傷した頸部に必要以上の力がかかると、さらに頸椎損傷が悪化し、最悪の場合、頸椎にある呼吸を司る神経を損傷させ「呼吸停止に至る事がありますので、こうした体位の変換時は必ず頭部と頸部を誰か一人がしっかりと保持する必要がありますが、皆さんしっかりと頭部と頸部を保持なさって体位の変換を実施しており、「さすが」と感じました。 ![]() Aしっかりと頭部を保持し、素晴らしいチームワークで仰向けに! 続いて、「反応の確認」の結果から、周囲にいる者へ「119番通報」と「AED搬送」の依頼の実施、さらに傷病者の気道確保から呼吸状態の観察へ・・・という、「BLS」において、最も機敏で的確な判断と動作が要求される場面ですが、これらの一連の行動は、実に迅速かつ的確に実施しておりました。 ![]() B119番通報とAEDの搬送依頼も迅速に実施されました。 その後の人工呼吸から胸骨圧迫までの一連の「CPR」の流れも実にスムーズに行われておりましたが、驚いたのは、その手技もさることながら見事な応用力でした。 画像を見て頂いてもお判りになるかと思いますが、気道確保要領や胸骨圧迫心臓マッサージにおける姿勢や胸骨圧迫心臓マッサージのリズム(1分間に100回)など、今回初めて講習を受けられ、つい先ほど訓練なさったばかりの方とは思えない程、見事な手技でした。 さらに、119番通報を完了した方は、進んで人工呼吸を担当なさり、2人法のCPRを開始、さらにAEDでの初回除細動後は、AED搬送を担当した方が胸骨圧迫心臓マッサージを交替して実施しており、今回のメインテーマである「絶え間ない胸骨圧迫」を継続するという見事なまでの応用をして下さり、その応用能力の素晴らしさとチームプレーに指導員習一同、本当に感服致しました。 ![]() C119番通報終了後、通報者が「人工呼吸」を担当し2人法CPRへ移行 ![]() DAEDによる除細動後、胸骨圧迫心臓マッサージの実施者が交替し、 絶え間ない有効な胸骨圧迫心臓マッサージを継続して下さいました。 到着した救急隊への情報提供もバッチリでした。(拍手!) ●実戦編「シナリオ・トレーニング」 第2班 続いて第2班の「シナリオトレーニング」が開始されましたが、第1班での想定を変え、今度は椅子の上で意識消失した傷病者が発生、さらに救護者は2名という少々厳しい条件の中での訓練となりました。 ![]() @第2班の想定は「椅子上で意識消失した傷病者という困難な想定です。 このように椅子上で意識消失した傷病者を女性2名で持ち上げて降ろすのはとても困難です。こうした時は、1名が傷病者の体を保持し、もう1名は後ろからゆっくり椅子を倒し、床の上に寝せ、その後2人で協力し、椅子をどかす方法が最も安全かつ円滑に傷病者を仰向けにできますが、第2班は私達が事前にお見せした方法のとおり、2人で協力し、スムーズに傷病者を床上に仰向けになさいました。 ![]() A見事な連携で傷病者を床上に仰向けにする事ができました。(お見事!) 1名に119番通報とAED搬送を依頼後、迅速にCPRを開始することができました。 第2班も、下の画像のとおり、見事な姿勢と圧迫要領で胸骨圧迫心臓マッサージを実施して下さり、本当に見事なCPRの手技でした。 ![]() Bとても良い「胸骨圧迫心臓マッサージ」の手技でした。 やがて119番通報とAED搬送を依頼されたもう1名の救助者が、AEDを携え戻ってきました。AEDの準備も迅速に整い、最低限の胸骨圧迫心臓マッサージの中断で実にスムーズにAEDによる除細動が実施されました。 ![]() C迅速にAEDによる除細動が実施されました。 AEDによる除細動実施後は、直ちに胸骨圧迫心臓マッサージが開始されましたが、こちらも前に実施した1班と同様に、1名が人工呼吸、もう1名が胸骨圧迫心臓マッサージを実施する「2人法CPR」を実施して下さいました。 前の1班の良かった点を学び、すぐに実施できる応用力に、これまた指導員一同驚きました。 ![]() DAEDによる除細動後、直ちにCPR再開。第2班も2人法CPRを実施 ●実戦編「シナリオ・トレーニング」 第3班 いよいよ最後の「シナリオトレーニング」となる第3班には、前回受講なさった5名の皆さんがいらっしゃったことから、さらに想定のレベルを上げ、AEDを使用できるのは、たった一人というかなり厳しい状況で実施して頂く事となりました。 この厳しい想定で、前回受講なさった皆さんがどのような連携を見せて頂けるのかと楽しみに見ておりましたら、突然傷病者役の楠田さんが、バタッと倒れてしまい、いきなり訓練が始まりました・・・この突然の発生には、私達もびっくりしてしまいましたが、まさにこれが「現場」なのだ・・・という緊迫感の中、訓練開始となりました。 開始直後からさらに驚きは続きました。救助者の大山さんは、すぐに周囲の人を集めた後、「女性ですから壁際に移動します。」と言い、楠田さんを壁際に移動した後、周囲の人に対し「人垣」を作るようにお願いしました。 AEDを使用する際、パッドを素肌に貼る事から、衣服を除去しなければなりません、対象者が女性の場合、衆人の前で胸部を露出させるという事になりますから、このように壁際に移動させ、さらに人垣を作り、衆人の目にさらされないようにするという配慮はとても重要であり、現場を想定した、この「シナリオ・トレーニング」で冷静にそれが実行できる事に対して、本当に凄いな〜と驚嘆致しました。 ![]() @第3班は、突然楠田さんが倒れるという驚きのスタート! 救助者の大山さんは、周囲の人達を集め、倒れた楠田 さんを第三者から見えにくい壁際に移動しました。 ![]() A異動後、すぐに119番通報とAED搬送の依頼、さらに衆人の目に触れな いよう人垣を作るように依頼し、直ちにCPRが開始されました。 「見て、聞いて、感じて」正常な呼吸かどうかを確認します。 衆人の目に触れないようにした後、直ちにCPRが開始されましたが、前回の「HIGEさんの出張BLS講習会」を終了後、自ら休日を利用して8時間の「上級救命講習会」も受講なさった大山さんの手際の良さは、さすがでした。その一連のCPRをご覧頂きたいと思います。 ![]() B正常な呼吸なし・・・人工呼吸開始!(1秒1回で確実に実施されていました。) ![]() C胸骨圧迫心臓マッサージを開始。リコイル(圧迫解除)も、適切に実施されています。 CPR開始後、協力者の萩原さんがAEDを持って来てくれましたが、このトレーニングの想定では萩原さんにはAEDが使えないという想定です・・・大山さんが「AEDは使えますか?」と尋ねると、お約束通り萩原さんは「できません」と答えて下さいました。 さて、ここからどうなさるかな・・・と思っていると、萩原さんに「心肺蘇生法はできますか?」と大山さんがさらに尋ねました。 突然聞かれて、思わず「はい、できます。」と答えた萩原さんに対し、大山さんは胸骨圧迫を自分と交替して実施するよう指示し、交替した後、大山さんがAEDの準備を開始しましたが、まさに100点満点の措置でした。 今回の新ガイドラインのテーマは「絶え間ない胸骨圧迫心臓マッサージ」です。 このトレーニングでは、「AEDは使えない」という想定は出しましたが、心肺蘇生法ができないという条件は出していません。 ですから、AEDが使えなくても「心肺蘇生法」はできる可能性があります、咄嗟の判断でこれを聞き、協力者である萩原さんに胸骨圧迫心臓マッサージを実施させた大山さんの判断力にはただただ脱帽でした。 ![]() D協力者と交替し、「絶え間ない胸骨圧迫心臓マッサージ」 を継続し、AEDを準備する大山さん。 さすがに前回の講習を受講なさっている大山さん、AEDの準備から通電開始まで実にスムーズに実施されておりました。その後、119番通報者が通報完了の後、通報者に対しても心肺蘇生法ができるかどうかを確認し、「できます。」の返事を聞き、1班、2班と同様、通報者に対し人工呼吸を指示し、「2人法CPR」を実施させ、到着した救急隊員には大山さんが状況報告を実施しました。 ![]() EAEDによる自動解析開始!「みんな離れて!」 ![]() F周囲の安全を確認後、除細動実施。通電ボタンをON ![]() G戻ってきた通報者に対し人工呼吸を指示し2人法CPRを実施 以上で3班の「シナリオ・トレーニング」が終了しましたが、各班いずれも素晴らしい「シナリオ・トレーニング」でした。 正直なところ、この「シナリオ・トレーニング」では、初めて体験なさる1班と2班の皆さんはかなり苦戦し、予期せぬアクシデントもあるかも・・・と予想していたのですが、第1班、第2班ともに本当に素晴らしい結果でした。 また、前回もこの「シナリオ・トレーニング」を体験なさっている第3班には、さらに意地悪な想定を与え、かなりの訓練負荷を掛けたのですが、見事なまでの判断力で難なくクリアなさいました・・・その要因はいったい何だったのでしょう? それは前回の講習会でも感じた「チームワーク」と、今回の講習会で際だっていた「ここ一番の判断力」でした。 それぞれが、それぞれの役割をきちんと理解し、お互いがその役割を理解してカバーしあう事・・・そして、「今、何が必要なのか」ということを素速く、適確に判断できる力がこの訓練成果に現れたのだと思います。 バスケットボールはチームスポーツです。素晴らしいチームには、必ず素晴らしい「チームワーク」がありますが、永年、「JOMOサンフラワーズ」という日本を代表する名門チームでご活躍なさってきた皆さんの「チームワーク」が見事に現れた訓練であると感じるとともに、こうした「チームワーク」を間近に見せて頂き、私たち救急隊員も見習わなくてはいけないと前回同様、強く感じました。 救急現場で必要なものは「チームワーク」です。救急隊員同士の「チームワーク」はもちろんですが、「バイスタンダーと救急隊員の現場でのチームワーク」も非常に重要です。 一刻を争う現場で、救急活動を機能させるためにはこうした「チームワーク」が重要であり、「そこにいるみんなで救う命」であるという事を、私たち指導員も学ばせて頂いた訓練でした。 また、「ここ一番での判断力」も本当にお見事でした。一瞬の判断力が勝負を分けるバスケットボールという競技の中で、培われた皆さんの判断力は、本当に素晴らしいもので、私達指導員も大いに学ばせて頂きました。 しかし、こうした緊急事態は、いつ、どこで発生するか判りません。気心の知れたチームメートや仲間がいつも一緒とは限りません・・・ そんな時は、必ず周囲の人達に協力を呼びかけて頂きたいと思います。たった一人で「BLS」の全てをこなすことは非常に困難であり、全てを一人だけでこなそうとすると必ずどこかでミスが出てしまいます。 ですから、そういう時は必ず周囲にいる人達の協力を呼びかけ、たとえ即席であっても「チーム」を作って「チームプレー」で「BLS」を行って頂きたいと思います。 どんな即席チームであっても、今回受講なさった皆さんの適確な判断力があれば、きっとそのチームはしっかり機能すると、私は確信しています。 ●PART4〜BLS講習会終了 こうして「HIGEさんの出張BLS講習会」は受講者の皆さんのご協力により、全てのカリキュラムを無事に終了することができました。 講習会の最後は「命のバトン〜Messagi・From・Saori」のDVDをご覧頂きました。 このDVDは当HPでもおなじみの「さくらさん」から頂いたものですが、「さくらさん」と「沙織さん」からのメッセージは、多くの子供達とバスケットボールを通じて関わる「JOMOクリニック」の皆さんにもしっかりと伝わり、「命のバトン」を受け取って頂きました・・・ あって欲しくない事ですが、もしもの事態が発生してしまった時、きっと彼女達は「命のバトン」を一生懸命リレーしてくれることを2回の講習会を通じ確信しています。 ![]() 講習会の最後は「命のバトン」をご覧頂きました。 ●PART5〜講習会を終えて・講師の皆さんからのコメント ★ユースケさん 今回の講習を終えて感じたことを述べさせていただきます。スポーツを実施するうえで安全というものは、絶対不可欠であり、本講習のバスケットボールクリニックのコーチの方々は、指導者としての自覚があり、さすがだと感じたことと、このような指導者が増えることが明るい日本のスポーツ界の発展につながるのではと再認識させられました。 また、バスケットのみならず、全てのスポーツにおいて救命について関心を持ち、取り組むことができれば、今後の社会全体への普及もより一層の拍車がかかるのではないだろうか? 救命率の向上につながるのではないだろうか?!と勝手に期待してしまうような講習会でした。 私たちは救命講習を指導することはできるが、普及するということについては限界があります、しかしながら、今回のようにクリニックのコーチの方々のような社会的に影響があり、有名な方々の呼びかけがあれば、よりいっそうスムーズとなり、効果は絶大だと思います。 自分に置き換えてみると、大好きな野球選手の言っていたこと、やっていたことは素直に聞き入れることができ、自分もやってみたい、真似してみたい、となるのが普通の人の考えだと思います。私のようないち救急隊員が言うのは恐縮ではありますが、クリニックのコーチの方々には今後も救命講習の大切さ、BLSの必要性を普及していただきたいと思います。(ユースケ) ★ホリさん 「JOMOバスケットボールクリニック」コーチ陣の皆さん、今回のすばらしい企画をなさったHIGEさん、大変お疲れ様でした。 前回のBLS講習会の講師の方のコメントのとおり、さすが「超一流スポーツ選手!」講習内容を理解し習得するのがものすごく早かったのが印象的でした。 今回は、G2000からG2005への新バージョンのBLSでしたが、HIGEさんの情熱的で分かりやすい講義により、JOMOバスケットボールクリニックの皆さんは、まるでスポンジが水を吸収するように理解を深めて行きました。 講義・実技でも、まるで医療従事者のような、するどい質問も活発に飛び交い、皆さんのこの講習会に対する熱意と情熱に大変感銘を受けました。 一流スポーツ選手であるだけでなく、子供を安全な環境でバスケットボールをプレーさせたいという強いモチベーションが、更に吸収するスピードを加速させたと思います。 最近、毎日のように、子供達の凶悪犯罪がマスコミに取り上げられていますが、このように、子供達の憧れの的である「スポーツ選手」が、率先して人の命を救うことを実践していることは、非常に意義深いことであると思います。 大人がお手本になり、命の大切さを広げていくことが大切なことだと思います。この「救命の輪」をこれからの未来を担う子供たちに、命バトンを皆さんで広げていきましょう! 今後の「JOMOバスケットボールクリニック」の益々のご発展と、スタッフ皆様のご健勝をお祈りいたします。(ホリ) ★エイジさん JOMOバスケットボールクリニック」の皆様とのBLS講習会に参加させていただき大変感謝しております。非常に勉強をさせていただきました。改めて御礼申し上げます。 講習会のことは、前日にさーふさんから偶然(我が家での極秘会合中?に)聞き、「当日は休みやし、こりゃ行かねば」っちゅう感じで参加させていただきましたが、率直な感想は「えっっっ!!まじで、はじめてなん?」です。 仕事柄、BLS講習の指導に関しては、身体で覚えてもらうための講習要領をそんじょそこらの指導者より上手に出来るっ!と自負しておりますが、今回はまったくそんなことは考えなくとも、どんどん吸収して頂けたので、普段は指導しないこと(実は講習の際、一般市民の方たちには出来ればこうしてもらいたいと内心思ってる事あり、でも言い過ぎちゃうと余計混乱を招くだろうからいえないっっちゅうこと・・・)まで難なく、かつ、みんなでやるっという連携プレーまでしていただいてほんとにスゴイ!!スバラシイ!!感謝、感激でした。 訓練とはいえ、「救命の連鎖」を見せていただきました。人が一人で何かを為すのはなかなか難しいですもんね。でも、まわりに同じことを思ってる人がいたら、一緒にやったほうが心強い、何も一人ですべてをやる必要はない、出来ることをやろうっという自分を後押しできる、自分自身の勇気、BLSに関してはそれが一番大事だと思います。 ぜひ、クリニックを受講する子供たち、父兄の方々にもみなさまの気持ちの連鎖を繋げていっていただきたいと思います。(エイジ) ★さーふさん 今回で二回目の参加となりましたが、いやいや毎回「驚かされました!!!!!」のただ一言です。 さすがスポーツマン!動きがいい!覚えがいい!救命に対する危機感・重要性を良く理解してくれているようで、とても頼もしく思えました。 特に、シミュレーションは本当に驚き!!!!!!!!なぜ、そんなにスムーズに動けちゃうの〜?本当は毎日こんな訓練をしているんじゃないんですか〜っていう感じでした。 本番なみに活動できちゃうなんて、本当にすごいです。そして、救命に携わってくれる仲間がまた増えてとてもうれしいです。救命の輪(チェーン・オブ・サバイバル)をつなげて行きましょう!!!よろしくお願いします。 最後に、皆さんの熱心な姿を拝見することができ、私たちにも励みとなりました。ありがとうございました。また指導に行きたいです。(さーふ) ●PART6〜講習会を終えて・受講した皆さんからのコメント ★萩原美樹子さん AEDを使ったBLSの講習を受講するのは2回目でした。今回は2005年に変わったというガイドラインに沿って、前回受講した時と変わった点を強調しながらの講習となりました。講習は2度目だったので、講習全体の流れや教わる内容などはだいたいつかめていましたが、それでも実技をする際には結構忘れてしまっていることが多いのに気付きました。出来れば年1回くらいは確認の意味も含めて、こういう場で講習を受ける必要があるなあと感じました。 また、ちょっとした「慣れ感」というのも怖いなと思いました。特に2度目の受講だったので「知っている」という感覚が、どうしても顔を出してきてしまうのです。でもそれはあくまでも「講習を知っている」だけのこと。 知ってる・分かってる、で出来る「つもり」になってしまって、いざ緊急の場面を迎えた時に実際に動けないのでは困ります。一生遭わなければそれに越したことはないその「緊急の場面」での対象は、講習の時の人形ではなくて、さっきまで元気で走り回っていた子どもなのかもしれない。「知っている」なんてとんでもない、そうなれば全くの未知の世界です。「知っているつもり」にならないよう、気をつけなければならないなと思いました。 そういう意味で改めて、今回講習に当たってくださった救急隊員の方々は、こんなに普通の人たちに見えるのに(もちろん「普通の」人たちですが)、私たちが想像も出来ないような修羅場をいつも経験なさっているのだなあと何だか厳粛な気持ちになってしまいました。 でも、とにかく、「救急箱とAED」。それから、とにかくまずはCPR、胸部圧迫を続けること。そのようなド修羅場に遭遇しないことを祈りますが、仮にそういう場面に遭遇したとしても冷静に行動をとれる自分でありたいと思います。 以前、友人に「子どもたちの命を預かっているから」と話したら、「そんな大げさな」と言われました。大げさ・・・確かに大げさかもしれませんが、残念なことにバスケットボールをしている最中に心室細動や心臓震とうが起こっている例は、実際に報告されています。 関わる大人たちが知っていなければならないことは、やっぱりあるのだと思います。 最後になりましたが、今回も懇切丁寧に、とても分かりやすく講習をして下さったHIGEさん始め、救急隊員の皆さんに篤くお礼を申し上げます。本当にありがとうございました。 ★中野里美さん 『命』・・・一番大切なものは何?と聞かれたら、『命』と答えようと思いました。命があるから、生きているから、何でも出来るのだと。 これが、講習会を終えて、私が一番に思ったことです。と同時に、怖さも感じました。今まで、クリニックなどで、たくさんの子供達と時間を過ごしてきました。今までに、緊急事態になることもなく、考えたこともありませんでした。 できることならば、こういう状態がないことが一番いい。何事も起きないことが一番いいのだと思います。 でも、もし、起きてしまったら・・・・「チーム力!」みんなで力を合わせてやることの大切さを学びました。 そして、これから先、私ができること。元気いっぱいに生きることの素晴らしさを伝えていければと思います。指導をしてくださった先生方、ありがとうございました。 ★楠田香穂里さん 1年ぶりのBLS講習でした。前回受けたときとは、ガイドラインが改正されたということで、その改正点がどのようなものか少し不安でした。 改善点は、そこまで多いわけではなく、安心しました。できるだけ早く命を救うためには、心臓マッサージ、人口呼吸をすばやくしてあげることがいいということを、今回改めて勉強しました。 早くしなくてはという意識が、先走ってカウントが早すぎたり遅すぎても心臓マッサージにはよくないということも勉強しました。 毎回思いますが、実際の現場できちんとできるか?とむちゃくちゃ不安になりますが、まずは慌てない、パニックになったらABCの順番にやっていくということを、毎日の生活で心がけながらやっていこうと思います。今回も丁寧に分かりやすくご指導いただき本当にありがとうございました。 ★大山妙子さん 昨年に続き、今年もAEDの講習会を受けさせて頂きました。 今回は、新ガイドラインに沿った新しいBLSについて、教えて頂きましたが、以前の時と同様に実践的に教えて頂く事が出来てとても良かったと思います。 今回の改正の大きな点は、心臓マッサージです。以前の時とは少し改善されており、いかに、この心臓マッサージが重要なのかが分かりました。 私達のクリニックでも、子供達を預かる立場として、こういった知識を持つ事は、スポーツをする上でとても大切なものだと感じています。私自身の中でもしっかりと知識を整理して、「いざっ!」という時に役に立てるように、準備しておきたいと思います。 そして、もっともっと日本でも普及していって欲しいと思います。今回も、実践的で有意義な講習会をして頂き、ありがとうございました。 ★小池清美さん 一年ぶりに、BLS講習受講となりました。昨年受講した時は、ガイドライン2000。今回はガイドライン2005への変更でした。変更点もいくつかありましたが、基本はかわりません。 緊急事態にどれだけ冷静に対応ができるかだと思います。皆と同じで、現場で自分が冷静に対応出来るのか?と不安ですが、クリニックの現場で起こりうることです。「PUSH・HARD!&PUSH・FAST!」いつでも心の準備、しておきたいと思います。 ありがとうございました。 ★須田都古さん 今回、初めて体験させていただいたBLSの講習会は私にとって大変有意義なものでした。一般の人でも人命救助に関わるという重い役目は、『勇気』、『咄嗟の判断』、『講習会の経験を積む』といったことがとても大切だと感じました。 また、日本ではAEDの設置台数や認知度が欧米に比べてかなり低く、聞いたことがない、使い方を知らないといった人が多いので、職場、学校、自治会等、もっと身近なひとたちにもこのような講習会が普及していくことが必要ではないかと感じました。 今回お世話になったHIGEさん、スタッフのみなさん本当にありがとうございました。 ★安斎麻里さん 私は今回の講習を受けるまで、AEDや救命処置に対してほとんど知識はありませんでした。心室細動は年齢や体の状態問わず、突然襲い掛かってくると聞きました。もし自分の大切な家族・友達が目の前で突然倒れたら、今の自分に何が出来るのかとても不安でした。しかし、講習を受けた事により、これからの自分ならちょっとでも人助けが出来るのでは!と自信に繋がりました。 講習のテーマでもあった「PUSH・HARD!&PUSH・FAST!」胸骨圧迫を強く!速く!行なうのですが、人の胸を押すということが非常にきつく、1人で繰り返し行なうには大変な処置でした。 私達のグループは途中から胸骨圧迫をする人・マウストゥーマウスをする人・AEDを作動する人に別れて協力体制で行い、1人でやるより全力でより迅速な処置をする事ができました。人を助けるにはやはりたくさんの人の協力が必要なのだと感じ、1人でも多くの人にAEDを使えるようになってほしい!と思いました。講習で教わった事をより実践的に!と思いながら繰り返し行なっても助ける相手は人形。 実際に人が倒れてる姿を目撃したときや援護を頼まれた時に講習の様に積極的、かつ、迅速に対応できるのだろうか?と考えると、とても不安です。 講習の成果は極力使わないことが一番ですが、万が一の時には恐れず、対応できるようにしたいと思います。 今回、講習を受けるにあたって、熱心に指導して下さった指導員の方々をはじめ、協力して下さった方々、本当にありがとうございました。 ★成井千夏さん 「講習を受けてよかった!」というのが率直な感想です。 あれ以来、買い物に行ったりしたときに、周りをキョロキョロするようになりました。位置を把握しておくと言うのは大袈裟かもしれませんが、なんとなく、「ここにある、よし。」みたいな感情になります。あと、「これ使えるもんねー!」と思ったりもします。 映画をみても、撃たれてるのに「胸骨圧迫!」と思ったり。冷静に考えてみると、血行良くしてどうするんだ?って感じですけどね(ちょっとずれてますね。)でも、自分の中の意識が変わったのは確かです。 講師の方々がデモンストレーションをしてくださったとき、思わず見入ってしまいました。講師のみなさんにとっては当たり前のことだとは思いますが、冷静になるって実際には1番大変だと思いました。 実際に起こっては欲しくないけど、もし自分の身の周りで万が一何かが起きてしまったとき、今回の講習で習ったことを存分に生かせるように頑張ってみたいと思います。 本当の救命救急士の方々のご指導を受けることができるなんてことは滅多にないことだと思います。とても丁寧に教えてくださった講師の方々に心から感謝いたします。ありがとうございました。 ★山崎舞子さん 講習を受けさせてもらえてよかったです。AEDの使い方もですが急病者に対してのより迅速な胸骨圧迫の大切さを始めて知ることが出来、今まで無知だった自分が怖くなりました。講習を受ける前の自分だったら119番に連絡するのが精一杯で目の前の命を救う行動を出来なかった、というより何をすれば良いのか分からなかったと思います。 講習後、駅やショッピングモールなどでAEDが目に付くようになりました。「もし目の前でひとが倒れたら・・・」とイメージトレーニングしている自分がいます。 身近の人にそういうことが無いのが一番ですが、もし何か起きてしまった時にその人を助ける事が出来るよう準備しておきたいと思います。ありがとうございました。 ●PART7〜おわりに 受講者の皆さん、講習会大変お疲れ様でした。また、大変ご多忙にも関わらず、講習会のご感想をお寄せ頂きありがとうございました。 今回の「HIGEさんの出張BLS講習会・G2005」では、前回に続きまして、一般の方々を対象に実施している救命講習会よりも、ボリュームのある講習をほぼ同じ講習時間で実施させて頂きました。 今回の講習会では新しいガイドラインによるBLSの変更点などなど・・・内容も盛りだくさんでしたが、短い講習時間で、全ての内容をクリアした受講者の皆さんは、さすがバスケットボール界のトップチームでプレーをなさっていた皆さんだな〜と、講習会の後、指導員一同感心しきりであり、前回に続き私達も勉強させて頂いた部分がたくさんあった非常に有意義な講習会でした。 大山さんは、講習会が終わったその日のうちに、この講習会の模様を自らのブログ「大山妙子blog〜ちょっと一言」に早速UPなさって下さいましたが、前回の講習会のレポート同様、その内容たるや完璧で、講習会終了後のわずかな時間でUPなさる理解度は本当にスゴイな〜って再び感動致しました。(皆さんも是非ブログをご覧になって下さい。) 今回もこのような実りある講習会になったのは、受講なさった皆さんの「想い」です・・・ 「子供達が安全にバスケットボールを楽しめる環境を作ってあげたい・・・」という、皆さんの「想い」が、今回もまた実りある講習会となった最大の理由であると思います。 バスケットボールに限らず、子供達のスポーツ指導に携わっている多くの皆さんにも、どうか「JOMOバスケットボールクリニック」の皆さんのこの「想い」を感じて頂きたいと切に願っています。 スポーツ現場での悲しい事故はあってはいけない事であり、もしできることなら生涯使わない方がいい「BLS」の知識や技術ですが、万が一、非常事態に遭遇したとしても、「JOMOバスケットボールクリニック」のスタッフの皆さんは、救急車が到着するまでの間、最高の「BLS」を実施することができると思いますので、今後のクリニックでは自信をお持ちになって、子供達にバスケットボールの楽しさや素晴らしさを教えてあげて頂きたいと思います。 「使わなければ、使わない方がいい知識と技術」ではありますが、「覚えておいた方がいい知識と技術」であるとのが「BLS」です。 今回の講習会でお話させて頂いたとおり、「BLS」は、人の命をどうやったもっともっと救えるのか・・・という「命題」のもと日々進化を遂げております。 今後も数多くの改正や修正があるかと思いますが、こうした改正があった時には、どうぞお気軽にご連絡頂ければと思います。その時はまたお邪魔させて頂き、さらに高度な知識と技術を身につけて頂けるよう頑張りたいと思います。 前回のレポートでも書きましたが、現在の私があるのは「バスケットボール」との出会いがあったからです・・・ 娘達がミニバスを始めた事から「バスケットボール」と出会いました。その後、審判資格を取っていたからこそ、5年前のあの時、人の命を救うお役に立つ事ができたのです。 そして、当HPの親HPである「バスケットボールの家庭教師(BBT)」の管理人「よしかずさん」との出会いも、「バスケットボールとの出会い」があったからこそで、その出会いが「HIGEさんのスポーツ救命救急」HPの開設に繋がり、さらには日本の各地で「AED」や「BLS」の普及にご尽力なさっているたくさんの方々、そして「JOMOバスケットボールクリニック」の皆さんと出会うことができました・・・ ですから、「バスケットボール」は私にとって「恩人」であり、その「バスケットボール」に対して恩返しをしていくことが、私にとっての「ライフワーク」だと思っています。 今回受講なさった「JOMOバスケットボールクリニック」の皆さんは、現在の日本のバスケットボール界で、もっとも「BLSの知識と技術」のある皆さんだと思います。 皆さんのお力で、どうか「バスケットボール」というスポーツが、日本で一番安全で、万が一、非常事態があったとしても、その場にいるみんなの力を合わせて、その尊い命を救い、守る事ができる・・・ そんな素晴らしいスポーツにして頂ければと切に願っておりますとともに、今後の皆さんのご活躍を心よりご祈念申し上げます。 皆さん、本当にお疲れ様でした!そして、ありがとうございました・・・・(HIGE) |
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