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| 「HIGEさんのスポーツ救命救急」のHIGEです。 「バスケットボールの家庭教師」とタイアップした「夏祭り特別企画」来る8月1日(日)に開催した「HIGEさんの出張BLS講習SUMMER・SPECIAL ”You Can do it!” 」の現地レポートをお届けします! あなたにとっての「大切な人」が倒れた時,「大切な人」を救うことができるのは,「その場」にいる「あなた」だけです・・・「大切な人」を守り,救うために「BLS」(Basic・Life・Suppourt:一次救命処置)を身に付けましょう! 世界中で一番「命」が救われる国,「アメリカ合衆国」の子供達は,小学生や中学生の頃から学校教育の中で「BLS:Basic Life Suppourt:一次救命処置」を学んでいます。そして,成長した彼等はやがて「市民」となり,その市民達により実施される「BLS」によって多くの尊い「命」が救われていますが,シアトルにおける「救命率」(心肺停止した患者が蘇生し,社会復帰した率)はなんと年間平均で30%という驚異的な数字でした。それに比べて,日本ではどうでしょう? 残念ながら平均でわずか3%,シアトルの10分の1に過ぎません・・・なぜ,国が違うだけでこんなにも大きな「差」があるのでしょう? それは,倒れた人のすぐそばに居た人(バイスタンダ−)により素速い「BLS」が行われ,救急隊に,さらには医療機関へ引き継がれるという「救命の鎖」(サバイバル・チェーン)が途切れる事なく繋がり,「命のリレー」が日常的にアメリカでは行われているからなのです。シアトルでは,市民の全人口600.000人のうち実に400,000人もの人達が,何らかの形でこうした「BLS講習」を受けており,もしもの時,すぐに「BLS」を実施する事ができます。 突然の「心臓発作」や,年齢や心臓の病歴に関係なく,何の前触れもなく,誰もが突然に襲われる可能性のある「心室細動」と呼ばれる「致死的不整脈」が起きた場合には,この「BLS」が素速く行われるかどうかで,その人の「生命の灯」は大きく左右されます。 「BLS」は決して難しいものではありません・・・現にシアトルでは中学1年生になると必須科目として,学校の授業の中で「BLS」を学び,そして実践し,実際に多くの中学生や高校生が,家族や友人の命を救っているのです・・・ 今回,開催した「HIGEさんの出張BLS講習会 SUMMER SPECIAL ”You can do it!”」では,従来行われている日本式の「救命講習会」というような「形式ばった堅苦しいもの」ではなく,小学生から大人まで,あらゆる年齢層の皆さんに判りやすく,そして楽しく,みんなで「BLS」を学ぶという事を目的に企画しました。 過日,発生した「小学校6年生同級生殺人事件」や「女子中学生による小学生児童放り投げ事件」さらには相次ぐ「幼児虐待報道」などなど・・・昨今のニュースは暗いニュースばかりが報道されており,「生命の尊さや重さ」という一番大切なものがどこかにいってしまったような気がしてなりません・・・ 今回の「出張BLS講習会」は,こうした社会情勢の中,子供達とその保護者の皆さんに今一度「生命の尊さと重さ」を認識して頂き,同じバスケットボールという競技で繋がった仲間達を思いやる心も養っていくと同時に,誰かが窮地に陥った時,「救いの手」を差し伸べられるような大人になって欲しいと願う「バスケットボールの家庭教師指導員」の皆さんからのご依頼により開催の運びとなりました。 今回の特集は,私「HIGE」と,熱いハートを持った仲間達「救命劇団IRQQ」が総力を挙げてお届け致しました「HIGEさんの出張BLS講習会 Summer Special ”You Can do it!”」の模様をお届け致します。 「HIGEさんの出張BLS講習会 Summer Special ”You Can do it!”」 ●開催日時 平成16年8月1日(日) ●開催場所 千葉県スポーツセンター 千葉県スポーツ科学センター4階アリーナ ●対象者「バスケットボールの家庭教師・夏祭り参加者」選手・保護者32名 ●目的 救命講習等を全く経験していない小学生から中学生,さらにはその保護者者達に,救急事故発生から通報から心肺蘇生法を経て救急隊の到着,除細動器を使用して有効かつ,効果的な「救命の鎖」の連鎖の重要性を,「着ぐるみ」などを使い実演し,BLSの重要性を認識してもらう。 ●想定 着ぐるみの「パンダ」がボールにて遊技中,胸部にボールが当たり,意識消失するところから「寸劇」が開始となりましたが,以下,寸劇の模様を簡単にご紹介させて頂きます。 ここはとある公園です。何やら妙な2人組が公園のベンチにたむろしていますが,どうやらパンダさん達が公園に遊びに来たようです。 おや,大パンダ君が何か言ってますね?どうやらバスケットボールを借りたいようです。どなたか大パンダ君にボールを貸してあげてくれますか? (会場の子供からバスケットボールを借りた「大パンダ」と「小パンダ」は楽しそうにバスケットボールで遊んでいたが「大パンダ」はバスケットがあまり上手くないようです。) あれあれ?大パンダさんはあまりバスケットが上手くないようですね。小パンダさん,そんなに笑っては大パンダさんが可哀想ですよ。ケンカにならないといいのですが・・・・ 大パンダは小パンダにからかわれ腹を立て,いきなり小パンダの胸部にボールをぶつける。ぶつけられた小パンダは倒れて意識消失する。 倒れた小パンダをしばらく見ていた大パンダは,小パンダの異変を知り,駆け寄り,身体を揺するが反応が無い・・・困った大パンダは付近にいた2人の男を見つけ,慌てて助けを求めるが・・ ![]() ボールを使っての遊戯中,胸にボールが当たった小パンダ は意識を失い倒れてしまいました・・・・ 大変です。小パンダさんが倒れてしまったようです・・・・大パンダさんはいったいどうするのでしょうか? 男A:「何?どうしたの? え! ボールが当たって倒れて動かなくなっちゃったの?俺に言われてもこまるな〜」 男B:「何なの?俺たちには関係ないから行こうぜ。なんか面倒くさいじゃんかよ。関係ないし〜」 ●寸劇中断(解説) 「さて,皆さん,この2人をどう思いますか。自分には関係ないといって倒れている人や助けを求めている人を置いていってしまっていいんでしょうか? このようなことは私達が実際に救急車で出動した時にもよくあります。道で倒れている人がいるのに,みんな知らん顔して通り過ぎていってしまいます。でも,アメリカでは違います。イチロー選手のいるシアトルという街では,こうして人が倒れると,必ずと言っていいほど周囲の人が大丈夫ですか?と声を掛けます。 日本では心臓発作で倒れた人は100人中3人しか助かりませんが,シアトルでは30人以上もの人が助かっています。その大きな違いは,このように倒れた人に声を掛けるという簡単なことから始まり,それが大きな差になってくるんです。では,この2人にもう一度,きちんとやってもらいましょう。」 ●寸劇再開 男A:「どうしたの? え! ボールが当たって倒れて動かなくなっちゃったの?」 男B:「じゃあ,行ってみよう。」 「大パンダ」と共に走って「小パンダ」の元に向かう2人。 男Aは小パンダの身体をゆさぶり,呼びかけるが反応が無い。 「意識が無い。119番通報して」と男Bに指示する。 指示された男Bは携帯電話で119番通報する。 以下119番センターの「口頭によるCPR指示」により,応急処置をしますが,指令センターの指示にもかかわらず,男2人はメチャメチャな応急処置を実施している。 ![]() 指令センターの指示により,男2人はなんとかBLSを実施 しようとするが・・・・ ●寸劇中断(解説) 「さて,またまたこの2人どうですか?もうメチャメチャですよね。この2人が119番に通報した際,指令センターが一生懸命に指示をしていたのが,心肺蘇生法(CPR)という心臓の鼓動と呼吸が止まってしまった人に実施する応急処置ですが,ここで正しい心肺蘇生法(CPR)を紹介致します。 ●訓練用の人形を使用し,正しい心肺蘇生法(CPR)の模範展示を実施。 ●解説とねらい ・「気道確保」・「人工呼吸」・「心臓マッサージ」についての「用語」を理解する。 ・「人工呼吸:2回」,「心臓マッサージ:15回」というサイクルを理解させ,「どらえもん」や「世界にひとつだけの花」のテープを使用し,心臓マッサージのリズムを理解する。 ・小学生の場合はかなり難しいので,近くにいる大人を呼ぶか,早い119番通報を理解させる。(意識の有無の判断力の養成) ・人工呼吸が無理な場合,心臓マッサージだけでも効果があることの理解。(アメリカでは中学1年生が授業の中で心肺蘇生法を修得し,中学生や高校生が実際に救命している例が非常に多いことの理解。) ●CPR解説と模範展示の実施終了後,指令センター職員から119番通報時の口頭指示について紹介。 ●寸劇再開 「では,これから,正しい応急手当の仕方をパンダさん,そしてさっきの2人にやってみてもらいましょう。」 小パンダが倒れたのを発見して,自発的に倒れた小パンダのところに駆け寄る2人の男性。 男Bが大パンダに尋ねる。 「どうした? え!ボールが当たって倒れて動かなくなった!そりゃ大変だ!」 男Aは小パンダの身体をゆさぶり,呼びかけるが反応が無い。 「意識が無い。顔色も紫色になっているぞ!これはただごとじゃない!おい119番通報しろ」と男Bに指示する。 指示された男Bは携帯電話で119番通報し,指令センターのCPR口頭指示に従い,一連の正しい心肺蘇生法(CPR)を実施します。 ![]() 指令センターのCPR口頭指示により,迅速なCPRを開始す るバイスタンダー ●バイスタンダーによるCPR実施中,救急車のピーポーサイレンが聞こえ,救急隊が現場に到着する。 救急隊は,いちはやく除細動の準備を開始,小パンダが「心室細動」に陥っていることが判り,直ちに除細動を実施する。 ![]() 現場に到着した救急隊による除細動処置が実施される。 救急隊員が持っているのが「除細動器」 ●救急隊の「除細動処置」により,小パンダの心拍,呼吸が再開する。 除細動処置により「小パンダ」は体動。救急隊長は除細動器のモニターで心拍と・呼吸の再開を確認し「心拍・呼吸再開」と宣言。 「小パンダ」は元気に立ち上がる。「大パンダ」は大喜びで救急隊員とバイスタンダーの2人と握手する。 ●寸劇終了 付近にいた2人のバイスタンダーと救急隊の活動により「救命の鎖」が見事に繋がり,小パンダくんは元気になりました。本当に良かったですね。 このような救急現場では素速い応急手当がとても大切なことが皆さんにもお判り頂けたと思います。演じて頂いた皆さんありがとうございました。 その後,会場の何名か(中学生と指導員ペアの2組)に同じシュチュエーションでこの模擬現場を実際に体験してもらいました。 最初は戸惑いながらも119番通報とCPRを実施し,到着した救急隊員に引き継ぎ,見事に素速い除細動処置までを行うことができました。ご参加頂いた皆さん,ありがとうございました。もちろん,このような事故の無いことが一番なのですが,万一このような現場に居合わせた時,皆さんはきっとバイスタンダーとして活躍できるものと思います。 ![]() 「HIGEさんの出張BLS講習会 You can do it!」に参加 してくれた「IRQQ」のメンバー 以上で「寸劇」と「参加者体験」は無事に終了しました。 終了後,参加者に「アンケート」をお願い致しましたところ,参加して頂いた皆さん全員がアンケートに答えてくれました。 以下,何人かの「講習会を受講してのご感想」をご紹介させて頂きます。 「HIGEさんの出張BLS講習会 ”You Can do it!”」を受講しての感想 ●この講習会を通して「命の尊さ」を実感しました。(50歳男性) ●楽しく,判りやすく企画されていて,皆さんの努力に感動しました。今後も活かしていきたいですね。(47歳女性) ●以前に別の講習会を受けたことがありますが,それに比べてとても判りやすくて,理解することができました。(47歳男性) ●非常に判りやすかったです。寸劇形式だと実際に起こっている事が判ってとてもためになりました。また次回があるのなら是非参加したいです。(19歳男性) ●パンダなどのぬいぐるみなどが登場して,とても楽しく判りやすかったです。皆さんありがとうございました。(13歳女性) ●CPRは初めて見ましたが,とても勉強になりました。今までこのような事は経験したことが無かったけど,今後もしこのような現場に遭遇した時,少しでも力になれたらと思いました。(18歳女性) ●とても判りやすくて楽しかったです!もしも自分がそういう場面に遭遇しても,対応できるように復習したいと思いました。(17歳女性) ●見ていると簡単そうだったけど,いざやってみると結構難しくて・・・てきぱきとできなかったです。もっと自分で理解していきたいと思いました。(14歳女性) ●ためになりました。パンダさんが助かってよかったです。(8歳女性) 以上,アンケートの一部をご紹介しましたが,皆さんからのアンケート結果を拝見するとほぼ全員の方に理解して頂く事ができ,とても嬉しく思いました。 今後も,機会があればこのような講習会をどんどん開催して行きたいと思います。 「BLS」は学ぶものではなく,体験し覚えていくものです。これからも皆さんが楽しみながら自然に身につくような講習を企画していきたいと思いますので,私達のチームで受講したい。私達のグループで受講したいというご希望・ご要望があればトップページの「HIGEさんにMail」のコーナーから遠慮なくMailして下さいね!お待ちしています!(HIGE) |
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| 主催者としての感想(バスケットボールの家庭教師事務局) 今回、バスケットボールの家庭教師「夏祭り」を企画するにあたり、HIGEさんに救命講習の依頼を致しました。その理由として、私達は子どものスポーツ現場に携わる者として、不幸な事故を未然に防ぐ努力をしなければならないと思ったからです。 その中で大切なことは、「子ども達が参加する」ということでした。大人の私達だけが知るのではなく、子ども達も一緒にしっかりとした知識・情報を得られることが重要だと考えました。 多くの子ども、その保護者の方がこの講習会を受け、救命に関する様々な知識・情報を得られたものと思います。 最後になりましたが、私達の依頼を快く引き受けてくださったHIGEさんをはじめ、劇団員の皆様方に心から感謝を致します。これからもスポーツ現場での不幸な事故を未然に防ぐため、皆様方とともに歩んでいければと思います。 ありがとうございました。 |
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