●サッカー「コンフェデレーション杯」における
カメルーン代表「フォエ選手」の急死について
引き続き,サッカー「コンフェデレーション杯」におけるカメルーン代表のフォエ選手急逝に関する特集です。
先日,フォエ選手が試合中に倒れた時の映像をやっと見ることができました。
ピッチに倒れたフォエ選手は,まだ呼吸をしていましたが,私がバスケットボール大会において遭遇した「心肺停止状態」に陥った男性審判員と同じような「下顎(かがく)呼吸」と呼ばれる危機的な呼吸状態にあったことが映像を見て判りました。(詳しくはコーナー誕生秘話をご覧下さい。)
ここで,「下顎呼吸」についてご説明したいと思います。
「下顎呼吸」は読んで字の如く,「下顎(かがく)」すなわち「下あご」を大きく動かしてする呼吸状態のことを言い,通常の呼吸がままならなくなり「下あご」を大きく動かさなければ呼吸をすることができなくなっている状態のことを言います。別名では「死戦期呼吸」(迫り来る死と戦っているような必死な呼吸動作)とも呼ばれています。
私の同業者であるアッキーさんの推測(掲示板をご覧下さい。)によると,フォエ選手は亡くなる2日前より下痢による体調不良を訴えていたとの事であり、下痢と高温多湿下での試合による脱水と過密スケジュールによる疲労が重なったことが原因になったのではないかと考えられます。
ちょっと難しい話になりますが、下痢などを起こすと、体内の血液が酸性になり(通常は弱アルカリ性)、アシドーシス(体内の血液が酸性になる状態・通常は弱アルカリ性)と呼ばれる状態となり、血液中のカリウム値が上昇するそうです。上昇した血液内カリウム値が極限に達すると、心筋(心臓の筋肉)の異常を起こし心停止に至るそうです。(青酸カリを服用した時と同じ状態になるらしいです。)
下痢によるアシドーシスの状態に脱水、疲労が、重なり、アシドーシスをさらに悪化させ、その結果カリウム値が上昇、限界に達し、心筋異常を起こし倒れたのかもしれません。
いずれにしても、極度の脱水や疲労なとの悪条件が重なると一流のスポーツ選手でさえも、命を落とす事を私たちは教訓としなければなりません。
(以上アッキーさんの推測を抜粋引用)
また、今回のケースは、私(HIGE)がバスケットボール大会において遭遇した心肺停止のケースと非常に似ています。
もし、あの時ピッチ上にいた他の選手達や審判がバイスタンダー(傍らにいる人)として迅速に「心肺蘇生法」を開始していたとしたら、どうだったでしょう・・・
さらに、「心肺蘇生法」を実施することにより,フォエ選手の心臓の「心室細動」が継続し,直ちに「電気的徐細動」が実施されていたとしたら、どうだったでしょう・・・(「心室細動」「電気的徐細動」ついての詳しくは「コーナー誕生秘話」をご覧下さい。)
もしもバイスタンダーから医療スタッフへと、迅速に「救命の鎖」が繋がっていたとしたら・・・
フォエ選手の生命は救われたような気がしてなりません・・・
いずれにしても,スポーツにはこのような「不慮のアクシデント」は起こりうるものであり,いつ,どこで発生するか予測することは不可能です。
だからこそ,スポーツに携わる全ての人々が,「不慮のアクシデント」に対応できるよう「応急手当」を普及させる必要があると強く感じ,その重要性をさらに訴え続けていきたいと思いました。
フォエ選手の死を無駄にしないためにも・・・・(緊急特集終了)
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