「HIGEさんのスポーツ救命救急」
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お正月は「お餅ののど詰め」に気をつけましょう!「お餅」は,日本の食文化の一つとして,「お正月」には欠かすことができないものです。しかしながら、毎年「お餅」を喉に詰まらせ窒息するという痛ましい救急事故が後を絶ちません・・・ 昨年(平成14年)の年末から今年(平成15年)の年始にかけて,東京都内で「お餅ののど詰め」に伴う窒息事故により救急車で搬送された人数は下記のとおりです。12月26日には1人,12月27日〜28日は0人,12月29日に2人,12月30日に1人,12月31日は2人。年が明けて1月1日には19人,1月2日に7人,1月3日には2人と計34件の「のど詰め」が発生しています。 この結果を見ても,元日から3日にかけて多く発生していることがわかります。 お餅の「のど詰め」で搬送された傷病者の方の年齢は,やはり70歳代〜80歳代が 最も多く23件と約70%を占め,うち7件の方がお亡くなりになっています。 70歳代・80歳代というご高齢者は,噛む力や飲み込む力が弱くなるとともに、詰まりかけたときに「むせる」反応も弱くなってきているため,餅などが喉に詰まりやすくなっているため,高齢者層に多く発生しているようです。 しかし、50歳代〜60歳代でも,7件の「のど詰め」が発生していることから、年齢を問わず全ての人が注意をする必要があります。 「のど詰めの予防法」 ★ 喉を通り易くなるよう、お茶などを飲みながら食事する。 ★ 小さく切るなど食べ易くして飲み込むことができる大きさにする。 ★ 汁物に入れて食べるようにする。 ★ 食事は家族といっしょにする。 ★ 「背部叩打法」(下記参照)を覚えておきましょう。
このような「のど詰め」の際の対処方法として,我々「救急隊員」が公的に皆さんに指導できるのは,現在のところこの「背部叩打法」と「ハイムリック法」と呼ばれる方法だけですが,「ハイムリック法」は一般の方が行うには,手技がなかなか難しいと言われています。 しかし,この「背部叩打法」も「固形物」には有効ですが,柔らかい「餅」などの場合は,この方法だけでの除去は非常に困難となります。 「餅」などの「柔らかい異物」については,「掃除機」のノズルなどを口腔内に入れ,「吸引」する方法も有効である・・・という意見もありますが,その際人体に及ぼす悪影響も考えられる他,まだ「医学的に有効である」という根拠に乏しいことから,公的には推奨されていません・・・しかし,異物の「のど詰め」が発生した場合には,どんな方法を使ってでも,少しでもいいですから異物を除去し,「気道」を確保することが重要です。 全ての異物を除去できなくても,ほんの少しでも気道を開通させることにより,呼吸が可能となり「命」を救うことができます。 何度も言うように「救急車」の到着には約6分という時間がかかりますが,「のど詰め」の場合は,この「6分間」に全てが掛かってきます。 確かに,全くの「第三者」に対して,いきなり「掃除機」を使用するのは,私でもためらうと思います。ただ,ご家族や友人など,ごくごく親しい方達が,このような状況に陥った時には,その命を守るため「医学的根拠」などにとらわれず,ためらわずに「掃除機」でもなんでも使って救うべきじゃないかな・・って私は思っています。 いずれにしても,「お餅」を食べる時には「のど詰め」に十分気をつけて,いいお正月をお迎え下さいね!(HIGE) |
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