mxrpogitive
positive tone
2007
Fiber Reinforced Plastics, Urethane Paint, Dry Transfer Lettering, etc.
w.725 x h.678 x d.100

soc
social booster
2007
Fiber Reinforced Plastics, Urethane Paint, Dry Transfer Lettering, etc.
w.1535 x h.449 x d.100 mm

surround surroundings modulator
2007
Fiber Reinforced Plastics, Urethane Paint, Dry Transfer Lettering, etc.
w.1345 x h.665 x d.100 mm



【テキスト】
音楽と美術の関係の歴史は古い。僕の人生に於もその関係はごく自然に存在し、僕以外の人々もおそらくそうだと思う。ただ、自分がこれほどまで音楽もしくはロックという存在をモチーフに作品を作るようになったのは何故だろうと考えると、単純に音楽という純粋な表現による作者の想いだけに魅了された訳ではない。むしろそれに関わるモノや事に魅了され、コマーシャリズムに惑わされたのは確かだ。それでも、僕はそれを今も音楽と言っている。
これは現代人が物事の本質を一部認識していながらそれに背を向けざるおえないジレンマのようでもあるが、ただ僕は歪んだこの情景の中から、素直に感じられる魅力を抽出するだけだ。
これは一つの[勘違い]を基に作られた作品である。エレキギターを始めた頃、私は器材を駆使すれば良い演奏ができると勘違いした。当然そんな単純なものではない。しかし、その大きな[勘違い]とともに、そこには光輝くような可能性と魅力に満ちあふれたイメージが確かに存在していた。その中でもエフェクターという器材はとてもカラフルでツマミをひねるだけで思い思いの音が出せる魔法の箱のように思えた。
そして、学習を積み重ねるほど失われるこういった[勘違い]にはとんでもないエネルギーとイメージが潜んでいる事を表現する。

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