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天皇賞秋


1着シンボリクリスエス
2着ツルマルボーイ
3着テンザンセイザ
4着エイシンプレストン
5着カンファーベスト

レースの前にまず懐かしかったのが岡部さんの現役時代の顔。
この当時、岡部さんは騎乗から遠ざかっていて、10ヶ月くらいのブランクがあったんですよね。
体がぼろぼろになっていたのでしょうか。
復帰できるという結果がわかっている今だからこそ、落ち着いていられますが、
もしかしたらこのまま引退なんじゃ?なんて思ったりもしていたころです。
岡部さんも焦っていたようで、それがコメントからうかがい知れました。
今の岡部さんもいい顔だと思うけど、現役時代はやっぱり厳しい顔つきだったなあ。
なんて思いながら見ていました。

レースはシンボリクリスエスが勝ったやつです。
レース前に、大外枠で、しかも休み明けでどうなんだろう?
なんて、スタジオで言っていました。
ファンも信用しきれていないみたいで(宝塚記念でポカしましたからね)
3倍くらいの1番人気に推されていました。
今からすると、このあとの衝撃の有馬記念を知っているから、
なんで信用されていないんだろう、なんて思っちゃいますが、
当時のファンなら仕方ない心理ですよね。
僕も多分シンボリ本命じゃなかった気がするなあ…。

メンバーはちょっと小粒だったですね。いまから考えると。
アグネスデジタルとかいましたけど、ピークは超えているし。
ファストタテヤマとかの名前をみると、改めて長く走ってるなあ…って思っちゃいます。

で、この天皇賞、えらいレースになりましたね。
ゴーステディ吉田豊と、ローエングリン後藤浩輝のおお逃げの打ち合い!
1000m通過が56秒9だそうです。当然2頭ともばてにばてた…。
ローエングリンなんかは人気でしたから、あんなに逃げるやつがあるか!
って感じが、今見てもしてしまうので、当時馬券を買っていたファンは怒り心頭でしょうね。
吉田豊にしても「先生が逃げろって言ったから」って感じの大逃げ。
う〜む…この2人の性格と関係を表すような逃げの打ち合いでしたよね。
大人気ない後藤と一生懸命だけど融通の利かない吉田豊、みたいな。

当然、こんなハイペースになったら、前に行った馬や早く仕掛けた馬は持ちません。
2着、3着は後ろから行った馬だし、1着馬は能力の桁が違ったんでしょうね。
まだシンボリが抜け出すのが早い感じだったけど、前があれだけ止まったら仕方ないか。って感じ。
で、タイムは1分58秒0の、新コースのレコードでした。
前のコースでもスペシャルウィークの1分58秒0がレコードだったはずなので、
この2頭は傑出した能力を持っているということでいいんだと思います。
すごく早いタイムが出ると、底力が求められますからね。

で、レース後に面白かったのが、ペリエ騎手の優勝ジョッキーインタビュー。
「走っているというより、飛んでいる感じだった」
…これ、間違って書いてるんじゃないですよ?
本当にレース直後にこう言っちゃってます。
なんだ、ディープインパクトって、第2の飛ぶ馬だったんだ(笑)
なぜかディープだけ言われているけど、過去にもこんな馬がいたんですねえ。
本当に強いレベルになると、一流騎手に飛んでいる。っていわれるもんなのかも。

レベル的には「?」だけど、見所は満載の天皇賞だったと思います。