アトピー性皮膚炎関連

医療関係ニュース 

2012年8月11日 アトピー原因物質を発見


佐賀大学の研究チームが完治しづらく、症状が長引いたり、悪化するケースの多いアトピー性皮膚炎の原因となる蛋白質を発見した。

皮膚炎にかかわる蛋白質である「インターロイキン(IL)3」や「インターロイキン(IL)4」から刺激を受けた皮膚内部にある細胞が「ペリオスチン」という蛋白質を生成していることを発見、さらにアトピー性皮膚炎の患者の血液中に通常の4倍も含まれていることが確認された。

ペリオスチンの働きを調べたところ、アトピー性皮膚炎を発症させたマウスの表皮においてペリオスチンが付着するのを阻害したところ、症状が緩和、阻害しなかつたマウスは症状が悪化し、慢性化した。ペリオスチンが付着した表皮細胞では別の蛋白質も分泌され、IL3、IL4の生成が促されていた。

この発見はアトピー性皮膚炎への新治療薬の開発につながると期待される。