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高血圧
どのような病気なのか
一般には、数回測定した血圧値の収縮期140mmHg以上、または、拡張期血圧90mmHg以上のいずれかをみたす場合を高血圧という。
頭痛、肩がこる、頭の緊張感、のぼせ感などを感じることがある。なお、鼻出血、眼球結膜の出血などで、本人が心配して来院することがあるがこうして出血と血圧との間には直接の関係はないことが多い。また、健診時や自宅で測定した血圧が高いということで来院することもある。
定義にもよるが、30歳以上の人口の約25〜35%が高血圧といわれており、健診や他疾患の診察なとで偶然発見されることが多い、また、手術前のチェックなどで血圧が高いと指摘されたり、家庭用血圧計の値を心配して来院する事が多い。ただ、すでに治療を受けている患者も多いため、血圧異常を主訴に来院するのは、内科初診患者の約5〜10%程度である。注意べきは高血圧の治療中の患者でも、降圧剤の効きすぎや副作用・アルコ−ルの摂取の影響などで、低血圧の症状を訴えることもある。 高血圧を主訴に来院する患者のなかで、緊急に降圧薬治療を開始するのは、約1割程度であり、残りの大多数の症例では、生活指導ののち、1〜2ヶ月後に血圧を再測定することになる。 また、自宅や医療機関で測った血圧値が、かなり変動するのが心配で来院する患者は、初診患者の約2〜3割であると思われる。。
なぜ起こるのか
血圧は、心拍出量と体血管抵抗(交感神経活動より調整)、血管コンプライアンスなどで規定されている。甲状腺亢進症や貧血などでは、心拍出量が増加するが、末梢血管抵抗は低下しているため、収縮期血圧のみが高くなる。また、加齢に伴う大動脈硬化や人工血管置換術後では、動脈のコンプライアンスが低下し、脈圧が増大する。 腎疾患・内分泌疾患なとで体液が貯留すると心拍出量が増加し、血圧は上昇する。白衣高血圧や、精神的ストレス、脳血管障害などでは、中枢性の交感神経活動の亢進であり、褐色細胞腫などでは、副腎からのカテコ−ルアミン(CA)過剰が原因で末梢血管抵抗が収縮し血圧が上昇する。 末梢神経炎などで圧レセプタ−反射の異常をきたすと、血圧の変動が大きくなる。 大動脈縮狭症、大動脈解離(解離性大動脈瘤)などの大動脈自体の狭窄によっても、狭窄部より、近位部の血圧が増大する。 本態性高血圧の成因は、神経系、内分泌系(昇圧系の亢進、降圧系の機能低下)、腎(体液調節、その他)などの要因が重なって起こるといわれている。。 腎血管性高血圧(腎動脈狭窄)などでは、レニン−アンシオテンシン−アルドステロン系が亢進し、末梢血管抵抗の増大と同時に、体液量の増加するために起こるといわれている。
原因疾患
拡張期高血圧では、本態性高血圧が90〜95%程度で、その他が症候性高血圧である。特に原発性アルドステロン症は、スクリ−ニング検査をしっかりすれば、発見率が意外に高い。
収縮期高血圧では、精神的緊張による一過性の上昇(深呼吸などで正常化する)が8割くらいである。大部分は高齢者であり、加齢に伴う大動脈硬化の関与がある。若年女性で収縮期高血圧が持続していれば、甲状腺機能亢進症、大動脈閉鎖不全などを疑う。中高年で、収縮期高血圧の場合、心雑音を聴取しないのに、心エコ−で血行動態的に有意の大動脈弁逆流を認めることが約5%くらいあり、注意が必要である。 なお、白衣高血圧の頻度は、外来高血圧患者の約20%である。
高血圧が持続し高血圧性合併症をきたせば、それに伴い各種の症状を呈する。たとえば心肥大や虚血性心疾患による労作時の息切れや動悸(洞性頻脈や期外収縮、心房細動など)、狭心症、心筋梗塞、や大動脈解離、僧帽弁腱索断裂による胸痛、脳卒中による麻痺、くも膜下出血、脳内出血による頭痛、眼底出血による視力障害、腎障害による多尿、乏尿、悪性高血圧ではさらに高度の頭痛や意識障害などをきたすこともある。頸動脈などの動脈硬化性狭窄で血管雑音をきたして、拍動性の耳鳴りを訴える例もある。また(臥位、座位では)高血圧でも、起立性低血圧を合併し、立ちくらみを訴えることもある
どのような検査をするのか
血圧測定・・・・初診時、必ず両側の上肢の血圧を測定する。緊急性がないのなら深呼吸を繰り返させて、2〜3回は測定する。起立性低血圧が疑われるときや、精神的緊張で血圧が高い可能性がある場合、ベットに横にならせて数分間安静にさせてから臥位血圧を測定し、さらに、立たせて立位血圧を2〜3回測定する。あきらかな起立性低血圧を伴う場合糖尿病性自律神経障害や、褐色細胞腫、降圧薬などの、薬物性であることが考えられる。また、四肢のいずれかの血圧が低い場合は、動脈狭窄の可能性があるため、四肢の血圧を測定する。 

下肢動脈の触診・血圧測定・・・高血圧症例や、高齢者、糖尿病患者では閉塞性動脈硬化症の合併も考えられるので、足背動脈、後頸骨動脈の触診必ず行う。ただし、足背動脈は健常者でも触知しないことがあるので、内顆の後下方の後頸骨動脈の触診を念入りに行う。大腿動脈の血圧は、大腿用のカフを用いて膝か動脈に聴診器を置いて測定する。下腿の動脈圧は、上腕用のカフを用いて足背動脈、後頸骨動脈などで聴取する。動脈の狭窄が疑われれた場合は、動脈の走行に沿って血管雑音(鎖骨上か、腹部、大腿動脈など)がないか注意して聴診する。

高血圧性合併症・二次性高血圧の鑑別・・・高血圧症例では、高血圧性合併症の有無、程度二次性高血圧の原因疾患ごとの特徴ある所見がないかなどに注意して診察する。 
高血圧性緊急症を疑う場合、眼底所見(うっ血乳頭)が重要で、検眼鏡で検査したり、疑わしい場合は眼科医に診察を依頼する。 満月様顔貌、中心性肥満、皮膚線条などがあればCushing症候群が疑われる。  腎動脈の狭窄の診断には、腹部の腎動脈部の聴診が重要である。健常者でも腹部大動脈の壁不整などで、雑音を聴取する場合が多いので、大動脈の側方に2〜3cm程度離れた部位で血管雑音の左右差がないかに注意をする。また、腎動脈雑音は1日のうち限られた時間にしか聴取できない場合があり、疑わしい症例では、何度か聴診を繰り返すことが必要である。

どのような治療をするのか
・食習慣や生活習慣の改善に努めても、遺伝的素因によってその効果には個人差がある。しかし生活習慣改善の努力に応じて高血圧の発症を遅らせ、あるいは軽くすることができる。日常の注意と努力は、心筋梗塞や脳血管障害など動脈硬化疾患を完全に阻止することはできないまでも、発症が突発的かつ致命的になるのを防ぐのに効果があると考えられる。
・治療薬についても、高血圧の発生機序からその特徴をを理解することができる。利尿剤は尿量増加によって循環血液量を減少させる。交感神経遮断剤は交感神経の抑制すなわち、過度の心収縮の抑制や末梢血管の緊張を緩和するものである。カルシウム拮抗剤は主として動脈の緊張を抑制することによる降圧効果を生ずるものである。レニン・アンギオテンシン系の作用を抑制する薬剤も多い。それぞれの薬剤のいずれも改善され副作用も少なく、腎保護効果も明らかになっている。薬剤選択の幅が広がって高血圧治療は容易になり、メタボリック・ドミノの阻止にも有効であるといわれている。。
鍼灸治療 ※医師の治療との並行が基本方針です
治療については、呉竹学園東京医療専門学校鍼灸科附属施術所、同校東洋医学研究所の御指導・アドバイスと明治国際医療大学、東京大学医学部附属病院リハビリテ−ション部鍼灸部門で行われている治療を参考にして治療法を組み立てております。
  鍼灸においても血圧の正常値への復帰、あるいはを低値に導く働き掛けを行えば、二次的な合併症への予防、血管系へ負担を軽減し、生命存続に好影響をもたらす。鍼灸という物理的刺激は、生体に軽微なエネルギ−の変動を与えて、個体のもつ回復力を鼓舞する療法で
あるため、高血圧と動脈硬化の相互的な悪循環を断つ効果と、二次的な副作用を考える必要のない療法として期待できる。高血圧の治療の基本は体質的な要因を排除する目的で、古来から中風、偏枯などに用いられた経穴を使用する。類別治療としては、頭痛、頭重
頸肩背部の緊張、便秘、不眠、胸部圧迫感、動悸などの高血圧に伴う症状を改善することができます。

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