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自律神経失調症
どんな病気なのか
いろいろな、身体的・精神的症状がありながら、病院での検査では異常はみとめられずはっきりとした精神障害のないもの。
原因
原因はストレスと不規則な生活スタイルといわれています。現代社会では誰もが多少なりともストレスを感じながら生活しています。ストレスは、心や体に不安、いらだち、緊張、動悸などのさまざまなゆがみを生じさせてしまう外的、内的な刺激となります。
外的要因とは社会環境(人間関係、習慣、社会の規範などのプレッシャ−)と、自然環境(音、光、温度などの変化)です。 内的要因とは、おもに個人のもって生まれた体質や性格、ものの考え方、とらえ方などです。これらのストレス要因が複雑に入り組んで自律神経のバランスがくずれると、症状が起こると考えられています。
ストレスに加えて自律神経に大きな影響を与えるものに、生活のリズムの乱れがあります。 人間の体は、夜は寝て朝起きるなど、一定のリズムがありますが、現代では本来のリズムに反した夜型生活をしている人が少なくありません。また、仕事や子育てなどで夜更かしが続いたり、規則的に食事がとれない人も増加しています。。多少の無理は調整してくれる体も、慢性的な寝不足、昼と夜の逆転、朝食抜きなど、不規則な生活が続くと自律神経のバランスが除々に崩れてきます。
自律神経が体のすべての器官に影響を与えているため、症状は人によってずいぶん違います。一つの症状が続く人がいれば、同時にいくつもの症状抱えている人もいます。また身体的症状のほか、疲れやすく力がはいらない、夜眠れない、めまいがするなど慢性的な全身症状を伴うことがあります。 自律神経失調症の影響は身体的な不調だけでなく、精神面に強く現れることもあります。代表的なものとして、イライラや憂うつ感、不安の増加、好奇心の喪失、集中力、記憶力の低下などです。精神症状も身体症状と同じように決まったパタ−ンがなく、人によって現れ方や程度はいろいろです。

どの様な症状があるのか
全身症状としては、倦怠感・疲労感・めまい・立ちくらみ・微熱・全身のほてり・冷え・食欲不振・睡眠障害・筋肉痛
器官に現れる症状としては、頭痛・片頭痛・髪の毛が抜ける・目の疲れ・耳鳴り・口の中の不快感・のどの不快感・肩こり・息苦しい・動悸・胸部の圧迫感・胃腸の不調・便秘・下痢頻尿・残尿感・手足の冷え・生殖器の不調・皮膚の乾燥・かゆみ
精神症状としては意欲低下・情緒不安定・集中力の低下・記憶力の低下・不安感・憂うつ感 
  
どの様な検査があるのか
(1)自律神経の機能を調べる検査
シュロング検査・・・横になった状態と、立ち上がった状態で血圧を測定し、その変動を調べる。自律神経の機能が正常の場合血圧に変化はみられない。
立位心電図・・・横になった状態と立った状態で心電図をとり、波形(心拍リズム)の変化をみる。自律神経が不安定で血管や心臓の働きを調整する力が弱いと立ち上がった時にの波形に乱れが出る。
マイクロバイブレ−ション・・・人体の表面にみられる微細な振動を測定・分析して、自律神経機能の状態をみる。
心拍変動検査・・・心電図の1拍ごとの間隔をコンピュ−タ解析して、交感神経と副交感神経のバランスをみる。
皮膚紋画症の有無・・・腕の内側などを先端のとがったもので引っ掻き、皮膚の反応をみる。健康的な人は白い筋がつき、やがて消えるが、自律神経が不安定だと、赤くなったり、腫れ上がったりしてなかなか消えない。痒みを感じる場合もある。
鳥肌反応検査・・・首筋、うなじ、わきの下などに機械的刺激または寒冷刺激を実施して皮膚反応(鳥肌)をみる。
(2)心理テスト・・・神経症傾向(CMI・TMI)、ストレス耐性(SCL・STCL)、性格的特性(Y-G
性格検査・MAS・MMPI・PFスタディ)、SDS(抑うつ尺度)、エゴグラム
注意すべき事
自律神経失調症の症状は重大な疾患の前兆として現れるサインと似ているので自己診断で「自律神経失調症に違いない」と決めつけるのは非常に危険です。症状が長く続く場合は、早めに医師の診断・検査をうけてください。
注意すべき疾患
呼吸器系〜肺結核、気管支炎、ぜんそく、肺気腫など
循環器系〜狭心症、心筋梗塞、高血圧、低血圧症、貧血、多血症
消化器系〜消化器系の潰瘍、癌、慢性肝炎、胆嚢炎、慢性すい炎、腎炎など
内分泌系〜糖尿病、副腎機能低下、甲状腺機能異常、バセドウ−病
筋肉・神経系〜パ−キンソン病、多発性硬化症、筋ジストロフィ−、関節炎など
精神疾患〜神経症、うつ病
その他〜脳腫瘍、膠原病、各種の細菌症

どの様な治療をするのか
心理療法・・・心理的要因を探り、ストレス耐性を高めたり心身の安定を目指す。
・支持的アプロ−チ・・・患者に共感し、精神的に支持や助言をする。
              簡易精神療法、一般心理療法、カウセリング
・行動療法的アプロ−チ・・・よくない生活習慣から抜け出し、改善することを援助する。
                 行動療法、認知行動療法
・精神分析的アプロ−チ・・・性格に起因する問題を解決することの手助けをする。
                 交流分析、精神分析的療法、フォ−カシング
・自律的アプロ−チ・・・身体的なセルフコントロ−ルをおこなうことにより、、心と体をリラックスさせる。     自律訓練法、筋弛緩法、絶食療法、バイオフィ−ドバック法
・東洋的アプロ−チ・・・東洋の伝統的世界観を参考に、自分の存在価値を再認識させる。               森田療法、内観法
理学療法・・・肩こりや頭痛、手足のしびれなどの身体的症状をやらわげる。
        指圧、マッサ−ジ、鍼灸治療、温熱療法
生活指導・・・食事や睡眠、運動の生活習慣を見直し、問題のある場合は改善し、活動と休息のバランスも見直す。
薬物療法・・・頭痛や目眩、イライラや不安など、心身の不快な症状を取り除くことを目的におこなわれる。。
・抗不安薬・・・感情や本能的要求を司る大脳辺縁系の一部に作用して、不安をやらわげ筋肉の緊張をほぐし、リラックスさせる効果があります。
・自律神経調整薬、自律神経末梢作用薬・・・調整薬は自律神経が乱れ易い人や、症状の軽い場合に用いられます。自律神経の中枢である視床下部に作用し、交感神経と副交感神経のバランスを調整します。末梢作用薬は自律神経の末端部分に働き掛け、特定の場所に現れた症状を改善するのに使用されます。
・抗うつ剤・・・抗不安剤、睡眠誘導薬の効果がみられないときに使用します。不安感や
「何をするにも意欲がわかない」などの症状にも効果があります。
睡眠誘導薬・・・健全な睡眠を取りもどすことが規則正しい生活につながり、それが身体のリズムをととのえ、やがては自律神経の自己調整能力を高める、という一連のながれをつくることが服用の目的です。
ビタミン剤、ホルモン剤・・・ビタミン剤は自律神経の機能改善に有効であり、ホルモン剤はホルモンのバランスを整え、自律神経に好影響を与えると考えられています。
鍼灸治療 ※医師の治療と並行するとより効果的です。
治療においては呉竹学園東京医療専門学校鍼灸科附属施術所、同校東洋医学研究所の御指導・アドバイスと明治国際医療大学、東京大学医学部附属病院リハビリテ−ション部鍼灸部門、埼玉医科大学病院東洋医学科で行われている治療をもとに治療法を組み立てています。
自律神経失調症は鍼灸治療でしばしば効果をあげられる疾患です。治療期間は短くても3ヶ月から半年、ときに1年以上にわたって継続することも必要です。  鍼灸の効果をあげるメカニズムは自律神経を介した作用が大きい点から理解できます。体表に鍼灸刺激があたえられたとき、内臓諸器官に作用を及ぼすのは体性−自律反射による自律神経の機構です。さらに鍼灸の刺激は間脳ことに視床下部に伝達され、それは下垂体に作用してホルモン分泌を調整する機構も知られています。
自律神経失調症は現れる症状の多い疾患のため、全身的治療よりも症状別治療の使用経穴がおおくなる傾向がある。全身的治療の経穴は、各症状に関係なく総合的意味合において利用する。筋肉系症状には脾経、肝経、大腸経などが関係し、神経系症状には肝経、胆経、膀胱経が関係する。循環器系症状には腎経、心包経が関係し、消化器系症状には脾経、胃経が関係する。呼吸器系症状には肺経が関係し、皮膚系症状には大腸経、腎経などが関係する。泌尿・生殖器系症状には腎経、肝経が関係する。
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