コンディショニング


 目  次


患者像  57歳  男性 
現病歴  水曜日にテニスの練習をしていて痛みを感じた。いつもの筋肉痛だと思っていたが痛みは一週間経っても続いている。異和感は腰全体と右側大腿の裏側にある。痛みはズンズンとした痛みで座っていて立つ時、起床して前かがみになる時などに痛みを感じる。長時間立っていることができずに座りたくなる。仕事は惣菜屋でコンクリートの床で長時間仕込みや調理をしている。上半身が常に調理器の熱で温められ、下半身は冷える状態にある。テニスの練習は週三回、時間は2~3・4時間おこなっています。 
経 過  徒手検査をおこなったがヘルニアなどの神経根症状の所見は見られなかったので、神経根症状によるものではないと判断しました。そこで筋肉的な問題点を考えたところ、トリガーポイントではないかと考え、中殿筋と小殿筋の境目を触診したところトリガーポイントと思われる圧痛硬結を見つけました。押圧したところ症状が再現できたので、今回の症状はテニスの練習の疲労によりトリガーポイントが形成されたことによるものと考えました。患者さんにはその旨を御説明させていただき治療を開始いたしました。治療間隔は週一回、曜日は決めずに治療できる時にすることにいたしました。治療効果はすぐに現れ、計3回で治療を終了いたしました。現在は怪我やスポーツ障害の防止を目的にコンディショニングを実施しております。