そうすればきっと

それらの裂の中から

色の粉々が空中に舞い散ったり

糸のあわいから、響いては消えてゆく

かすかなさざめきが 聞こえるかもしれない

  

    「 一色一生 」 志村ふくみ著
                 詩篇より