jazz bar KLAVIER(クラヴィーア) 阿佐ケ谷駅の総武線ホームから南口広場に目を向けると、 「jazz bar」のネオンサインが見える。 そこが「クラヴィーア」25年の歴史をもつ老舗だ。 「阿佐谷はジャズの街だから、駅を降りたら jazzの文字が見えたらいいなって、 ちょっと背伸びをしてここに店を構えているんだ」と、 マスター山川秀明さんは照れながら話す。 秋にはケヤキ並木の紅葉が、クリスマスにはヒマラヤスギの イルミネーションが窓の外に広がる。 こんなに眺めのいいジャズバーは東京中どこを探してもない。 流れているのは軽妙なスウィング感あるモダンジャズ。 毎週±曜日のライブを心待ちにしている人も多い。 阿佐谷で生まれ育ち、東京藝大の声楽科を出て 欧州で歌劇を学んだというマスター。 「僕自身最初はジャズに拒絶反応を起こしていた。 今は大好きなジャズを嫌いになってほしくないから、 心地いいジャズを選んでかけているんだ」。 口調は穏やかだが、ジャズファンの裾野を広げたいという信念は強い。 バーボンやシングルモルトのコレクションもすばらしく、 マスターにお勧めを聞くのが楽しみだ。 ■杉並区阿佐谷南3‐37‐13‐3/TEL 03・3393・0418 営業19時〜2時/日休