魔装機神 The Load Of Elemental(SFC版)
ゲーム考察




「魔装機神」について

スーパーロボット大戦シリーズはもう何十種類とあるのですが、その内の1つ。
なお、正式作品名は「スーパーロボット大戦外伝 魔装機神 The Load Of Elemental」
「外伝」の名が付く通り、従来のスパロボとは一風変わったシステムなのが特徴だ。
SFC最後のスパロボでもある。

自分は購入前は正直期待してなかった。なにせ「外伝」の文字だ。
「外伝」と名の付くものは、大抵短かったり、ファンサービスだったりするのが多いし。

が、甘い。このゲームは非常に面白い。SFCどころか全スパロボでも10本の指に入るくらい。
プレイした事がない人にはぜひオススメしたい。特に「ラ・ギアス」と言う世界観が好きな人にはね。
3000円近くで購入したけど、損したなど微塵にも思わん。

なお、DS版も存在しますが、ここではSFC版のみを扱います。





☆ストーリー、キャラクター、音楽

魔装機神の世界観のみなので、今回は版権モノはありません。

第1部と第2部に分かれる。とは言え、第2部からプレイする事は不可能なんですが。
第1部はマサキが初めて召喚されてから、シュウを追って地上に出てくるまで(つまり第2次前)。
第2部は逆に第4次(またはF)終了後の、いわゆる「EX後のラ・ギアス」を描いています。
「EX」をプレイして、「ラ・ギアス」の世界観に興味を持った人はおススメです。

なお、「EX」の世界観は一応知らなくても何とかなると思いますが、プレイしておくとなお良しかと。
「EX」に登場したジョグ、ロドニー、エリス、ザッシュなども登場しますし。

さて、このゲームのストーリーについてですが、非常に良いです。
キャラクターの個性がしっかりと現れており、キャラの葛藤や迷い・悲しみなどがよく分かる。
当然、味方だけでなく敵にもだ。現在のOGシリーズにも共通するけど。
このストーリーは全スパロボ中でもトップに位置すると思う。
これほどのストーリーがスパロボで出るとは思わなかったですよ。

SFC時代のスパロボと言えば、分岐点が非常に多いのが特徴。
このゲームの分岐点は第3次以上に及ぶ全スパロボでも最多。正直攻略本がないと把握は不可能だ。
最終的なルートも3つ存在し、ルートさえ知っていれば3週は楽しめます。
ここまでやれとは言わないが、今のスパロボも見習ってくれないでしょうかね。
なお、当然これが親切とは言わない。キャラクターも分岐によっては2度と見ないのもいるし。

キャラについて。個性がすさまじいのは先に書いたが、このゲームはスパロボで初めて表情が変わる。
しかも1・2種類程度ではなく、かなり多くの表情が描かれています。これも非常に良いです。
だからこそ、キャラクターに感情移入もしやすいし。また、マップ兵器限定ですが主役級は声付き。

なお、このゲームはどうにも続きを想定して作られているように見える。
実際問題、ラングラン内部には魔装機神操者に対して反感がかなりあるのだ。
これをネタに続きを作れそうなもんですが・・・まぁ、続きは出ないでしょう。

音楽。これも本当にスパロボの音楽か?と思わせるほど出来が高い。
「ダークプリズン」とか身震いするよ。フィールドマップ時の音楽もSFCスパロボ最高と言いきれる。
SFCの常として、戦闘する時しか戦闘音楽が流れないのは仕方ないですね。





☆システム

「外伝」の名の通り、従来のスパロボとは外れているシステムが多い。
ただ、この「外伝」のシステムが後のスパロボに大きな影響を与えているのは事実です。

まず、地形と言う概念がない。スパロボで言うなら全員地上にいると思えば良い。
その為、変形・地中・分離・合体と言う要素も存在しない。強化パーツもない。
また、改造もHP・装甲・MG(従来のEN)の3つだけになっている。

これだけだとただの劣化だが、今回は一部の武器を最大改造すると、その武器がパワーアップする。
例で言えば「ディスカッター」が「バニティリッパー」とか。
また、機体には大抵「精霊」が付いており、この属性の相性やランクによってダメージが増減したりする。
さらに「プラーナ」と言う要素もあり、強力な武器ほどプラーナが減るのが多い。
プラーナが少なくなると機体性能も低下する。

ユニットをフル改造すると、特典で精霊のランクが上がり、機体によっては一気に強くなるのもある。
また、修理・補給で経験値が入るようになったのも、スパロボではこの「外伝」からだろう。
後は気力の表記が基準100ではなく、基準が±0となり、そこから最高で+50と言う表記になった。
なんで、こう言う表記なのかは不明なんですが。

機体自体の特殊能力はHP回復、修理、補給を除けば存在しない。
特殊技能も6つだけだが、このうち「再攻撃」が存在。
ゲームとしての毛色が少々異なる「第2次」を除けば1度の戦闘で連続攻撃が可能な唯一のスパロボだ。
(と思ったのだが、どうにも家庭用最新作のZにはあるらしい。知識不足でありました)。

そして、このゲーム。やはり開発スタッフに愛されていたのだろう。
でなければ、データが消えた時までセリフがあると言う凝り様もないだろう。すごい。





☆戦闘・難易度

システムの項で地形と言う概念がないと書いたが、その代わりにあるのが「向き」と「高低差」だ。

「高低差」はそのままで、高い所から攻撃するほど命中率が上がる。
「向き」は正面、横、背後の3か所があり、横で1.2倍、背後で1.5倍増しのダメージとなる。
ものすごい補正だ。なお、マップ兵器は今回だいぶ弱い。ザコ退治専用と言えそう。

この要素も手伝って、今回は攻撃力重視のゲームとなっている。
最強武器を「熱血」かつ後ろから攻撃するとラスボスレベルでも1・2撃で終わってしまう。
だが、これが良い。これが非常に爽快であり、現在のスパロボに足りないものだと断言できると思ってます。

難易度は序盤が厳しく、中盤が楽、後半がまた少しきつくなってくると言う所。
出撃数も多くて7機。しかも大抵マサキとリューネは強制なので、それほど自由度はない。
まぁ、元々そんなキャラが多い訳ではないですけどね。





☆総評

最初にも書いたけど、プレイしてないなら是非ともオススメしたい作品。
最近はOGシリーズの影響でサイバスターとか好きな人も多いと思うので、その人にもオススメですよ。





ゲームレビューへ戻る

トップへ戻る