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「…どう、工藤、おい工藤、工藤!」
自分を必死で呼ぶ声にふと目を開けると、目の前に服部が
いた。やっと気ぃ付いたか…、と安心する平次の様子に、おれ はいったい…?と、周囲にゆるりと目をやる新一。
「アガサのじぃさんの車ん中や…。」
運転席には博士が新一のことを心配そうに、しかしどこかへ
向かって愛車を運転している。
あのとき、橋の上から川に落ちて、そのまま気絶してしまっ
ていたのだ。
「服部、おまえがおれを…。」
川に落ちて気絶した自分を助けてくれたのか、と問うと、平
次は違うのだと答える。川に落ちた新一を助けたのは、一緒 に逃げていた白馬だったらしい。博士と連絡を取り新一をあず けた白馬は、そのあと調べることがある、と、すぐに姿を消した ようだ。この後博士が平次に連絡を取り、自分は新一のもとへ 駆けつけたのだ、と。足の怪我に応急処置を施してはあるが、 落ちた時に強打したせいで、骨にひびが入ってしまっているか もしれない、と、博士は付け加える。そして、未だ例の事件の 謎は残っているが、タイムリミットが近づいていることもあり、依 頼人の待つホテルレッドキャッスルへと、博士に向かってもら っているのだ。
「服部、おまえがおれを…。」
そう、即座に目の前の顔に聞いたのです。このときの新ちゃ
ん、何と言いあらわせばいいのか、すがるようにというか、安 堵したようにというか…目を覚ました時の相手が平次でなけれ ば、新一からこの言葉は出てこなかったですよきっと!なんだ かもう、せつなくて泣けてきます!
工藤、工藤!って呼び続けていた平次の表情もまた、切な
〜い。これで両想いでないわけがない!
(私の目の角膜には過剰な平新フィルターがついています
(笑))
06'04.17.
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そして次はあの笑劇の、いや衝撃の、●んぶ…(悦)
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