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見よ、新しいことをわたしは行う

             及川 信

                         イザヤ書 43章18〜21節            

 2014年度が始まり3カ月が過ぎようとしています。今年度から新たな10年ヴィジョンを掲げております。これまでは伝道を見据えた「教会形成のヴィジョン」でしたが、新たなヴィジョンは「伝道のためのヴィジョン」です。伝道開始(創立)百周年と新会堂建築と移転に向かって、今こそ伝道すべき時です。
 幸いにも、ここ数年で青年層、中年層が次第に増えてきて、新たに「青年会」が誕生し、機関誌『せいねん』の発行だけでなく、信仰を語り合う例会を始めています。三名が教会学校教師としても奉仕しています。
 中年層は、「信仰と職場を語り合う会」だけでは飽き足らないようで、「エマオ会」を自主的に立ち上げて、毎回の主題を決めて熱く語り合い始めています。どのように深まり、成長していくか楽しみです。
 婦人会の中の一分団であったオリーブの会は、この二年ほど「男性の参加も可」として聖書(出エジプト記)の学びを継続してきましたが、今年度からは、年齢、性別関係なく、聖書を学び(それも主体的に)、毎回、会員の専門分野、関心のある事柄に関して話し合う活動を開始しました。かなり大所帯になりそうです。
 婦人会の中心的存在であった水耀会(水曜日午前)は、若い世代の家庭婦人が減少し参加者が減少してきましたが、六月から、牧師の講義形式の学び方を止めて、グループディスカッション形式を導入しての学びを始めました。活発な議論がなされ、あっと言う間に時間が経ちました。お気軽にご参加ください。
 それらの分団の最後は、伝道のため、また会堂建築のために数グループに分かれて出席者全員が祈ることにしました。教会は語り合うだけでなく、共に祈ることによって主にある交わりを形成し、伝道する共同体だからです。
 長く婦人会が担ってくださった祝会の食事準備や日曜日の食事当番ローテーション作成、さらに連絡網作成や葬儀の連絡などは、今後長老会の課題として、これまでの担当者の方たちと共同して新しい形を作ることになりました。
 六月八日には建築懇談会をもち、「礼拝堂」の形について設計者から二つの提案を聞きました。その後、皆で議論をすることが出来ました。今後も順次、提案される設計案に関して議論をしつつ、皆で前進していきたいと思います。
 二〇一八年度の発行を目指す『中渋谷教会百年史』作成のための準備も昨年度から始めました。私も、初代牧師森明の時代に関して初校を書きました。今年は、その後に続く時代の教会の歩みを書きます。既に分団、委員会の責任者の方たちに執筆依頼をしております。『八十年史』に続く、二十年の歩みを分かりやすく纏め、今後の歩みに役立てることができますように願っています。
 会堂は、現在の二〜三割増のスペースを取る予定です。会員の半数以上が七〇歳以上という年齢構成比を見る限り、それは無謀なことかもしれません。しかし、現会堂が建った頃の礼拝出席者数は現在の六割程度です。その当時の年齢構成比は、現在よりもはるかに中年青年層が多い時代で、伝道の進展がそのまま礼拝出席者数や会員の増加に繋がりました。今は違います。年々高齢化の波は高くなっています。礼拝に来られなくなる方は毎年必ず数名おられますし、天に召される方たちもおられます。ですから、それを上回るペースがない限り教勢(出席者)の増加はあり得ません。
 日本の多くの教会が、教勢の停滞から衰退に向かっています。でも、聖霊に燃やされた弟子たちの説教と信徒たちの伝道によって、教会はエルサレム、サマリア、ガリラヤ、そしてローマ帝国全体に拡大していったのです。教会を産み出すのは、神様の聖霊と御言葉です。
 エルサレムで祈りを共にしていた弟子たちに聖霊が降った時、彼らの信仰は燃えて「イエス様は主です。キリストです。悔い改めて福音を信じなさい」と大胆に説教を開始しました。そこに教会は誕生し、それ以後も聖霊と御言葉に力づけられつつ伝道をしました。  伝道開始百年を迎えようとしている中渋谷教会は、新たな会堂建築に向けて歩んでいます。それは、新たな伝道に向けて歩んでいるということです。教勢の漸増、年齢構成比の変化、世の時流の影響などが重なり、これまでの分団や集会のあり方は、新しくなっていきます。主はこう言われます。
「初めからのことを思い出すな。
昔のことを思いめぐらすな。
見よ、新しいことをわたしは行う。
今や、それは芽生えている。
あなたたちはそれを悟らないのか。
わたしは荒れ野に道を敷き
砂漠に大河を流れさせる。
野の獣、山犬や駝鳥もわたしをあがめる。
荒れ野に水を、砂漠に大河を流れさせ
わたしの選んだ民に水を飲ませるからだ。
わたしはこの民をわたしのために造った。
彼らはわたしの栄誉を語らねばならない。」

 「主の栄誉」を証し、賛美するために、私たちも日々新たにされつつ前進していきましょう。
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