新しく基板を作ります。その過程を報告します。

もっと、良いRIGが作れないか検討しました。
いつも、作る時は、最高の物と、思っても、ある程度時間が過ぎると問題点が、出て来ます。
今回特に、問題は無かったのですが、IFT付きで、新しく作ろうと、実験したら、ヤッパリ上手く行きませんでした。
その基板のキャドデータを作って有ったので、そのデーターを利用しました。
基本は、同じですが、受信部は、多少変えました。回路図で、赤い所が今回の変更箇所です。
実験した感じでは、それ程、変化は無い感じです。気分転換程度です。
受信IFアンプを3SK74から、2SK241に変えました。多少GAINが下がった感じですが、問題なさそうです。
本当は2SK241が100MHZで28db、3SK74が200MHZで22dbのGAINなので、感度が上がるのかな、
とも思っていますが?・はっきりは分かりません。
3SK74のミキサーですが、ゲート2のバイアスをソースの所から取りました。
こちらが、本筋の様です。メーカーの回路は、複雑で分かりません。
体感的には、殆ど差は、感じられませんでした。
総合的に云って、静かな受信機って感じです。未だ、バラックの状態での確認なので、
出来上がった時、どんな感じかは、分かりません。
今日は、基板を作りました。
明日は、穴あけです。一番苦手です。ランドの中心に穴明けるの、結構難しいです。 2012/05/05

         感光基板用フィルム             エッチング前の基板  

          

本日穴あけ完了。致命的ミスは、無かった。(細かいミス沢山。) 
 いよいよ、部品付け、基板は、出来る所から半田メッキ、半田メッキすると基板が反るので、逆反りにして半田メッキ。
中央の耳掻とネジで逆反りにして半田メッキする。半田メッキは、完成後フラックスだと、後々、銅箔面が黄ばんで来るので、
OMさんのを見て真似しています。完成したら、歯ブラシと、塗料用うすめ液で掃除します。半田のヤニやフラックスが取れて、
とても綺麗です。経年変化にも強い感じです。電気的にも良い様に思えます。
部品は逆さまにして半田付すると部品が落ちるので、セロファンテープで一時固定、以前は部品のリードは、曲げたのですが、
最近は、曲げません。これもOMさんの真似です。セロファンテープで固定は半田する時に部品が落ちるからです。
又、部品の再利用も楽です。いつも殆ど失敗するので、その方法にしました。 
部品は、熱に思ったより丈夫ですが、素早く丁寧に外します。 2012/05/06


    穴あけの済んだ基板      抵抗はテープで固定    失敗した基板の部品は再利用
  半田メッキ準備                          リードを曲げて無いので、外すのが、楽ちん。
  

部品を外しましたので、本日少しずつ付けました。大分部品が付きました。今日はここまで。
一応抵抗、コンデンサの値、トランジスタは、決めて有るのですが、気分で変えています。
共振回路の定数はあまり変えませんがその他は、いい加減です。例えば、FETのバイアス抵抗は、
極端な話、5kΩ〜1MΩでもあまり動作上変わらないので、(厳密に云えば変わるのですが)、
適当に付けています。トランジスタも2sc1815でも2sc2458でも2sc2078でも体感的には、変わりません。
直流増幅は微妙と思いますが、交流増幅は、大丈夫と思います。だからと云って、小信号トランジスタの、
ベースバイアスを、10kΩは低すぎです(自己バイアスの時)。其のへんは、経験上で決めています。

大分部品が付きました。今週中に出来るかな!、って感じです。

      2012/05/08少し付きました        2012/05/10大分部品が付きました。
   

2012/05/13
コイルの製作と受信試験

FCZコイルの入手が難しいので、サトー電気の7K鼓型コイルを、自分で巻く事にしました。
7MHZのコイルは、サトー鼓コイル7sボビン  バイファイラー巻 16t /5t  同調コンデンサ100PFで大丈夫でした。
DDS-VFOと送信ミキサの10.24MHZ(12/5t)は、未だ確認していません。DDS-VFOは、26tでこれも確認していません。

一番大変なのは、コイルを巻く事でした。概略は分かりますが、何回巻けば、良いか分かりません。
それでも、FCZコイルのデータを元にして巻きました。又、実際オリジナルのFCZコイルと自分で巻いたコイルの、比較も、
しました。ほぼ一日かかってしましました。FCZコイルは、7MHZの時82PFでも同調出来たのですが、手巻きコイルは可也、
コアーを奥に回さないと同調しなかったので、22PFを仮に付けてました。良い感じでした。(丁度コアーが中間で同調)
と、云う事は、FCZコイルの巻データそのままで良い気もしました。試験はしていませんが!。(FCZは18t)
今から、巻き直しも大変だし、7MHZの同調コンデンサは規定では100PFなので、コンデンサ82PFから100PFに替える事にします。

受信の試験もしました。感度は、前に作ったのと変わらないと思いますが、Sメータの振れが、悪いです。
大体、前のの、半分位しか、振れません。これは、前に作ったのと、部品の値が多少違うので、最終的には、問題無いと思ってます。
どうしても、改善されない時は、AFアンプのエミッタ抵抗を200Ωより低くすれば大丈夫と思っています。

手巻きコイルで感度が下がったかは、分かりませんが、これは問題ないと思ってます。
全体的に、もう少し定数の見直しをしたいと、思います。

   コイルを巻きました。      この無線機に使うコイル。     大体部品が付いたので受信試験しました。
  コイルは、すべてバイファイラー巻にしました。
   

2012/05/15
基板の総合テスト
受信部は、多少、感度が悪いですが、OKです。(実際は問題無い感度です。)、前に作ったのが、感度が、良過ぎと思います。
ノイズでSメーターが7,8常に振れています。なので、かすかな信号でも59です。

感度が悪いのは、2つ原因が有りました。一個は高音カットのコンデンサ0.1μFを0.01μFにしたら、感度アップしました。
又、今回変更した、3SK74のG2のバイアスをアースから、ソースに変更しました。アースの方がSメーターの振れは良いです。
しかし、ソースの方は弱い信号に対しては、明瞭度が良い感じです。ここは、どちらが良いか私には分かりません。
S/Nで云えば、ソースと、言う事に成ると思います。アースは、雑音も大きく成る感じです。(あくまで耳で聞いた感じです。)

送信部は、一応↓の写真の様にまずますの2TONE波形ですので、問題ないと思います。

手巻きコイルは、問題無いです。ただ、もう2回(バイファイラー巻なので一回)多く巻いた方が良かった気がします。
多く巻いても、少なく巻いても、同調コンデンサーで調整は可能なので、神経質に成る事は、無いと思います。
後、注意点は、ケースに入れる時、調整用のコアーは、緩めた状態で入れた方が良いと思います。奥に入れた状態で、
ケースに入れると、曲がって無理やりに入れると、コアーで線を傷つける可能性が有るかも知れません。

あと、VFOのコイルの巻き数もOK見たいです。↑の写真の右部分です。(一寸見づらいですが。)ちなみに右がDLL-VFOです。

と、言う訳で、一応OKでした。後は、綺麗に半田付して、実機に組んで見ます。

      送信部テスト中         2TONE波形

  

2012/05/20
基板の完成です。動作の最終チェックをして、半田メッキして、最後にペイントうすめ液と歯ブラシで、掃除です。
出来上がりは、↓の写真です。全体的に明瞭度が上がった感じです。前に作った物より、多少感度は、悪いですが、
受信音は、クリアーに思えます。何故かは、分かりませんが、多分、ミキサーやSSB検波の3SK74のG2のバイアスを、
ソースから取ったからと、思われます。プロダクト検波は、ソース抵抗300Ω以下ですと、検波出力は、小さいですが、
周波数変換ミキサーは、抵抗が少ない方が、変換GAINが有る感じです。なので、最初500Ωでしたが100Ωしました。
これで、前に作った物と余り感度差が無い感じです。と。云う訳で、完成しました。後は、7Mhz-2 SSBトランシーバー
の基板を入れ替えます。と、云うか、その基板の部品を再利用しています。

               完成した基板                    完成した基板の裏の様子(半田ゴテで半田メッキ)
        ↓受信部  ↓送信部、BFO  ↓DLLーVFO        全面半田した後、洗浄をしました。
    

2012/05/22
ケースにセットしました。
受信音は、前に作ったのより、いい感じです。
送信は、5W位しか出ませんでした。結構ショックです。
10Wは、出る予定でしたので。
QSOして見ました。やはり弱いです。
今度、10W出る様に調整します。

2012/05/26
最終的に、10Wは出ないけど7W出たので良しとしました。
7Mhz-2 SSBトランシーバーの中身と入れ替えました。
若干定数を変更しました。
大きな変更箇所は、AFアンプのエミッタ抵抗を200Ωから50Ωにしました。
これは、SMの振れが、前に作ったのより振れが悪いからです。
今度は、逆に振れ過ぎですが、良しとしました。
と、云う訳で、完成です。
最終回路図も変更しました。




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今回作る回路図 改良?定数は多少変更しています。2012/05/27現在
尚、BFOは、LSB、USBの切り替えを付けましたが、回路図に反映してありません。