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茨城県庁、陸上自衛隊幹部候補生 合格体験記

 私は大学2年生から公務員講座を受講しました。試験対策に本腰をいれたのは、3年生の秋頃からで、1冊の過去問集を何度も解きなおしました。1日の勉強時間は、講座を受講しはじめた2年の春でおよそ3時間、試験本番の直前期で10時間ほどだったと思います。
 専門試験の対策として、私は法律、経済、行政から6科目ほど準備しておいて、本番当日、簡単そうな科目から解答するようにしました。具体的な対策として、過去問集を最初から解かずに、選択肢の正文や解答にいたる知識を書き込んで、ノート代わりに読み返していました。公務員試験は出題範囲が広く、過去問を自力で解くと本番までに間に合わないと思ったためです。何度も読み返すうちに、誤答選択肢特有の言い回しなども分かってきました。その中でも民法と経済系科目は、過去問集の読み込みだけでは理解が難しく、かつ地方上級試験では出題数が多いために捨てるわけにもいかず苦労しました。そうした科目は、講座の講義を聞いて、予め知識をつけたうえで過去問集へ臨むことで克服しました。
 教養試験の対策として、数的処理などの一般知能は、早い時期から毎日少しずつ解いていました。「教養は時間が足りず、専門は時間が余る」というのは受験者が口を揃えて言っていることです。教養試験の過去問を解くうえでは、時間を計って、普段から制限時間内に解き切る意識を持つことが重要かと思います。直前期には、本番で解けない問題のための「あてはめ」や「書き出し」といった裏ワザも習得しました。勉強してきた知識の補填として、覚えておいて損はないと思います。歴史や化学といった一般知識の対策は、直前期に過去問集の読み返しを数周して終わりにしてしまいました。覚えることが多いわりに出題数が少なく、時間対効果が低いと思ったためです。これらに深入りするくらいなら、法律や経済学などに時間を割いた方が合格に近づくはずです。センター試験の勉強をしていた方なら、何も対策しなくても、その時の貯金で、ある程度は解けてしまうと思います。
 面接試験の対策として、公務員講座の個別指導を利用しました。自衛隊幹部候補生試験の受験者は、自衛隊の広報官が模擬面接をしてくれるので、利用してみるとよいかと思います。面接や自己PRが苦手だという理由で、本番の何か月も前から模擬面接を繰り返していた友人がいましたが、個人的には、直前に集中的に対策すれば十分で、必要以上に恐れる必要はないのかなと思います。
多くの方が言っているように、公務員試験は団体戦です。みんなで持ちつ持たれつ、互いに助け合い励まし合って、明るい未来を切り開いていってください。応援しています。
 余談ながら、自衛隊幹部候補生試験の小論文試験について。昨年までは与えられた2つのテーマから1つを選択し、60分間で800字以内の小論文を書くというものだったらしいのですが、今年はテーマが1つに減り、文字数が1600字に増えました(時間は60分のまま)。来年からどうなるかは分かりませんが、自衛隊を受験予定の方は注意してください。

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