002. 1. 5

明けましておめでとうございます。
誰でもいいんで、お年玉下さい。
「今日の2月生まれの恋愛運」が良ければ、意味もなく渋谷に2時間近くいるタイプの田中栄二です。
今年も、ピンチな感じで、ひとつよろしく。

はいはい。竹本一匹、登場です。


初めまして〜。皆さんお元気にしてらっしゃいますか?

え〜、風邪ひきちゅ〜いほ〜、は〜つれ〜ちゅ〜。
くれぐれもお気を付け下さい。

申し遅れましたが、はじめてこのコラムを担当させて頂きます、竹本一匹です。んっ〜と、まずは御報告なんですが、やっとパソコン買いました。このペ〜ジに遊びに来てる人の中には僕のパソコン購入を待っててくれた人もいらっしゃる様で、この場をお借りしてお礼させて下さい。遅くなってごめんなさ〜い。いや〜、またお部屋が‥‥。

しかもこうして書いてるものが、岩手だぁ名古屋だぁハバナだぁって色んな所から見れちゃってると思うと、「よしっ、気合い入れなきゃ〜!」って思って、今ハチマキ締めてみました。‥‥‥ホントだぁ〜、すっげ〜ハチマキ〜。やる気出る〜。よ〜し、では自己紹介します。

僕の通ってた小学校では、あっ、長崎市立愛宕小学校っていうんですが、あっ、その頃のお話なんですが、毎朝ホームルーム的な物でその日の目標を決めてたんです。そんなクラスで育ちました。

「人に迷惑を掛けない様にしよう」

「好き嫌いはやめよう」

「自分のした事には責任を持とう」

一週間で六つの目標が生まれ、目標が五十になり百になり、今でもそうあれたらいいなぁって思う様な色んな目標を皆で決めました。

そんな中でも、特に忘れられないのが、同じ班だった面平さんが提案した目標でした。

「ふざけるのはやめよう」

‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥、スッ、スミマセン‥‥。ふざけてました‥‥。
ホントはそんな目標を決める様なクラスでもなけりゃ、同じ班に面平さんってのもいないし、ハチマキも、ハチマキもしてませぇぇぇぇぇぇん。
今回は、とりあえず、逃げろぉぉぉぉぉぉぉぉ。
きゃあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。

 


2002. 1.11

里帰りの田中栄二です。  カニ、食います。

一匹君、留守の間よろしくね。

 スープカレー、食います。


 私、今日から一週間程里帰りします。

実は、今年は里帰りする予定はなかったのですが、ちょっと事情がありまして。

去年の暮れ、父から電話があったんです。

私が近所のそばやで食事をしていた時、上京してから一度も私に電話をしてこなかった父が、しかもめったに使わないはずの自分の携帯電話で掛けてきたんです。

まさか、何か不幸でもあったのかと思い、食事を中断し電話を取りまして。

「おう、栄二か」

「どうしたの?久し振りじゃない。なんかあったの?」

「お前、暮れは帰ってこないのかい?(以下北海道イントネーション)」

「いや、今のところ帰る予定はないけど」

「ちょっと、帰ってこいよ」

「いやあ、1月3日から仕事だし、どうせ行くならゆっくりしたいしさあ」

「……5万円やるから」

「へっ?」

「だから5万円やるから帰ってこいって」

「へっ?……何?なんかあったの?」

「あのよお……俺の職場の部下がよ、ベースっつうのか?やっててよ。東京でプロになりたいらしいだわ」

「それで」

「だから、ちょっと会ってみないかい?」

「……会ってどうすんの?多分、俺何の力にもなれないよ」

「何でも凄い上手いらしいんだわ」

「そんなの、俺見てないしなあ。どっちにしても俺に頼られても困るよ」

「とにかくよ、会うだけ会ってくんないかい?」

「う〜ん……でも本当に……」

「いや、実はもう『会わせる』って約束してんだよ」

「えっ!?」

「息子が『東京でプロでやってる』っていったらよ、もう会わせろ会わせろって大変なんだわ」

「あの、プロって…………」

「だから、5万円やるから」

「…………」

「5万円やるの、母さんには内緒だぞ」

「…………」

そんな訳で、しばらく留守にします。

                    田中栄二


2002. 1. 17

矢継ぎ早の迷惑メールに、ついに抵抗の意志を示した田中栄二です。

パソコンから携帯へのメールを全部拒否設定にしました。

効果覿面なんですが

 

…… 寂。

 

誰かメール下さい。

 一匹君、第二弾です。


先日京都にいる姉の子供が連休を利用して遊びに来まして。
姪っ子2人と甥っ子1人を連れて東京ディズニーシーに行って来ました。

僕もここ数年お陰様で演奏する機会に恵まれ、子供達はちびっ子社会のお付き合い等々 があり、お互い忙しくてなかなか会えないんです。(まぁ両方共ほとんどが無駄な忙 しさなんですけど‥‥)

そんな訳で、機会の稀少価値も相まって会うといつも盛り上がるんです。
あー、僕はこいつらが大好きだ。
色んな所に行ったなぁ。
ディズニーシー。
ディズニーランド(3回)。
あー、こいつらはネズミが大好きなんだ。
強いなぁ、ミッキー。
まぁ、などと思いつつも毎回楽しく過ごしてる訳でして。
1回を除けば‥‥。

あれは上野動物園に行く約束をしてた日でした。

その日の朝は、前日から前乗りして来たちびっこ達とホテルにいたんですけど、ぼく 前の晩3人が寝た後ちょっと深酒しちゃってて、ふつーに二日酔いだったんです。

でも、そんな事はちびっ子には関係ない訳で。

ちびっ子の朝は早い。

6時30分頃、すっかり興奮しきったちびっ子達が寝てる僕のベッドに飛び乗ってき て「わっしょいわっしょい」やる訳です。

まぁしかし、ちびっ子テンションの力か、久し振りパワーか、僕の二日酔いの頭痛も 気にならなくなり、4人でとっくみあいの大暴れ。

ひとしきり盛り上がった所で、問題のシーンが僕の不良債券(脳ミソ)からやってき ます。

「あー面白かったー(ハァハァ)。まぁまぁ、お母さんに怒られる前にこの辺にしと こーぜー(ハァハァ)」

「おー!はーい!いややー!(3人、息切れなし)」

「まぁまぁ、んであんた達今日はこれからどこに行くとねー?」

「どーぶつえーん!(3人、笑顔)」

「そー、いーねー。動物園に行って何ば見るとねー?」

「パンダー!(3人)」

「よっしゃーっ、お兄ちゃんが連れて行ってやるけんねー。動物園に着いたらパンダ 食べようねー、美味しいとよー、パンダ」

「‥‥‥(徐々に泣)」 その直後、姉が走って来て、僕はしこたまどつかれました。

二日酔いとは違うタイプの頭痛が‥‥。 ‥‥そーかー、この手のギャグはまだ早かったのか‥‥。

後日「まさかトラウマとかなってないよな」と気になっていたので、先日ディズニー シーで思いきって聞いてみた所、全く覚えていませんでした。

会う度に大きくなっていくちびっ子達。

ひろみちゃん、ゆかりちゃん、まさとくん、これからも僕に幸せを分けて下さい。

ただねぇ、ゆかりちゃん、おまえは忘れてるかもしんないけど、あの時おまえは本気で食う気でいたぞ。

 

余談ですが、僕の母は「ディズニーシー」の事を東京に「ディズニー市」ができたと 思ってました。

                 竹本一匹


2002.01.26

どうやら勝手に風邪だと思い込んでいた田中栄二です。
 なかなか流行りには乗れないもんです。
 ほんと、悲しいくらい健康です。
 誰かさんの言い種ではありませんが、この健康、売れないですかね。
  結構不摂生なんだけどなあ……


いやあ、びっくりした。

今日は横浜某ホテルにて、某イベント。

 まあ、この手の仕事は、実際現場に行ってみないと内容が分からない事は良くあることで、さして気にせず入り時間の30分前に到着。
 
ホテルの搬入口でうろうろしていると、運良くイベンターらしき人と遭遇し、「会場手前までなら楽器を運んでもいい」と言う事になり、今日の私のお手伝いに来てくれたMの車より楽器を下ろし、ホテルから借りて来た台車に楽器を積み終えた時、電話がなる。 今日のバンド(某女性サルサバンド)のリーダー(ティンバレス奏者)からである。

「あっ、えいちゃん?あ○さです。あのね、ひとつお願いしたい事があるんだけど……」

「はい、なんでしょう?」

「実はね、私、シンバルスタンド忘れちゃったらしいのよ。えいちゃんね、シンバルスタンド余計に持って来てたら借りれないかなと思って。もし無いならこれから取りに帰るんだけど」

  まあ、この人らしい。私にとってみれば、驚くに値しない事態である。
実のところ、「余計にシンバルスタンドを持って来ている」と言う訳では無かった。だが、要は私がシンバルを1枚減らせばいい事である。2枚が1枚になるのはきついが、私は4枚セットする予定だったので、4枚が3枚になるのは、自分の気持ちの問題で、大勢になんら影響は無い。

そうなると断る理由は無い。しかも、私がその申し出を拒否すれば、わざわざ引き返すと言う。
私は事の長短を考え、快く申し出を受諾する。
しかし、ここはやはり多少の「恩」は売っておきたいところ。
だからといって、「いや、僕が一本削リますので、どうぞお使いくだい。僕が苦労すればいいんです」と言ったのではいかにもわざとらしい。

  そこで…… 「いや、そんな事もあろうかと思って、実は余計に一本持って来てるんですよ」

 ……あら、何て気が利く人なんだろう……この人はちゃんとしてるわ……頼りになるわ……

きっと、そう思われるはずである。

 結局、私からシンバルスタンドを借りる事で話が進む。
 あぁ、いいことしたなあ……俺、気が利くよなあ……
 念のため、本当にシンバルスタンドが足りるかどうかチェック。

1、2、3、……うん、あるな。

 ん?

 あれ?

 あら!?

 ああっ!!! ……っていうか、シンバルねえじゃん……

 焦。

 焦!

 焦!!!

  しかし、今さら嘆いてもシンバルが生えて出てくる訳は無い。
この辺の知り合いのドラマーに電話して借りようとも思ったが、そうそう都合良く行く訳も無い。 ここは、「取りに帰る」のが最善の方法だ。

 しかし…… シンバルが無い事に気付いたのが15時40分。
  セッティングは17時開始。
  家からこの会場までは、一時間強かかっている。
 
しかも、時間的にさっきよりも渋滞している事が容易に予想される。

 う〜ん……どう考えても、『普通に』往復したのでは、戻ってくるのは18時前後になるだろう。

  ごめん、M君。ぶっ飛ばして。

 結局、Mに我が家まで取りに行ってもらう事にして、私はとりあえず会場袖まで「シンバル以外の」楽器を運ぶ。

 それから、なんとも落ち着かない数時間を過ごす。
 
Mに電話するもなかなか繋がらない。

 大丈夫かM……

  今回の演奏は、業者単位のイベントの一貫のいわば余興的な物で、ステージ上では演奏時以外でも、なにかしらのショーが行われている。故に、イベントが始まってしまったら、ステージ上にのこのこ上がってのんびりシンバルをセッティングする訳には行かない。

 つまり、最初にステージ上にセッティングをした時点で、完璧にセットされて無ければならないのである。
  16時30分、Mより「家に着いた」という電話が入る。

  いかん。予想よりはだいぶ早いが、復路こそ渋滞が予想される。 やはり、どう考えても17時到着は無理っぽい。

 そして運命の17時。 あぁ、始まってしまうのかセッティング。
 
しかしここで、思いもよらない事態が起きる。

 私が電話を気にしながらも、楽器を置いてあるステージ横の倉庫のような場所まで来た時、リーダーとホテルマンらしき人間がなにやらもめているではないか。

 ホテルマン「ですから、17時30分までは、前の団体のお客様がいらっしゃいますので……」

  リーダー「えっ、じゃあ、17時30分にならないとセッティングできないんですか?」

 おぉ?

 ホテルマン「えぇ、そういうことになりますねぇ」

 おぉぉ?!

 リーダー「だって、ミーティングの時は17時からセッティングできるって聞いていたんだけど」

 ホテルマン「いや、それは私に言われましても」

 急に慌ただしくなるバンドメンバーとPAチーム。

 なんだよ……話が違うじゃない……これじゃあ間に合わないわよ…… 口々に噴出する現状況への不満。

 得に、PAチームは1時間強の時間でセッティング、チューニング、サウンドチェックを行わなければならず、問題はかなり深刻だ。

 しかし…… 私にとってはこのうえなくラッキーな事態。

 よし。

 よしっ!

 よ〜〜〜しっ!!

 そこで私…… 「いやあ、そういう事なら仕方ないですよ。ここは待つしかないんじゃないですか」 言ってみれば、なんとも大人な発言。

 メンバー一同、諦めたように控え室へ戻っていく。
  私は、期待感一杯でその後を追う。 後は、17時30分までにMが帰ってくれば……

 そして…… 17時30分きっかり、M会場到着。

 その時間、会場内は未だ前のイベントとの転換作業中で、セッティングはまだ始まってはいない。

 はい。

 はいっ!

 ミス、帳消し。

 でかしたぞM。

 よくやったぞM!!

 普段トっぽいお前だが、やる時はやる。私は知っていたぞ! さぞかし飛ばした事だろう。心無しかMも満足げな顔である。

 私は、何ごともなかったかのようにセッティングにかかる。 あぁ、あるぞ。ここにシンバルがあるぞ。 なんて幸せな事なんだ。
  全く、今日はMのお陰だ。 彼がいなければ今の自分はないだろう

 Mの活躍により、無事に本番終了。

  帰りの道中、私は改めてMに謝礼し、いつもの倍以上のお手伝い賃を払う(ギャラがとっぱらいだったと言う理由もある)。

 いや、それぐらいするさ。 今日のお前にはそれだけの価値がある。 なんてたって、この道を2往復した訳だから。

 一体どんな抜け道を使ったのか、普通に走れば2時間30分はかかるところを1時間50分で走ったんだから。

そんなお前が……

そんなお前が……

なんで今、普通に道に迷っているのか、本当に不思議だ。

家は、こっちじゃないぞ。

                 田中栄二

 

 

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