05.04.06

田中栄二です。

 

4月1日、ついにペイオフ全面解禁しましたね。

 

なんでも、銀行が破綻して、幾ら貯金があっても1000万までしか保証してくれない法律だそうです。

 

なので、1000万以上貯金のある人はいい銀行を選んで下さい。

 

間違っても家とATMとの距離感で銀行を選ばないように注意して下さい。

 

俺。

 

そんな訳で、4月1日は銀行も激しく競争する時代の幕開けの日なわけですが、ピンチ座CDの発売日でもあった訳です。

 

先に言っておきます。

 

4月1日(発売当日)現在で、通販、レコ発での売り上げ含めトータル261枚売れました。

 

このペースで行けば3日間で目標の600枚に到達するはずです

 

まあそんなわきゃないですが、ひとまず目標の43%は達成出来ました。

 

おそらく、NAOTOファンの方々や、松本ファンの方々が相当数買って頂いたのに加え、人助けと言う気持ちで買って頂いた方も多くいると思います。

 

ご購入いただいた方、本当にありがとうございます

 

その後もちょいちょい売れているようですが、実数を把握していないので、把握し次第600枚までは随時枚数を公表していこうと思っております。

 

 

「なんだ、そんなに売れたんなら600枚なんて楽勝じゃん」と思われる方もいるかもしれないですが、ここまではいいんですが、今後はおそらく波田陽区とかヒロシとかの再来年くらい売れる理由が無い訳です

 

本来なら、レコード店回りとかライブをバンバン打つとかキャンペーンの方法が色々ある訳ですが、そもそも既成のレコード店には置いてないし、ライブも打ちたいところですが、通常のバンドと違い芝居の稽古とかが必要になってくるので、簡単にライブをやれないんですよ。

 

なので、当面は人情に頼る事になると思います。

 

とりあえず残り339枚、引き続きボランティアの気持ちで協力して頂ければ幸いです。

 

それにしても、4/1に行われた「松本圭司 presents "bootrecord.nite" 」、凄かったですねえ。

 

結構お客さんは来るらしいという情報は聞いていましたが、あんなにいるとは思いませんでした。

 

遠方から来られた方も結構いらっしゃったようで、本当にご苦労様でした。

 

で、今回はピンチ座の「パーマネントって何」と松本圭司 の「Promises」、スネークの「Snake」という3タイトルを同時に発売して、せっかくだから全部一緒にライブをやってしまおうと言う企画だった訳ですが、なんだかもう大変な騒ぎでした。

 

で、おそらく当日のリハは戦争状態であろう事が予想されたので、私、機材は前の日に入れたんです。

 

前の日(つまり3/31)は、松本君の2daysの初日(2日目が bootrecord.nite)でして。

 

この日のメンバーは松本圭司に須藤さん、則竹さんで、まあ私もライブだったので、深夜12時過ぎに機材を入れた訳ですが、まだメンバーの皆さんが会場に残っておりまして。

 

須藤さんや則竹さんについて今更説明する必要も無いかと思いますが、ひょっとして知らない方がいましたらネットで簡単に調べられますので調べてみて下さい。

 

とりあえず、私なんかに言わせれば、そりゃもう凄い人たちな訳です。

 

須藤さんは以前某ツアーでご一緒したり、なにげに何度かセッションもしているので、とりあえず私は勝手に仲がいいと思っていまして、人柄もとても気さくで話し易いんですが、則竹さんとは、まあドラマーとしてのレベルは違えど一応同業者と言う事もあり、一緒にやるなんて事は無く、更に同業者の先輩と言うのはやはりちょっと緊張する訳ですよ。

 

田舎にいた頃から良く知っている訳ですから。

 

それでも、以前はおそらくはあややを目の前にした時陥るであろう何とも言えない感覚に近いものを則竹さんにあった時なんかにその都度感じていた訳ですが、最近はそこまで緊張する事は無くなっていたんです。

 

松本君の紹介とかで、何度か話機会もあったし。

 

で、機材を入れる前に、諸先輩に挨拶。

 

とりあえず須藤さんに久しぶりの挨拶をし、則竹さんにも、と思ったら私の存在に気がつかないのか、完全に忘れられたのか視線が合わずスムーズに挨拶出来ず、ひとまず機材を搬入する事に。

 

で、搬入途中、運良く視線が絡み、則竹さんが「お〜久しぶり」的なジェスチャーをしたので、これを機に挨拶。

 

私「どうもご無沙汰してます」

 

則竹さん「久しぶりだねえ。明日出るんだよね」

 

といったとりあえず簡単な会話が進行したんですが、ここから話題がなかなか出て来ません。

 

則竹さんは、ドラムプレイは物凄くシャープで、スティックさばきなんて見えないくらい早い訳ですが、普段は非常に穏やかで、会話のスピードもおっとりしているんです。

 

で、この日私はcoil(知らない人は調べて下さい)で横浜でライブでして、ギターの鬼怒さんがこれから始まる某ツアーで則竹さんと一緒でして「くれぐれもよろしくお伝えください」とメッセージを預かっていたんです。

 

更に、鬼怒さん情報によると、以前鬼怒さんと則竹さんが一緒になった時「お茶」の話で盛り上がったらしく(おそらく自分で煎れて飲むんでしょうね)、鬼怒さんもその影響でお茶を始めたというなかなかナイスなネタを仕込む事が出来たので、そのネタを発動する事に。

 

私「あの、鬼怒さんがよろしくと。明後日からリハなんですよね」

 

則竹さん「きどさん?」

 

あれ?知らない?いやそんな訳が無い。で、一応。

 

私「あの、ギターの」

 

則竹さん「あっ、なつきさん?」

 

 

えっ、呼び方そっち?

 

 

まあ間違いではないんですが(鬼怒無月、キドナツキ)、私の回りで鬼怒さんの事をなつきさんと呼ぶ人が誰もいなかったので、多少面食らいました。

 

 

則竹さんは、ほんとに天才的なドラマーで、プレイを見るたびに「絶対普通じゃねえ」と感じていた訳ですが、人の呼び方一つでも独自の感性を持っているようです。

 

 

で、多少面食らいながらも会話を続けます。

 

 

私「なんでも則竹さんの影響でお茶を始めたらしいですよ」

 

 

この私の問いに、則竹さんは一瞬「何の話?」的な表情を見せます。

 

 

さては、ガセネタを掴まされたか。

 

 

なつきに嵌められたか。

 

 

しかし、ここは鬼怒さんを信じ、会話続行。

 

 

私「則竹さん、お茶やってるんですよね」

 

 

どうやら理解してもらったらしく、お茶と言うキーワードに目を輝かせる則竹さん。

 

 

そして穏やかな口調で私にこういいます。

 

 

則竹さん「あ〜そう、栄二君お茶始めたんだ

 

 

 

俺じゃねえよ

 

 

あやうく会話に流され「あっ実はそうなんですよ」とか言いそうになりました。

 

 

あの、こういう事を大先輩に言うのは非常に失礼だとは思うのですが。

 

 

則竹さん、ちょっとだけ天然入ってますよね

 

 

ほんとすいません。

 

まあでもやはり、本当の天才と言うことんなのでしょう。

 

で、まあなんとか「鬼怒さんがお茶を始めた」と言う事は理解してもらい、ひとますドラムのセッティングに掛かる事に。

 

で、その模様を見ていた則竹さんが私の元へやって来ます。

 

で、私のドラムセットを興味深く眺めます。

 

大先輩に自分のセットを見られると言うのは、なんとも言えない気分な訳で。

 

 

なんというか、入社試験の面接で面接官になめ回すように自分の履歴書を眺められているような感じです

 

 

で。

 

則竹さん「このベードラはどんな感じの音?」

 

 

なんというか、ここで上手く答えられなえれば内定が貰えないんじゃないかという感覚です。

 

 

こういう場合は、このヘッドとの相性がどうのこうのとか、チューニングをこういう風にしていてこんな感じの音作りでとか、プライ数がどうとかエッジがどうとか、ドラマーらしい答えをしなければなりません。

 

ドラマーとしてちょっとした正念場です。

 

 

で。

 

 

私「あっ、ドンって音がします

 

 

 

いっ、いかん

 

 

もうちょっとドラマーらしいウィットな表現は出来ないのかよ自分とか思った訳ですが、どうやら私の発言はさして気にせず、私のベードラの音をチェックします。

 

 

で。

 

 

則竹さん「あっ、口径が小さいけど結構ローは充実してるね」

 

 

私「そうそう、それが言いたかったんですよ

 

 

その後も私の機材を色々チェックして頂いたんですが、もうなんて言うんですか、チェックしている様すら本物系と言うか、素敵なんですよ。

 

 

なんだか自分のドラマーとしての器の小ささを実感致しました。

 

 

とまあ、私、小さい頃少なからず憧れていた則竹さんなんですが、そんな則竹さんの神がかったプレイが先日発売された松本圭司「Promises」で堪能出来ます。

 

私が松本君と一緒に某ツアーを回っていた頃、このアルバムの制作の真っ最中でして、よくラフミックスを聞かせてもらっていたんですが、もうなんか凄いですよ。

 

 

私が若かりし頃、則竹さんが所属していた某バンドのメガ○スと言う曲を、私が通っていたミュージックスクールでコピーさせられた事があり、イントロの頭がわからずにあっという間に挫折した記憶があるんですが、若いドラマーの方は、そんな挫折感をこのアルバムで味わってみて下さい。

 

 

というか、私なんか松本君とセッションする事とか結構ある訳で、このアルバムを聴いたとき「松本さんまさか私にこれをやれと言うのですか」と真剣に悩みました。

 

 

なので、松本君セッションでこのアルバムの曲をやる機会があったら、聞きに来た方はどうか温かい目で見て下さい。

 

 

あれは神だから出来る事で、人間には無理なんですよ。

 

 

しかも、俺天然じゃないし

 

 

ほんとすいません

 

 

とりあえず、お前ごときに則竹さんを語る資格は無いし、天然呼ばわりするとは失礼千万と思われる方も多いと思いますが、本当に物凄く尊敬している先輩ですし、このサイトの性質上のちょっとしたウィットと言う解釈で勘弁して下さい。

 

 

万が一の場合は、自己保身のため当サイトはいつでも緊急閉鎖しますので

 

で、話が長くなりましたが、4/1の話も。

 

 

いやもうなんでしょう。

 

 

奴らは

 

 

さっきも言いましたが、「松本圭司 presents "bootrecord.nite" 」には、ピンチ座、松本圭司バンド(私も参加しました。てかピンチ座は全員参加しましたね)とスネーク(バイオリンとチェロのユニット)が参加したんですが、スネークに関しては私全く何をやるかは把握していなかったんです。

 

バイオリンの真鍋君とは、色んなところでニアミスはしていたんですが、お互いにちゃんと挨拶したのは前日の顔合わせの時が初めてだったんです。

 

チェロの丸山君とは当日初めて会ったと言う感じでして。

 

 

いやもうなんでしょうね。

 

 

あえてあまり詳しくは触れないですが、とにかく彼らのパフォーマンスは一度見ておくべきです。

 

 

バイオリンの真鍋君は、やや斜め上のベクトルに進みつつある感は否めませんがある意味確実に天才です

 

 

近い将来、ピンチ座と上手く絡めたらと思ってるんですが、どうですかね、Pさん。

 

 

そんな訳で、ちょっとした手違いで文の途中でアップされて慌てて最後まで書いた感じですが、ピンチ座共々、松本圭司の「Promises」スネークの「Snake」、興味のある方は買ってみてはいかがですか。

 

 

そんな訳で、「田中義人のギターを聞ける」と勘違いしてピンチ座「パーマネントって何」を購入された方がどうやらいらっしゃるようですが、残念ながら義人君のギタープレイはこのアルバムでは聞けません。

 

ほんとすいません。確信犯的にそういう風に思ってもらって買ってもらおうと画策しました

 

ただ、確実に参加してはもらっています。

 

どのような形で参加されたかは聞いて確かめて下さい。

 

 

追記

 

斜め上の天才真鍋君と評しましたが、やや斜め上の天才真部君の誤りです。

 

誤植とことえりには注意しましょう。俺。

 

 

 



05.04.14

 

田中栄二です。

 

どうも更新ペースが上がりません。

 

ほんとすいません。

 

とりあえず、明日また更新します。

 

で、ピンチ座CDですが、上記の通り4/1よりちょっと増えて335枚売れているようです。

 

で、上記の通り、通販、メンバーの手売り、私の母の手売り(現在9枚)等把握出来る範囲のすべての総枚数です(ネット注文したがまだ手元に来てない、もしくは振り込んでいない人等もすでに枚数に入っています。なので注文したが振り込む気が無いと言う方は連絡下さい)。

 

お陰様で、予想より相当いいペースで売れています。

 

 

お買い上げいただいた方本当にありがとうございます。

 

 

新しいドラえもんの声に慣れる頃には600枚達成出来てたらいいなあと思っております。

 

 

感想も色々頂きまして。

 

 

とりあえずうちの父には大不評でした

 

 

何を言ってるのかさっぱりわからん」だそうです。

 

 

随時、感想、苦言、次回作へ向けての要望(出るかどうかわかりませんが)等ありましたら承っております。

 

 

色々参考にさせて頂きますので、よろしくお願いします。

 

 

で、以前より懸案であったネットに対応していない人はどうやったら買えるのかという話ですが、とりあえず私にご一報いただければ対応出来るようにします。

 

一番手っ取り早いのが、メンバーのライブに足を運んでもらうとか(多分ライブハウス規模の物はメンバーはCDを携帯しているはずです)、ネットに対応している知り合いに頼んで買ってもらうのがいいんですがね。

 

というか、ネットに対応していない人は当然ここも知らないので、この提案は何の意味も無い訳ですが

 

 

また、ネットには対応しているがネット通販はどうもと言う方も連絡いただければ対応します。

 

 

また、ドラえもんの新しい声、あれはあれでありだと踏んでます。

 

 

 



05.04.15

 

歯医者を変えた田中栄二です。

 

今年の始めに歯の痛みを感じ、以前から通っていた歯医者に行った訳ですが、何回行っても一向に治る気配が無く、いい加減その歯医者への不信感が高まり、色んな人に相談したところ「歯医者ほど当たり外れのある職業は無い」と言う意見が多く、近所だからと言う理由だけで通い続けるのも良くないと思い出した訳です。

 

色々歯医者を紹介されたりもしたんですが、過激に遠いところばかりで、この際多少遠くても安心出来る歯医者に行った方がいいんじゃないかともちょっと思った事は思ったんですが、通う事を考えるとやっぱり圧倒的に近所の方がいい訳で。

 

で、現代っ子らしく「世田谷区、歯医者、評判のいい」あたりでグーグル検索。

 

で、ほど近いところに、まあまあ評判が良さそうな歯医者を発見。

 

その歯医者のHPから、かなりハイクオリティーな治療を行っている様子が伺え、まずは電話で探りを入れる事に。

 

で、対応が非常に良かったんですよ。

 

初めに応対してくれたお姉さんに、私の症状を話すと(その時は結構痛みが激しくなっていたんです)「今先生に変わります」と言われ、実際に先生に直で色々話が出来たんです。

 

で、「出来れば今すぐ伺いたいのですが」と申し出ると、「ちょっとお待ちいただくかもしれませんが、それは結構大変な症状のようなのですぐ来て下さい」と。

 

なんか、いい歯医者にあたった予感がします。

 

で、早速その歯医者へ。

 

簡単な問診票に記入し、それほど待ち時間も無く診察。

 

もうなんでしょう。

 

歯医者ってほんと違いがあるものですねえ。

 

同じレントゲンを撮るのでも、機材が前まで通っていた歯医者の物とは素人目でも明らかに値段が違うであろう事は明らかで、さらに看護婦さん(歯科助手さん?)の応対も、なんというかこう、全般的に癒しの要素がある訳ですよ。

 

で、人の良さそうな先生に診察してもらいまして。

 

電話よりも更に具体的な症状を話し、以前通っていた歯医者に「歯周病が原因と言われた」と言う事も話し、上がって来たレントゲン写真を見たり、実際に噛み合わせをチェックしたり、口内を多少調べたその先生が、私に痛みの原因を告げます。

 

なんだかって病名があるらしく(ちょっと忘れましたが)、どうやらそれほど珍しい症状でもなさそうだったんですが、要はちょっとした歯並びのゆがみである一点の歯に負担がかかるようになっていたようでして。

 

まあしかし、以前の経験から「医者の意見と言えども鵜呑みするな」という気構えがあり、にわかに信じられないところもあったんですが、「田中さん、左の顎弱いでしょ」とずばりの事を言われまして。

 

私、最近はあまり無いですが、一昔前良く左側の顎が外れたりした事があったんですよ。

 

で、「そうなんですよ」と。

 

しかし、痛いのは右側なのにそれは関係あるのかと思ったんですが、まさにそれが原因らしく、左側が弱いが為に右側に負担が来るのだそうで。

 

まあ軽く歯周病でもあるが、ちょっと歯並びを直せば良くなると。

 

このやり取りでなんとなく、この先生は信用出来ると思い「もうお任せします」と言う流れになりまして。

 

で、もう一つ痛む原因として、これは前の歯医者にも同様の事を言われたんですが、どうも私、噛み癖があるらしく、そう言う人は特に寝ている時に食いしばっているらしいのですよ。

 

で、その先生に「マウスピースを作ってはどうか」と打診されまして。

 

いや、マウスピースが結構効果的であると言う話は色んな人から聞いておりまして、ちょっとそうしようとかとも思っていたので、渡りに船的な感覚で「あっ是非」と。

 

値段も予想より高くなく、とりあえず歯並びを直して、痛みが一旦引いてから型を取りましょうと、その日は軽く歯並びを調整して、次回の予約を取り帰ります。

 

で、2回目診断。

 

歯並びを直しただけで、もう魔法のように痛みが消えてまして、俄然この歯医者に対する信頼度が高まった訳ですが、念のためマウスピースは作った方がいいだろうと、歯形をとり、前歯に軽度の虫歯があったのでそれも治療してもらい、先生と改めて今後の治療方針を話し合い。

 

とりあえず、痛みはほとんど消え、マウスピースも作ったし、もういいんじゃないかとも思ったんですが、先生はある提案を持ちかけて来ます。

 

先生「田中さん、歯周病の方も治療した方がいいんじゃないですかねえ」

 

まあこの際だから、治すところは全部治しておきたいと言うのが患者心理と言うもので。

 

私「そうですね。この際ですから」

 

先生「田中さんは極度に進行している訳ではないですが、場所によっては結構深いところもありますので油断していると悪い状況になる危険性があるんですよ」

 

私「そうですか」

 

先生「でですね、深いところはもう手術しないといけない状況なんですよ」

 

私「あら、そうなんですか」

 

先生「で、ちょっと保険外になっちゃうんですが、専門の衛生士にゆっくり時間をかけて治療してもらう方が安全で手術とかはしなくても大丈夫なんですよ」

 

 

保険外?

 

 

私の中で「やっと信頼出来る歯医者を見つけた」と思っていたんですが「保険外治療」という言葉に5000円ポッキー(5000円ポッキリと言うところをぎりぎり発音のあやで5000円ポッキーですよといって客を呼び、5000円ポッキリだと思った客が実はポッキー1本食うたびに5000円とられているという商法ばりのボッタクリ商法の危険信号を感じ取ります。

 

 

私「保険外って、高いってことですよね」

 

 

先生「一回7000円くらいで、計6回の治療です」

 

 

つまり、4万2千円って事ですね。

 

 

う〜ん、と迷っている私に、先生は自信に満ちた表情でこう言います。

 

 

先生「多少高く付きますが、うちにはその道のプロフェッショナルがいるんですよ」

 

 

その道のプロ?

 

 

この言葉に、私の心は大きく揺れます。

 

 

だって、歯石取りのプロが存在してるってことなんですよ

 

 

イメージ的には歯石を取らせたらこいつの右に出る奴はいないが、ギャラは高い。どこにも所属はしないが、歯周病の奴を見るとつい歯石を取っちまいたくなる的な多分頬に傷があるようなタイプの歯医者バージョンを連想してしまう訳です。

 

 

うわ、すげえ見てえ。

 

 

まあ、そんなハードボイルドな訳無いんでしょうが、私、元々餅は餅屋という考え方をするタイプでして、そう言うプロがいるのならそれこそ多少出費があっても一度その道のプロに治療してもらうのも悪くないと思いまして。

 

 

で、結局プロに見てもらう線で話が進み、とりあえず次回はマウスピースが出来上がっているので、そのチェックをし、その次の治療からプロに登場してもらおうと言う事になりまして。

 

 

で、3回目診断。

 

 

マウスピースが出来上がったので、その装着具合をチェックします。

 

 

で、どうやら私のマウスピースを作ってくれたであろう助手さんが、マウスピースの装着方法を私に指示し、実際に装着。

 

いや、私マウスピースってなんとなくボクサーとかが付けているのを見ると、スポンジ状で柔らかい物だと勝手に思っていたんですが、思いっきりプラスチックなんですよね。

 

ひょっとしたら値段によって違うのかもしれませんが、とりあえず予想外に固い物であった事に多少戸惑います。

 

で、装着してみた訳ですが、これがまた上あごの方に平たくあたる構造になっていて(総入れ歯みたいな形状とでも言いましょうか)、もう気持ち悪いったらかりゃしない訳です。

 

その場で軽くえずいたくらいです。

 

で。

 

助手さん「どうですか、ちょっと気持ち悪いですか」

 

私「あっ、かなり」

 

助手さん「じゃあ上あごの部分を少し切りますね」

 

そう言って、助手さんは裏へ行き、改めてカットし直します。

 

 

で、少し削られたようで、改めて装着。

 

 

しかし、気持ち悪さはほとんど変わらずで。

 

 

助手さん「どうですか?」

 

 

私「いや、まだだめみたいですねえ」

 

 

そして、またカット。

 

 

それから数回こんな感じで、チェックしてはカットしてという作業が繰り返されます。

 

 

その作業の合間、私はある事に気がつきます。

 

 

そう言えば、君、かわいいよね

 

 

いや、歯医者の助手さん(看護婦さん?)って、どうしてこうも綺麗に見えるんですかねえ。

 

あの自分の不幸な過去を隠すかのようなマスクの下に、どんな表情を閉じ込めているのか、そんな興味をそそられたりする訳ですよ。

 

以前ドコモショップの「プロトタイプ美人」という話を書きましたが(今年の1/25の過去のトップ参照)、この助手さんも、なんかいい感じでプロトタイプ(美人なのだがその自覚が無く、一人でも吉野屋に行けるタイプ)っぽかったんです。

 

「どうですか?」の「か?」の後にナチュラルに小さい「ぁ」が入ってくる感じですか。

 

 

歯医者的にそのボケ具合はどうなんだと言う話もありますが。

 

 

で、結構何度もカットし直したので、当然会話も増え、こちらもちょっと笑いを取ったりしながらマウスピースの手直し作業は和やかに進みます。

 

 

しかし、肝心の装着具合は、幾らカットしてもなかなか良くなりません。

 

 

どうも私、えずきやすいというか、元々吐き癖があるタイプなんです。

 

 

で、最終的には上あご部分はほとんどカットされ、歯の部分オンリーのマウスピースとなってしまっていまして。

 

 

しかし、それでもやはりこれを付けて寝る事を考えると、まだ多少気持ち悪くはあったんです。

 

 

で。

 

 

助手さん(プロトタイプ)「まだ気持ち悪いですかぁ?」

 

 

私「うん、正直、ちょっとこれじゃあ寝るのは厳しいかなって」

 

 

 

で、どうやらカットも限界に来たらしくその助手さん(プロトタイプ)は他の患者を診ていた先生に相談しにいきます。

 

 

 

どうやら、もうカットも限界のようで、先生が直々に私の元へやって来て「田中さん、これ以上切ると意味が無くなるので、頑張ってこれで寝てみてください」といわれ、まあ慣れれば大丈夫かと自分に言い聞かせ、ひとまずそれで納得する事に。

 

 

で、帰りがけ、マスクをとって「どうもお時間がかかってしまって」的な挨拶をくれたプロトタイプ。

 

 

あら、確実にかわいいですね

 

 

歯医者的な技術はこの際置いておいて、なんというかこう、癒される訳ですよ。

 

 

癒しと言う要素は、歯医者と言う少なからず恐怖感を醸し出しうる空間に置いて、非常に大事な事だと思うんです。

 

 

おそらくこの歯医者は、歯石取りのプロと癒しのプロを抱える事でプロフェッショナリズムあふれるいい治療を目指している、そんな気にさせられます。

 

 

まあ多少高く付くが、プロに見てもらうと言うのは値段も相応なものだと自分に言い聞かせ、とりあえず近所のスーパーでマウスピウースのケアに必要な入れ歯洗浄剤(タフデント)をちょっと恥ずかしい思いで購入し、次回の治療に思いを馳せます。

 

 

で、4回目診断。

 

 

今日からいよいよ歯石取りのプロによる歯周病治療が始まります。

 

 

一体どんな人が来るのだろうか。

 

 

やはりブラックジャックばりに頬に傷がある感じなのだろうか。

 

 

色んな期待感を持ち、プロトタイプに案内された診察台へ向かいます。

 

 

で、とりあえずプロトタイプとマウスピースを付けてみた感覚とかを話します。

 

 

助手型プロト「田中さんどうですかぁ?マウスピースは」

 

私「いや、初めはきつかったけど、慣れると意外といけますね」

 

助手型プロト「痛みとかは大丈夫ですか?」

 

私「うん、もうなんか全然大丈夫みたいですね」

 

助手型プロト「あっ、それは良かったですぅ」

 

相変わらず癒されます。

 

で。

 

助手型プロト「今日から歯石取りですよね」

 

私「そうですね」

 

助手型プロト「じゃあ聞いていると思いますが、歯を6つのブロックに分けて6回かけてやっていきますので」

 

私「みたいですね。聞いてます」

 

助手型プロト「じゃあ初めまぁす

 

 

えっ?

 

 

あれ?

 

 

そのままナチュラルに私の歯石を取り始めるプロトタイプ

 

 

あれれ?

 

 

お前がその道のプロフェショナルな訳?

 

 

癒し系のブラックジャックって解釈?

 

 

うわ、あり得ん。

 

 

この段階で「確実に嵌められた」と思った訳ですが、まあしかし、今更やめてくれとも言えず、プロトタイプにすべてをゆだねる事に。

 

 

でね、まあ一体結局どの辺がプロなのかまるでわからなかった訳ですが(結構痛かったし)、少なくとも癒し系のプロではあるので、我慢は出来ました。

 

 

どうやらその道のプロという解釈が「歯石取りのプロ」ではなく、歯石取りという微妙な治療が癒されながら出来るという解釈だったようで。

 

 

で、治療終了後、先生が私の元へ来て一言。

 

 

先生「田中さんどうでした?気持ちいいでしょ?」

 

 

いや、正直微妙です

 

 

本当はそう言いたかったんですが、隣にいるプロトタイプの手前そうとも言えず、はあまあ的なニュアンスになってしまいまして。

 

 

すると、プロトタイプが私の微妙さ加減を察してか、私に一言。

 

 

助手型プロト「次回は麻酔打ってのんびりやりましょうねぇ

 

 

もうやめてくれちきしょう。

 

 

そんな顔で言われたら癒されるじゃねえか

 

 

で。

 

 

私「じゃあその方向でお願いします♪

 

 

そんな訳で、騙されていると知りつつ、しばらく通う事になりそうです。

 

 



05.04.20

 

田中栄二です。

 

ピンチ座CD、好調な滑り出しでしたがついに売り上げが頭打ちとなりました

 

まあでも、ここまでこれた事にある種満足しています。

 

しかし、元を取るにはもう少し売れないと困るので、何卒宜しくお願い致します。

 

とりあえず、何度も言いますが、お買い上げいただいた方、本当にありがとうございました。

 

感想も色々頂きまして。

 

今後の参考にさせて頂きます。

 

次作に関してはひとまず目標枚数をクリアしてから色々考える事にします。

 

 

で、ピンチ座CDの売り上げ同様、気になっていた還付金の入金ですが、先日やっと入金されまして。

 

これで当面の経済的危機は回避されました。

 

それにしても、今年は世田谷区に関しては(まあすべての区民がそうじゃないかもしれませんが)いつもより振り込まれるのが遅かったんですよ。

 

 

例年、世田谷区の場合(まあ私に限った話かもしれませんが)期間中に提出すれば3月中には振り込まれていまして、「ちょっと遅いなあ」と思う時でも4月の初めには確実に振り込まれていたんです。

 

しかし、今年に限っては4月中旬になってもなかなか振り込まれませんで。

 

まあいつかは振り込まれるんだから待てばいいじゃないか、と思われるでしょうが、こちらだって色々計画してしまう訳で、更に「この辺で金がもらえる」と脳にインプットされた以上、一日たりとも遅れると何とも言えず不安になるのが人間と言うもので。

 

例えば、ギャラの振込なんかでも、「多分この事務所だと翌々月払いだからこの日に入るはずだ」と思い込んでいて、その日に残高照会してみたら見事に入ってなかったりすると、ひょっとして請求書出し忘れたんだろうかとか、もしかしてそんな仕事してなかったんだろうかとか、まさかあの事務所潰れたかとか(事務所が潰れてギャラを踏み倒されるってどうやら本当にあるらしいですよ)良からぬ事を考えてしまう訳です。

 

まあでも、ギャラの場合は予想していた日に入っていなければ、自分が貧乏である事がバレると言うリスクを覚悟出来るのであれば事務所に聞いてみたり、一緒に仕事をしたミュージシャンに聞いてみたりして原因を突き止める事が出来る訳で。

 

大抵、事務所側の不手際だったり、請求先の名前が『○○エンターテイメント』じゃなくて『○○エンターテイメント』だったとかいう自分的なミスな訳で、まあその場合は貧乏度合いをアピールすれば、気の利いた事務所だととりあえず振り込んだりしてくれたりする訳です。

 

 

しかし、還付金の場合はそう言う訳には行きません。

 

 

まあ国に対して貧乏である事を隠す事は無く、むしろ貧乏である事をアピールしている訳で、電話しても一向に構わない訳ですが、そもそもどこに電話していいかわからないし、電話したところで「あっ、貧乏なの?それは大変だねえ。じゃあ明日振り込むよ」と国が言ってくれるとは思えないし、更に電話した事が色々と逆効果になる事も充分考えられる訳で。

 

 

ひょっとして何か書類に不備があったんだろうかとか、実は俺が知らない間にジキルとハイド的なもう一人の俺が夜な夜な家を抜け出してめちゃめちゃ稼いでいたんだろうかとか色んな可能性が頭をよぎります。

 

で、「全然入らねえ」と思い出してから一週間くらい経ち、どんどん精神的に追いつめられると言うか、不安定な状態になり、これは色んなリスク覚悟でいよいよ国に電話かくらいまで追いつめられた時、追い打ちをかけるように私はあるミスに気がつきます

 

 

私のような仕事を拾い食いするタイプのミュージシャンと言うのは、ほんと、色んな事務所から源泉徴収票が送られてくるんです。

 

 

で、送られて来た源泉徴収票をもとに、所得金額、源泉金額を合計し、その源泉徴収票を全部貼付けて税務署に提出する訳です。

 

 

で、ある日珍しく部屋の掃除をしていたらですね。

 

 

提出したはずの源泉徴収票が一枚座布団の下から見るも無惨な形になって出て来まして

 

 

ちょっと血の気が引きました。

 

 

どうやら国は俺に興味は無いらしい事は毎年確定申告をやる度に感じていまして、たかが26666円程度計算が合わないくらいで国的に全く問題ないだろうとは思ったんですが、万が一細かく計算されてた場合、数字が合わなくなる訳です。

 

 

つまり、ちょっと大げさですが所得をごまかして提出したと言う事になる訳で

 

 

まあ、大抵所得のごまかしと言えば税金対策で少なめに言うものなのでしょうが、この場合はちょっと所得を多く申告したと言う事になる訳ですが。

 

 

 

色んな人に相談したところ「全然問題ない」と言う意見が大半だったんですが、一向に還付金が入らないし、色々悪い方向に考えてしまいまして。

 

 

もしかしたらこいつの貧乏度合いはあやしいと判断されたんじゃないか。

 

 

もしかしたら庶民向けのマルサ的な機関(S庶民M向けMマルサ)が家に押し寄せて来るんじゃないか

 

 

もしかしたら還付金が振り込まれないのは庶民向けマルサ(S庶民M向けMマルサ)が我が家の家宅捜索をする日程を決めているからじゃないか

 

 

そんな訳が無いとは思いつつも、心情的には武富士会長の息子ばりにマルサに怯える日々でして。

 

 

そういえば、還付金が振り込まれる前に「そろそろ振り込むよ」的な手紙が国から送られてくる事を思い出し、暇さえあればポストを覗いていたんですが、ポストの中はだいたい請求書タイプの用紙か、異国の宝くじか、今どき裏ビデオかよ的なものくらいで、たまに国から送られてくる用紙もやはり請求書タイプ(やれ年金だ税金だ)のものだったりして、「振り込むよ」と言った自分に利益になるタイプの手紙はなかなか送られて来ません。

 

 

 

もうほんと、めちゃくちゃ不安でした。

 

 

しかも、家賃を還付金で払うって決めてたので、家賃も払えないし(それは困るのは不動産屋ですが)。

 

 

で、一週間ほどそん不安に苛まれた訳ですが、4月15日にやっと「そろそろ振り込むよ」という手紙が来ます

 

 

もうなんでしょう。

 

 

あんなにポストの前で勢い良くガッツポーズしたのは、中学生の頃、やはり誰からも貰えないかと諦めて、しかしがっかりしているのを悟られぬよう「あっ、俺バレンタインなんて全然興味ないし」くらい余裕な感じで家に帰るとチョコレートがポストに入っているのを発見した時以来です。

 

 

で、即座に残高照会し、無事に振込も確認出来まして。

 

 

ほんと、ほっとしました。

 

 

 

いやもうホント一時期はどうなるかと思いました。

 

 

 

国が貧乏人を殺すなんて、本当に簡単なんですね

 

 

 

そんな訳で、全国の生活が苦しいミュージシャンの方、やはり国は俺たちには興味が無いようなので、還付金が遅れても多分振り込まれますので、金がなければとりあえずキャッシングでもしとけば一回払いでなんとかなると思います

 

 

 

ご利用は計画的に。

 

 

 

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