06.07.04
田中栄二です。
という訳で、7月です。
更新が遅れまして、申し訳ないとは思うんですが、パソコンの不調に加え、6月中は私的には祭りと言うかフェスティバルというかフェスティボーと言うか、まあそれはそれは濃い毎日でして。
とても更新する気にならなかったのですよ。
という訳で、6月の自分フェスティボーな日々をかいつまんでご報告をば。
まず、6月に入ってすぐ塩谷哲ブルーノートツアーのリハがスタートし、で、名古屋×2、大阪×2、東京×4、で余り1という自分的フェスティボーがありまして。
このツアー、私の中ではまさに『歴史的』なツアーになったことは疑いありません。
使用前使用後ばりに、塩谷前塩谷後くらいのインパクトがありました。
色々思い出とかも書きたいところですが、全部書いてると恐ろしく時間がかかりそうなので、2点ほど強力な思い出を放出しておきますと、まずは大阪2日目の2ndステージですかね。
ご来場頂いた方はご存知かとは思いますが、この日は飛び入りゲストがありまして。
佐藤竹善さんと山木秀夫さんですわよ。
ね、フェスティボーでしょ。
どういうステージだったとかはまああえて言いませんが、とにかく山木秀夫です。
?? ドラマー的にどう凄かったとか、言ってしまうと一晩かかりそうですが、一つだけわかりやすいところを言っておきますと、「飛び入り」という条件で、他人のドラムセットでセッティングを1ミリも動かすこと無く、しかも他人のスティックで、しかもうる覚えの難曲なのにも関わらず譜面を一度ちらっと見ただけで、「あっ、山木さん、あの、ス、スナッピー入ってないですよ」「うえ〜、あはは、ほんとどぅあ〜」「あ、じゃ入れときますっ」「うへ、栄二いやわり〜ね〜、なんかぎもちよぐてさ〜」という昇進が決まった直後のサラリーマンの午前0時みたいな状態にも関わらず、リズムがぶれるようなことも無く度肝を抜くような最高のパフォーマンスを披露して行った、とだけ言っておきましょう。
いやこういうことだけじゃないんですが、とにかく自分的にはかなり衝撃的で、今後のドラマー人生において非常に重要なポイントとなった数分間であったこ
とは間違いありません。
今までも山木さんのプレイは何度も見たし、お話ししたこともあったんですが、とにかくいろんな意味で今回は衝撃でした。
というか、あれは山木秀夫ではありません。
あれは山木秀夫の姿をした神です。そしてこの表現はパクリです。
こういう言い方をしてしまうと、ドラマーとしての云々とか言われるかもしれませんが、もういいんですよ。
だって神ですから。
ほんと、ありがとうございました。
で、このsaltツアー、もう一つ思い出深いのが、東京の初日の帰り道ですね。
ブルーノート系の箱はですね、とにかくミュージシャンに対してのケアがもの凄くいいんですよ。
賄い飯は旨いし、ビール飲み放題だし。
で、東京の初日を終えて、帰宅しようとしたらですね、その日の賄いで出たペペロンチーノが結構余ったらしく、「良ければ持ってかえって下さい」と包んでくれたんですよ。
もらえる物は何でも貰え、売れる物は親でも売れ、という我が家の家訓のもと、喜んで貰い、さらに冷蔵庫に保管してあったビールを軽く盗み
、帰ったらペペロン摘んでビールでも、と意気揚々と地下鉄に向かった訳です。
でね、最寄りの駅まで、徒歩で10分弱かかる訳ですが、その間に私はあること??に気がつく訳です。
ペペロンの香りが、予想以上に強力だと言うことに。
こりゃひょっとしたら地下鉄中ペペロンの香りが充満することになるんじゃなかろうかとか思ったりもしたんですが、まあ3駅くらいだしいいかと、さして気
にせず切符を買い改札をくぐり終電近くなので結構な数の電車待ちの列の最後尾に付きます。
で、以前強力な香りを放ち続けるペペロンな訳ですが、この段階にきてペペロンが入ったプラスティックの容器を入れていた紙袋の底に異変が起こります。
にじみ出るペペロン。
圧倒的なぬめり感。
こりゃさすがに香り的にまずいんじゃないかと思い始めた訳ですが、まあ地下鉄に乗ってしまったら俺も一緒に「あややだ、何この香り。誰が放出してるのか
しら」というしかめ面しとけばいいかと、なおも気にせず並び続けます。
しかし、私は重大なミスを犯していることをこの段階ではまだ知る由もなかったのです。
そのミスとは、盗んできた瓶ビール(×2)ですよ。
この盗んできたビール、堂々と持って帰るのも気が引けたので、さっと同じ紙袋の中に忍ばせていたんですよ。
つまり、
((紙袋)-(ペペロン)-(瓶ビール)×2)÷(ペペロンの液体)
イコール
すべて落下ですよ。
地下鉄構内に響き渡るビール瓶の破裂音とペペロンの香り。
もう恥ずかしいったら無いですわよ。
とりあえず、翌日その話をメンバーにしたら思いのほかウケたので、まあよしとします。
という訳で、義人君、平石さん、海沼さん、ほんとありがとうございました。お疲れさまでした。
そしてsaltさん。出会えて、本当に幸せです。
で、この後、鈴木よしひさ@大分をへて松原正樹4ROCKAMBOSツアーとなる訳ですが、これも色々伝説がありまして。
続きは次回更新で。
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