07.03.23

なんか豚汁を大量に作ってしまった田中栄二です。

 

いいですね、豚汁。

 

なごみます。

 

しかし、どうもこの手の汁物というのはついつい作りすぎてしまいますねえ。

 

結果として、朝も豚汁、夜も豚汁、つまみも豚汁、という感じになる訳ですよ。

 

で、昨日その作りすぎた豚汁をつまみにビールいや発泡酒を飲み、我がibookをいじっていたらですね。

 

ちょっとした弾みで少し手にかかりましてですね。

 

もの凄く熱くてですね。

 

ドバーッと。

 

いや、豚汁って、まさに身も心も暖かくなる、いやさ暖か〜くなる本当に素敵な食べものだと思うんですがね。

 

溢れて床に散らばると強力に無様なんですよね

 

味噌に浸って微妙に色づいたごぼうやら大根やらこんにゃくやら、汁の中にいる頃はあんなに暖かい奴らだったのに、床に落ちた瞬間にもうこの世のものとは思えない、これがさっきまで食べ物だったのか、俺はこんな奴らをありがたがって食おうとしていたのか、と何とも言えない姿なんですよ。

 

で、ちょっとだけ我がibookにもかかってしまいまして

 

幸い、重要っぽいところには浸食しなかったんですが、純白のフォルム(もう結構古いのでかなり黄ばんでますが)に降り掛かった豚汁の液体というのがなんかもの凄いコントラストでして。

 

いや、ほんと、macと豚汁って合わないですねえ

 

多分フェラーリと豚汁も合いません。

 

実はちょっと火傷してしまったんですが(たいした事は無いですよ)、マックに豚汁がかかったという一点で結構笑えたので、まあよしとしてます。

 

とりあえず、豚汁を食す際は、お洒落なものは遠ざけた方が良いようです。

 

間違ってもフェラーリに乗りながら豚汁を食べては行けません。

 

 

それだけで面白すぎるからです。

 

 

ちなみに豚汁は「とんじる」という地域と「ぶたじる」という地域がありますが、好きな方で読んで下さい。

 

 

で、話はざっくり変わりますが、最近「DEATH-NOTE」にはまってまして。

 

 

ご覧になった方いますかね。

 

 

とりあえず、映画は話題になってましたし、なんとく好きそうな感じがしたので、先日レンタルビデオで前後編と出たのを機に借りてみてみたんです。

 

 

まあ、正直に言うと、私的には「うお、こりゃすげえおもしれえ」くらいのインパクトでは無かったんですが、なかなか見応えはありまして、一応原作もチェックしようかなと、とりあえず原作に近いであろう現在テレビで放映中のアニメ版(原作は漫画ですね)のDVDを借りて見てるんです。

 

 

まあ、このアニメ版にしても「うおっ、すげえ」くらいのインパクトではないものの、とりあえずはまっている訳です。

 

 

で、この「DEATH-NOTE」、ご覧になった方はご存知かと思いますが、まあこれから見る方もいるかもしれませんので余り触れませんが、「このノートに名前を書いたらその人間は死ぬ」という死神のノート「デスノート」を手に入れ、理想社会を築くべく悪人をばんばん殺して行く天才青年『キラ』と、その天才青年に犯行を認めさせようとする、これまた天才探偵『L』の壮絶な心理戦は、なかなか面白いんです。

 

 

どうも私、この手の「心理戦モノ」に弱いんですね。

 

 

羊たち〜からのレクターシリーズとか、逃亡者あたりのハリソンフォードものとか、コロンボとか古畑任三郎とか。

 

 

なんかもっと適切な映画があるんでしょうが、まあ下手の横好き解釈で。

 

 

なんか、知的でカッコいい、ってのに憧れるんですよねえ。

 

 

なので、ついつい知的ぶってしまう訳ですよ。

 

 

つまり、知的じゃないんですね

 

 

なので、自称知的人間としては、普段からそういう心理戦をついつい行ってしま訳です。

 

 

いや、私だけではありません。おそらくほとんどの方が、実は、様々な場面で色んな心理戦を展開させていると思うんです。

 

 

例えばスーパーのレジでどこに並か

 

 

この場合にも仁義無き心理戦の攻防が繰り広げられている訳ですよ。

 

 

スーパーの場合、どのレジが早いか、と言う心理戦は並ぶ瞬間に求められます。

 

 

並んでいる人数、レジの打ち子の能力、並んでいる客のカゴの中身を見る等の初歩的な戦略に加え、私の場合は並んでいる客の心理も読み取る訳です。

 

 

最近流行のカードで済ませようとしそうな客、半額シールが貼ってあるものばかりを買い、きちんと半額にされているかをチェックしたがる客、4757円の所を5302円払って550円のおつりを貰うと言った釣り銭の美しさに執着するタイプの客といった、時間がかかりそうな客を瞬時にプロファイルするんです。

 

 

で、その心理戦を制し、隣のレジで3番目に並んでいた客を4番目だった私が追い抜かした時には思わず「勝ったな」と独語してしまう訳です。

 

 

 

まあ、逆にその心理戦に敗北し、目の前の客が一円玉を探しまくったあげく結局一円足りなくてやっぱりねえやとか言って合計千円以下の買い物に一万円札を出された時には、「ま、まさか、こいつがキラか?」という事になる訳です(なりません)。

 

 

 

で、そんなスーパーでの心理戦ですが、これがコンビニの場合だと多少様子が違い、より複雑な心理戦が展開されます。

 

 

 

こう言う時とこそ、知力の差が大きく出る訳ですよ。

 

 

 

これは、先日行ったコンビニの模様です。

 

 

 

  ×            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ|
                客1
                客2
                客3
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 客4
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 俺 
                客5

 

 

 

つまり、2台あるうちの左側のレジが稼働していなくて、右側のレジに客が集中し、ここで客1がおでんなんかを注文し始めれば軽く暴動が起きそうな混雑度合いです

 

コンビニで5人ものレジ待ちがあっては、ただでさえ狭い店内だし、まだ商品を物色中の他の客にしても、ゆっくりとフリスクの味を選ぶゆとりすら与えられない訳です。

 

こういう状態になると、レジを打っている店員が決まり文句のようにこう言います。

 

レジお願いしま〜す

 

そして、新たにレジに付いた店員は、大抵こういう発言をします。

 

 

お次ぎお待ちの方こちらのレジへどうぞ

 

 

果たして、この発言をした店員は気づいているのだろうか。

 

 


この一言が、客同士の壮大な心理戦の始まりだという事を

 

 

この一言を切っ掛けに、当然客2は素早く反応し、左側の稼働仕立てのレジに向かいます。

 

 

そして、今から会計する客2よりも先に会計を始めていた客1の方が早く終わるはずなので、客3は客1のすぐ後ろ、と言う構図になります。

 

  ○            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ
    客2          客1
                客3
                客4
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 俺 
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 客5

 

 

ここまでは順当だと思われるのですが、問題は客4です。

 

 

この客4の性格や考え方、生まれ育った環境が、更に後ろに並んだ客に大きく影響をもたらす訳です

 

 

仮に、この客が利己的で、合理的な判断が出来る人間だとしましょう。

 

 

その場合は、ほぼ迷わず左側のレジに向かうはずです。

 

 

そうすると、流れ的に誰しもが空いていそうな、もしくは早そうなレジに並ぶという「スーパーのレジ方式」が適用となり、必然的に

  ○            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ
    客2          客1
    客4          客3
        俺           客5     
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚   
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚   

 

こういう流れになり、得に混乱は生じないでしょう。

 

 

しかし、先日は、この客4が動きを見せなかった訳です。

 

  ○            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ
    客2          客1
                客3
                客4
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 俺 
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 客5

 

 

そうなると私の位置的に、客4の心理を図り、行動する必要が出てくる訳です。

 

 

なぜ動かん

 

 

そして素早くプロファイル。

 

 

見たところ推定年齢26♀、制服を着ているところからどこかのOL。商品はおにぎりが一個にカップみそ汁。

 

 

ダイエット中か?いや、そうではあるまい。このまま会社に持ち帰り、「やす子ちゃんはそんなので足りるの?」「あっ係長、私いつもこれくらいなんですよ」なんていう会話を楽しもうとしているのか。

 

 

そう考えると、はやく憧れの係長と話したいはずだし、なにより貴重な昼休みを『レジに並ぶ』と言う人生に置いて最も不要な時間で費やしてしまうのは得策ではないはずだ。

 

 

ではなぜ今動かないんだ。

 

 

考えられるのはおそらく次の2つ。

 

 

A.スーパーでの心理戦同様、レジの打ち子の能力や客1、客2のプロファイルの結果、右のレジの方が早いと判断した。

 

B.「お次ぎお待ちの方こちらのレジへどうぞ」という言葉から、毎回そういうコールを合図に客が動き出すと言うTSUTAYA-ビックカメラ方式*1」を採用した。

 

*1TSUTAYA-ビックカメラ方式

レジ  レジ  レジ  レジ  レジ  レジ

ーーーーーーーーー   ーーーーーーーーーー
          客
          客
          客

*客はあくまで一列に並べ、 「次お待ちの方どうぞ」という号令で客が動くという方式

 

 

 

もし仮にAの客4がAの判断をしたのであれば、私としてはどう考えても左のレジの方が早いと思われるので客4を追い越し左のレジへ行っても文句は言われないはずだが、問題はBの選択をした場合だ。

 

 

そうなると、客4は、今後の客に秩序を作ろうとしている訳で、この秩序を守る事でその後のレジさばきが円滑に、かつ民主的に行われるのであれば、その秩序を守る側に組するのが人としてのあり方であるし、せっかく生み出されようとしている秩序を、私が左のレジに行く事で群雄割拠の起因となるのも望むところではない。

 

 

客4よ、どっちだ、どっちなんだ。

 

 

お前が動かないのは、周到なプロファイリングの結果なのか、はたまた新たな秩序を生み出そうとする神になろうとしているのか

 

 

考えろ、考えるんだ。

 

 

あっ。

 

 

読めたぞ。客4よ。

 

 

 

お前はBの選択(TSUTAYA-ビックカメラ方式)をしたな。

 

 

 

なぜ分かったかって?

 

 

 

それは、ずばり、商品棚の位置だ

 

 

  ○            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ
    客2          客1
                客3
                客4
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 俺 
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 客5

 

 

そうだ、この段階で、もう答えは出ていたんだよ。

 

 

このコンビニのレイアウトだと、客2の後ろに並べるのはせいぜい2人。

 

 

と言う事は左のレジには人が並ぶ事はどう考えても不自然だ。

 

 

つまり、このコンビニは右のレジに並ぶ事が基本ラインで構成されていて、左側はあくまでサブのレジということになる。

 

 

つまり、変則的にこのコンビニはTSUTAYA-ビックカメラ方式を用いていたんだ。

 

 

さては、お前はその事を知っていて、このコンビニに秩序をもたらそうとしていたんだな。

 

 

貴様、神になるつもりか。

 

 

よし、分かった。そういうことなら、貴様が神になる様を見極めてやろうじゃないか。

 

 

ついにしっぽを出したな。キラめ

 

 

お前の正体、見切ったぞ。

 

 

 

そして、その壮大な心理戦の結果、思いもよらない形でその心理戦は終止符が打たれるのです。

 

 

 

 

  ○            ○

おでん|レジ| ジャンクフード |レジ
    客2          客1
    客6          客3
 客8 客7          客4
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 俺 
商品棚商品棚商品棚商品棚商品棚 客5

 

 

普通に抜かされてるよ、キラ

 

 

 

とまあ、こうなってしまっては、まだ右の方が早いような気がするので、結局動かずじまいでした。

 

 

 

いや、今回はキラにやられました。

 

 

 

というか、コンビニのレジのレイアウトって、ちょっと微妙なところが多いなあと。

 

 

 

と言う訳で、コンビニでは無駄に心理戦を展開する前に、レジは空いてる方に素早く移動する方が圧倒的に知的にです

 

 

 

というか、我ながらもの凄くくだらないですね。

 

 

 

まあくだならないですが、こんなペースで更新をば。

 


07.03.27

田中栄二です。

 

と言う訳でいいペースで更新を。

 

暇ですから

 

と言う訳で、今年は意表をついて早くも還付金が還ってきまして。

 

俄然強気です

 

いや、何でしょう。

 

普通「忙しいのに全然金ねえよ」という状態がありがちというものですが、現段階に限って言えば暇もあれば金もあるというホリエモンさながらの状態です。

 

いや、非常に危険な状態ですよ。

 

宵越しの金は持たないように。俺。

 

ほんと、我ながらもの凄く不安定な職業に付いたもんだと思います。

 

まあ、いわゆる「好きでやっている」商売というのは押し並べてそういうものなのでしょうが、私に関しては、月別で計算すると、二流企業の部長くらいの月収の時もあれば、二流企業の部長の息子の携帯代を稼ぐ為のバイトくらいの月収の時もあったりという振れ幅なんですよね。

 

しかし、家賃や光熱費や新聞代や晩酌代やタバコ代と言ったデフォルトで毎月出て行くお金はある訳で、当然そういう費用は「今月これくらいしか稼げなかったから負けてくれる?」というフレキシブルな対応はしてくれない訳で、そうなると収入にばらつきがあるのならそれを月単位で自ら平均化しなくては行けない訳です。

 

つまり、収入が多ければそれをストックしなければならないわけですね。

 

しかし、どうも私、お金の事をラーメンあたりと勘違いしている節がありましてね。

 

放っておくとのびちゃうんじゃないかと

 

とりあえず食っとかなきゃ行けないんじゃないかなあと、結局なんの計画性も無いまま麺はのびる前に食え、という感じになってしまう訳です。

 

まあそろそろ34だし、まともに生きたいとは思っているんですが、いつも思っているだけなんですよねえ。

 

 

いや、それにしてもですね。

 

 

銭金の話が多いですね、俺

 

 

いやらしい。

 

 

なんか、こう、金銭的に逼迫した話なんかを書くと、今後ミュージシャンを志そうと思っている若いミュージシャンの夢を軽く奪う感じになっているのかもしれませんねえ。

 

 

というのも、ここ最近は自分よりも若い世代との共演というのが俄に増えてきまして。

 

 

ちょっと前までは自分がミュージシャン界では最も下の世代、と思っていたんですが、油断していたら全然中堅的な域に来た感がありまして。

 

 

もちろん、大御所と言われる世代の方々からしてみればまだまだ若手でしょうし、実際自分的にも若手感覚でいる訳ですが、極稀にですが「栄二さんのドラムに憧れてるんです」的な若手ドラマーが出て来たりもするんですよ。

 

 

本当だってば。

 

 

いや、こんな事自分で言うのもどうかと言う話ですなんですが、話の展開としてここは一旦自分の立場を上げておかないとオチがつかないので、その辺ご理解ください。

 

 

で、まあどうもそういう「敬われる」ポジションに慣れないんですよね。

 

 

なんか、やたら「尊敬してます」とか「憧れなんです」とか言われ続けると、最終的には自分の「褒められ許容量」をオーバーして「バカにするなっ」と穿った考え方をしてしまったりする訳です。

 

 

 

なんか、まだ自分より上の世代の方との共演の方が自分的には落ち着くんですよね。

 

 

 

う〜ん。

 

 

ここまで書いておいてなんなんですが、やっぱりこの話どうやらうまくオチないですね

 

 

本当は「最近の若いもんは」的な論議を醸し出そうとしたんですが、どうやら軽く失敗したみたいです。

 

 

まあ構わず続けてみますが、別に、私自身が「最近の若いもんは云々」と思っている訳ではないんですが、なんて言うんですかね、やはり人間というものは自分が経験した事が当然自分スタンダードになる訳で。

 

 

で、その自分スタンダードと他人を比較して差異を感じとり、それが年下、あるいは自分より格下の人間に対しては「それは違う」と思ってしまう訳ですよ。

 

 

う〜ん。この説明もなんか違うなあ。

 

 

まあ構わず行きます。

 

 

いやですね、先日我が父と久しぶりに電話で話しまして。

 

 

まあ、元々母から電話がかかって来た訳ですが、もらった電話で悪いのだがちょっと父に代わってくれないかと。

 

 

いや、前ここでも書きましたが、先日見た某芝居が「学生運動」をモチーフにしたものでして、最近世代フェチな私に取ってはタイムリーな話でして、一体学生運動のリアルな感じってどうなんだろうと、一度父の話を聞いてみたかったんですよ。

 

 

まあ、父が学生運動に参加していたって話は全く聞いた事がないですし、単純に学生運動が華やいだ頃がおそらく青春であったろうというだけなんですが、火炎瓶を投げていた友達とかいるんじゃないかなあと。

 

 

そういう事を父に聞くこと自体なんとなく親孝行込みって事にもなりそうですし。

 

 

 

で、色々聞いたんですがね。

 

 

 

「学生運動」→「組合」→「色んな組合」→「組合同士の対立」→「内ゲバ」→「まあ今はそんな事無いけどな」→「お父さんの時代は食うのに必死だったんだよ」→「今は食うのに困らないだろ」→「あの頃はみんな必死だったんだよ」→「全く最近の若いもんは」と。

 

 

 

私としては、単純なリサーチとして学生運動のリアルな背景とか思考とかを聞きたかっただけなんですが、それに関してはですね。

 

 

 

本でも読めと。

 

 

 

最終的には最近の若者は甘えてるってとこに帰結しちゃいまして。

 

 

 

でね、思った訳です。

 

 

 

この前「団塊ジュニア」世代はたくましい的な発言をしましたが、やっぱりそう思うのは自分がその世代だからであって、どの世代もまあそれなりに色々あるんじゃないかと。

 

 

他の世代の人すいません。

 

 

う〜ん。

 

 

本当はもっと上手くおちるはずだったんですが、やはりおちませんでしたね

 

 

 

まあ、更新速度優先という事で勘弁して下さい。

 

 

 

ちなみに、もはや有名なのかもしれませんが、「最近の若いもんは」という話、エジプトの遺跡から発見されたというくらい昔からの連鎖らしいです。

 

 

 

と言う訳で、さっき路上で注射を打ってる人がいたので、その話で次はなんとかおとします。

 

 


07.03.30

田中栄二です。

 

と言う訳で、予告通り路上で注射を打っている人の話です。

 

 

先日、よく行く回転寿し屋に行きまして。

 

私、遠い昔にここに書いた記憶がありますが、焼き肉屋にでも一人で行けるタイプなんですね。

 

かといって、見知らぬ人に道を尋ねたり、見知らぬ人に道を尋ねるついでにそこの店凄いお洒落なんですけど良ければ一緒に行きませんかと言ったり出来る程一人でなんでもやれる訳ではないんですが、こと飲食店に関しては、別に知り合いが勤めているとかでなくともほぼどんな場所でも一人で行けるんです。

 

まあ、さすがに高級そうな店とか、明らかに一人じゃ不自然だろうというタイプの店だとかは無理ですが。

 

ちなみに風俗も無理です。

 

それは書かなくていいですね。

 

そんな訳で、回転寿しなんかは当たり前に一人で行ける訳ですよ。

 

むしろ一人の方がいいくらいですね。

 

いや、私、回転寿しで、すでに廻って一周以上しているネタは絶対に食わないんですよ。

 

私から言わせてみれば、コンベアに流れている寿司ネタなんて完全にオブジェです

 

もちろん、運良く握りたてで自分丁度食いたかったネタが自分のすぐ近くのコンベアに流されたのなら取りますが、基本は口頭注文です。

 

いやね、昨今老舗の寿司屋が経営不振に陥り起死回生でお店を回転寿しタイプにリニューアルした、なんて話はよくありそうじゃ無いですか。

 

さらに、単純に潰れちゃったりして、優秀な寿司職人がその手の大手回転寿し店に流れる、なんて事もあると思うんです。

 

つまり、そもそものネタのレベルの違いはまあ置いといて(そこが一番大事なんでしょうが)、もはや口頭注文をすれば通常のちょっと高級そうな寿司屋と同じクオリティーのネタを堪能出来る訳ですよ。

 

で、おそらく、元はちゃんとした寿司屋の職人さん的には、そういうお客さんの方がいいはずなんです。

 

 

注文しようとしているネタがすでに流れていた場合は、さすがにちょっと躊躇うんですが、その場合でも口頭注文を受けた場合は新たに握って客に渡すと言うのが暗黙のルールらしいので、一応自分の視界から消えたタイミングで、さも廻ってないから頼んだという感じで、やはり口頭注文します。

 

ですので、例えば一緒に行った人が、廻っているネタを取るタイプだと、なんか自分だけ「タコ下さい」とか大声で言うのもちょっと、となるので、出来れば一人で行きたいんですね。

 

 

で、話は完全に回転寿しでの寿司の食べ方になってしまいましたが、本題はここからです。

 

 

その日も一人、回転寿しに行きまして。

 

しかし、その日はどうしても家で見たいテレビがありまして、しかし、還付金も入ったしどうしても寿司も食べたくて、そのどちらも解決するべく回転寿しやで握ってもらったものを持ち帰る、という事にしたんです。

 

これは、さっきもの凄く「寿司は握り立て」と言う事を力説していた事と思いっきり矛盾してくる訳ですが、私のポリシーなど所詮こんなものです

 

で、握ってもらう間、そういえば家の電球が切れていたので、歩いてすぐのところにあるスーパーに電球を買いに行こうと、一旦その寿司屋を出ます。

 

すると、寿司屋を出たすぐの道で、女性がしゃがみ込み何やらポシェット的なものを路上に置き、不穏な行動をしているではありませんか。

 

おや、こんなところで化粧でも直しているのかなと、さして気にしていなかったんですが、電球を買い終え寿司屋に戻ってみると、その女性はすでに消えてしまっていまして。

 

で、寿司屋に入ると、カウンターのおばちゃんが私に出来上がった寿司の折り詰めを渡しながら「さっき店の前にいた女の人、なんかここに注射打ってたみたいなのよ」と自分の胸あたりを示しながら私に言います。

 

そのおばちゃん、その口調から、おばさん的には注射を打っている=なんらかの犯罪的な要素が入った液体を注入する行動している、という事を言おうとしていた感じだったすね。

 

しかし、私がぱっと見た印象では、そんなにジャンキーな感じでもなかったですし、しかもその女性が何やらやっていた場所というのが、そもそも化粧を直すのにもイレギュラーに感じられるような場所で、普通に人通りも多いですし、というか小さな街の繁華街とでも言うような場所で、いくら夜とはいえ、堂々とそんな犯罪的な注射を打つとは思えないんですよ。

 

で、へえ、なんか怖いですね、くらいの適当な相づちを打ち、なおも気にせず料金を払い折り詰めを持って寿司屋を出ます。

 

 

すると、まさに押っ取り刀と言う感じで駆け寄ってくる警察官×3

 

 

犯罪都市の予感

 

 

そして、その女性が佇んでいた場所をなにやらチェックします。

 

 

いや、なんと言うんでしょうか。

 

 

こういう状況になりますと、どうしても一枚噛みたくなるんですよねえ

 

 

ねえおまわりさん、俺見たよ、その女見たよ、あれは絶対ジャンキーだよ、なんか危険な液体打ってたよ絶対あいつ犯罪者だよ

 

 

頼む、頼むよ。

 

 

頼むから俺から事情聞いてくれよ

 

 

 

しかし、そんな私の期待もむなしく、警察官帰×3は私の存在など全く異に介さずその女の姿を探すべくあたりを捜索し出します。

 

 

一応、やはり事件かと飛び出て来た寿司屋のおばちゃんと「あ〜やっぱりさっきの女性の事ですよね」とか、「なんか僕が見た時はポシェットみたいのをいじってましたよ」とか警察官に聞こえるようにしゃべったりもしたんですが、善意という名の好奇心を見透かされたのか、全く持って相手にされませんでした。

 

 

 

結局、事の顛末を確認するためしばらくそこに佇んでいようかなとも思ったんですが、そういえば私には寿司を食べながらテレビを見ると言うささやかな夢があり、悪くすればその夢もジャンク女に持ってかれそうだったので、諦めて大人しく帰りました。

 

 

いや、その後もひょっとしたらまだそんなに遠くに言ってないと思われるし、一応注意深くあたりを観察しながら帰ったんですが、そういう目で行き交う人を見るとなんか全員怪しく思えてくるのが不思議なところです。

 

 

 

で、まあ、その後色々と冷静になってその女の行動を良く考えてみたんです。

 

 

 

やはり、どう考えてもあんな人通りが多い場所で、そんな危険な液体を打つとは考えづらいんですね。

 

 

 

ひょっとしたら、重度のジャンキーであれば、そんな周りの状況おかまい無しに所選ばず急いで打たなければ行けないのかもしれませんが、だったら、そもそもポシェットにしまう前、その危険な液体を入手した段階で打つと思うんですよ。

 

 

 

後考えられるのは、普通に糖尿とかその手の病気に冒されているという場合ですかね。

 

 

 

糖尿のひどい人は、血糖値が下がると甘いものを食べたりしますが、そんな事では回避出来ない状況に至ると、血液に直接インスリンを注入しなければなりません。

 

 

 

しかし、この場合でも疑問は残ります。

 

 

 

おばさんの証言を信じるなら、その女性は「胸に注射をしていた」と言う事ですので、おそらく糖尿とかの病気の人であれば、普通に腕に打つはずです。

 

 

 

危険な液体は胸から注射するという常識があるかどうかは分かりませんが、以前何かの本で「色んなところに注射をする」という事を見た事がありまして。

 

 

 

同じところに打ち続けていては跡が残るとか、なんかそんな理由だった気がします。

 

 

 

そうなると、やはりジャンキー説が濃厚な訳ですが、やはり腑に落ちません。

 

 

 

なぜ、その女性はそんな場所で注射を打っていたか。

 

 

 

あっ、分かった。

 

 

 

そうか、これはおそらく、中学生が煙草を吸うのと同じ行動なんじゃないか

 

 

 

私、初めてタバコというものに接したのが中学生の頃でして。

 

 

 

しかし、その当時は実際に肺まで吸い込むという行動は怖くて取れず、いわゆる「ふかす」という、煙を口の中で充満させ即吐き出すという事をしていたんですね。

 

 

 

つまり、まあ誰でも似たような経験があるとは思いますが、そういう行動って、単純に「俺ってタバコ吸っちゃうんだぜ、悪いだろ」と言う事を周りにアピールしているだけじゃないですか。

 

 

 

つまり、あれはただの悪アピールだったんじゃないかと

 

 

 

おそらく、その女性が打っていた液体は栄養剤かなんかで、むしろ周りの視線が集まるような場所を選び、あ〜なんて私って堕ちた女なのかしらという事をアピールしていたんじゃないかと。

 

 

 

多分、村上龍の小説を読んだ直後だったんでしょう。

 

 

 

ああ、私って限りなく透明に近いブルーだわ的な。

 

 

 

違いますかね。

 

 

 

そういえば私、村上龍の本読んだ事ありません

 

 

 

 

そうなると、喫煙と同理論という事で言うならもう一つ考えられる可能性として、実はあれは元モー娘。の加護ちゃんだったんじゃないかという説もありますが、多分違いますね。

 

 

 

ちなみに、スポニチによりますと「モーニング娘。」の元メンバーで、昨年2月に喫煙が発覚し芸能活動を謹慎していた加護亜依(19)に対して、所属事務所アップフロントエージェンシーは26日、契約を解除したと発表した。謹慎中に喫煙し、18歳年上の男性と1泊旅行をしていたためだそうです。

 

 

 

ね。

 

 

いや、もう何も言うまい

 

 

それにしても世の中どうなってるんだか。

 

って事19+18って37歳?うらやましすぎるじゃねえか。こいつ多分いい死に方しない
ですよねえ

 

 

 

 

と言う訳で、程よくいいトピックにも遭遇し、寿司も食いながらテレビを見ると言う、ささやかな還付金返還祝いが出来ました。ほんのり、いい日でしたね。

 

 

 

でもこれだけは言っておこう

 

 

 

ささやかな夢、ありがとう

 

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