07.05.23
田中栄二です。
という訳で約束通りマメな更新をば。
いや、なかなか人生とは自分が予想したように行かない事がしばしばありますわね。
もちろん、色々事故が無いように、起こりうる様々な事故を想定して、事故が起きないよう準備をし、何かしら物事に望むのですが、まあ予想しようもない事故はしばしば起こったりする訳です。
先日、久々に朝からレコーディング→夜ライブという豪華なスケジュールでして。
で、こう言う場合、まあ通常は普通に録音し終えてそのままライブ会場に行く、というのが一般的な流れなんですが、その日のライブは対バン形式で、しかも私がドラムセットを持って行くという事は知らない間に決まっていたんです。
で、私、リハの順番を完全に勘違いしてまして、まあ5時半くらいに行けば大丈夫だろうから4時半くらいまではレコーディング出来ると踏みまして、そのようにスケジュールを組んだんですが、蓋を開けてみたらリハ順が私の思っていたのと逆でして(ご存知かと思いますが普通は蓋を開けてからスケジュールを組みます)。
で、協議の末、リハの順番を変えてもらって、一応私的なスケジュールの問題は解決したんです(ご迷惑おかけしました)が、ドラムセットは私が持って行く事で決定していたので、まあリハも組み替えたあげくドラムセットも貸してくれ、とはさすがにいいづらく、ドラムはこちらで用意しますと。
で、そうなると、私自身のスケジュールは問題ないとしても、対バンさんの入り時間には私のドラムセットがセッティングされているという状態でなければならず、ここは私をサポートしてくれているオサム君に協力してもらって、10時レコスタ入り→ドラム(A)セッティング→問題なく進みそうならオサム君ドラムセット(B)をライブハウスへ→対バンさんのドラムの方が問題なさそうなら機材を引き取りにオサム君レコスタへ→で、私はレコーディング終了したら電車でライブハウスへという流れを組んだんです。
これが最も事故が無く、安全な方法だと。
この場合、当然ドラムセットを2セット車に積む訳ですが、まあ基本的に常時2セットくらいは組めるくらいは車に積んであるんですが、この日のレコーディングの曲の雰囲気が、いつも使っているカノープスのドラムよりかは、ここぞという時のグレッチのドラムを持っているんですが、グレッチの方が合うかなあと、レコーディングにグレッチ、ライブにはカノープスという布陣で臨みまして。
このグレッチのドラム、音はもの凄くいいんですが、ちょっとでかくて、普段はちょっとした裏技を使って人の家に預けているんですが、今回は無理をして機材車に詰め込んだんですね。
で、レコーディングも、簡単に考えていたタンバリンのダビングという作業になかなか苦戦して改めて一匹君って凄いんだなとか思ったという罠はあったものの、ドラム取りはスムーズに終えて(というか、かなりいいレコーディングでしたね)、時間的には結構余裕を持ってライブハウスへ向かいます。
で、無事時間通りにライブハウスへ到着し、リハも順調にこなします。
事故を予想して、準備する、この鉄則を守りスケジュールを組んだ私が勝利した瞬間です。
しかし、ここで予想もしない事故が起こります。
凶報は、オサム君からの電話から告げられます。
「機材積みすぎて車の窓ガラスが割れました」
なっ。
どうやらグレッチを無理矢理積み込んだのが原因だったようで。
さすがはグレッチ、音も破壊力がありますが、車も壊すという技も持っているようです。
まあしかし、私元来超ポジティブですので、こんな事では凹んだりしません。
おりしも翌日車検に出す予定だったので、「むしろ丁度いいときに割れたんじゃないか」くらいに考えることはいとも簡単に出来るのです。
で、ライブも無事終了し、朝早かった割には疲れも見せず結構深く飲みまして(ごちそうさまでした)。
で、翌日、車を車検に出しに行きまして。
どうやら、去年あたりから車検が厳しくなったとかで、機材を積みっぱなしでは車検は通らない、という事を言われまして、車検に出す前に機材を全部おろさなければならなかったんですよね。
機材全部を我が家におろしてしまうと、足の踏み場が無くなるどころか、蟻の住処も無くなるくらいでして、いきなり間違ったおやじギャグですが、前出の裏技を最大限利用させて頂いて、某知人宅に全部預かってもらう事になりまして(ありがとう!)。
で、その知人宅が船橋にありまして、車検は車を購入したところにお願いする手はずになっていたので、その車屋さんが葛西にありまして。
で、まず機材をおろすべく船橋に向かいます。
これ、東京近郊の方じゃないと地理感がわからないかもしれませんが、まあ我が家からはもの凄く遠いんですね。
まあでもこの日は基本的に何も無いし、滅多に来ない土地をのんびりドライブ気分で行っていたんです。
一応説明しておきますが、何度がここでも言ってますが私、免許が無いので車は運転出来ないので、ドライブという描写のときにはデフォルトでオサム君が運転している横に私が座っているという構図を想像しておいて下さい。
で、さほど渋滞も無く順調に進んでいたんですが、途中オサム君が「ガソリン入れていいですか」と。
で、最近増えて来たセルフ方式のスタンドに入ります。
ガソリン台が急騰している昨今、この手の人件費を削ったスタンドは、まあ何ともありがたい存在です。
で、まあこれから車検に出す訳で、満タン入れる必要も無いからとりあえず2000円分くらいでいいかなと。
で、ここで予想もしない事故が発生。
で、どうやら「2000円分」という風に制限を決めて給油するという機能はなかったので、1000円札が無かったので一万円札を機械に挿入し、ガソリンを入れ何となく2000円分くらい入れたところで給油を止めるという事に。
リッター131円だからう〜んとだいたい、とか計算しているうちによく分からなくなってきまして、完全に勘で給油ストップ。
で、今どらくらい使ったのかなあと、多少ドキドキしながらおつりが出てくるのを待ちます。
そして、機械からアナウンスが流れてきます。
「ありがとうございました。プリペイドカードが出てきますので忘れずにお取りください」
ん?プリペイドカード?
で、プリペイドカードが出てます。
で、そのカードを見て驚愕の事実が判明。
今回ご使用分「2232円」
これはまあ順当ですが、問題は次の文面。
このカードは換金出来ません。
なっ。
つまり、知らない間に1万円のプリペイドカードを買っていた事になっていたんですよ。
しかも、このカード、当店しか利用出来ませんと。
滅多に来ない土地のガソリンスタンドのプリペイドカードなど旅先でふらっと入ったスナック(来夢来人)に勢いでボトルを入れてしまうくらい無意味です。
とりあえず店員に聞いてみようかと思ったんですが、基本的にセルフですし、店員はいなく、どこにも文句を言いようがありませんで。
ちくしょうそういう事はちゃんとでかでかと書いてくれないとわからねえじゃねえかよ、こんなの詐欺なんじゃないの、ワンクリック詐欺と一緒だよ、こういう商売摘発もんじゃねえのか、ちきしょう通報してやろうかな、っていうかおいおいよく見たらきちんとでかでかとプイペイドカードを購入されない方は両替して下さいって書いてあるじゃねえかそんなにでかでかと書かれたら俺が確実にミスをした事になるじゃねえかってかなんでそんな事書いてるんだよそんな事書くんじゃねえよ。
と、完全に取り乱してしまいまして。
いや、やってしましました。
で、まあやや凹んだ訳ですが、車屋に行って車の程度を見てもらって、さすがに窓は交換しなければならず、それが2〜3万かかるという事で、噂によると1万掛かんないんじゃないかと聞いていたので、うわ、結構するんだな、と更に凹んだんですが、実は数日前、タイヤに釘が刺さりまして、噂によるとタイヤを交換しなきゃ行けないという事だったんですが、どうやら釘が刺さったくらいなら1500円くらいで修理出来るという事だったので、結局最終的には自分の見積もりとそれほど違わなかったので、気持ちが上がりました。
で、更に、その機材を預かってくれる某知人が7千円強残っている不本意なプリペイドカードを5000円で買ってくれまして。
つまり、予想もしない事故が起こったとしても、まあ意外と何とかなる、という事で。
で、明日から酒井さんツアー九州各所ですが、この理論で行けば、どんな事故が起ころうとも楽しいツアーになるはずです。
こう言う形で九州ツアーって言うのは多分初めてです。
よろしく九州。好きです九州。
07.05.29
田中栄二です。
まずは、業務的な連絡を。
6/1(もうすぐですね)に私が出演する予定の竹中俊二セッション的なものが二俣川somedayという箱であるんですが、そこのHPの6/1の出演者が渡辺
剛 (Key)田中 英二 (B)竹中
俊二 (G)という表記になっています。
しかもスーパーテクニシャントリオとか言われています。
あの、これだと完全に私は出なくていいんじゃないか位の間違いですので、もしこの日来ようとしている方は、私、まあドラムに関してもスーパーテクニシャンとは言えないですし、ベースに関しては完全に素人ですので、というか弾きませんので、誤解なきよう。
ですが、私、一応田中栄二という名前でやらせて頂いてますので、ひょっとしたら田中英二さんというベーシストがブッキングされている可能性も無い訳ではないので、何とも言えませんが。
いや、まあ名前を間違えられたり、楽器名を間違えられたりするのは、私、よくありまして、いちいち気にしないんですが、さすがにギター、ピアノ、ベースという編成とギター、ピアノ、ドラムという編成では、聞き手の誤解がでかい気がするので、一応。
という訳で怒濤の九州ツアーから帰還いたしました。
なんだかもう、凄かったですね。
関係者の方々、お疲れさまでした。
で、各地お世話になった方々、一緒くたで申し訳ないですが、本当にありがとうございました。
色々面白い思い出もあるんですが、油断して書き綴っているとうっかりブラックホールに突入しそうな気もしますので、慎重に行こうかなと。
今回は、盟友のサックスプレイヤー酒井聡行氏のアルバム発売記念ツアーの九州編だった訳ですが、この酒井氏、出身が長崎でして、本人にとっては、アルバムのキャンペーン的な事もさることながら、ご自身初のCD発売を故郷で祝う、という意味合いも含まれていたと思うんです。
ひょっとしたら、全然そんな事はないのかもしれませんが、話の流れ的にこの方が適切なのでこれで行かせて下さい。
酒井さんの事は、ご存知の方はご存知だと思いますので省略しますが、仮に酒井さんの事を説明しようとすると完全に一回ブラックホールを通る事になるので、やはり省略します。
人体に影響が出ます。
いや、もちろん、素晴らしいサックスプレイヤーです。
あっ。
いや、今、当然ツアーの情景を思い出しつつ、面白いトピックを脳の海馬部分から抽出しながら書いている訳ですが、やっぱりどう考えても一番面白い部分は人として書けないという事態が判明しました。
という訳で、個人的に色々考えさせられた思い出をば。
いや、この旅の途中、私、ミクシーに出戻りまして。
まあ、ご存知かと思いますが、ソーシャルネットワークです。
ご存知かと思いますが、ソーシャルネットワークの意味は知りません。
実は、随分前に入っていた事があったんですが、色々あって辞めちゃったんですね。
別に誰かに何かされたとか、そういう訳ではないんですが、単純に肌に合わない感じだったんですよ。
で、今回のツアーのピアノの松本君とミクシーの話になりまして。
で、まあ色々メリットはあるんだろうし、入るだけ入ってみようかと。
なんて事を言ったら、松本君が僕のパソコンをちゃちゃっと操作して、ささっと入会させてまして。
何にビックリしたって、その手際の良さにビックリしました。
という訳で出戻った訳ですが、なんかやっぱり、今のところ肌に合わない感じですね。
どうやら色んなルールがあるっぽいんですが、ちょっとよく分からないので、しばらく静観しときます。
で、やはりネット上ではここ中心に情報なり文章なりをやりますので。
まあ、慣れたらひょっとしたら攻めに転じるかもしれませんが、このページでさえいっぱい一杯なのにそこまで手が回らない気がします。
という訳で、九州ツアー、楽しかったですよ。
いや、私、九州という土地は、イベントとかで行ったり、大きなツアー系で数回廻っりした事はある事はあるんですが、こう言ったジャズ系のライブハウス中心のツアーというのは初めてでして、おそらくお客さんの私に対しての認知度というのはほとんど無いと言ってもいい訳です。
まあしかし、それはそれで純粋に現地の方々との交流がはかれる感じもしまして、そういうの嫌いじゃないですし、てかむしろ大好きですし、今回もそういう意味での粋な交流というのが結構あって、ほんと、楽しかったんですね。
ただ、まあこれはよくある話なのですが、田中栄二のドラムは知らないが、HP上の、つまり「ピンチな人」の田中栄二はよく知っているというケースはある訳ですね。
で、それが色濃く出たのが酒井さんの故郷たる長崎です。
この長崎でのライブ、さすがに本人の地元という事もあり、酒井さん所縁のご友人の方や親戚の方が多くいらっしゃいまして、そりゃ盛り上がった訳です。
で、打ち上げもそういった知り合いの方が多く、酒井さんも終始楽しそうで、いい感じで打ち上げは進んで行きます。
で、私は、長崎は酒井さんの故郷であると同時に、奴の故郷である事を否が応でも目の当たりにしてしまう訳です。
お分かりかと思いますが、長崎は酒井さんの故郷でもあり、竹本一匹の故郷でもありまして。
しかも、二人は大学の先輩後輩の間柄でもある訳です。
つまり、長崎の酒井さん周りの方々は、高い確率でこのページをご覧になっているという事でして。
そんな感じですから、打ち上げ会場の某バーでは「ピンチ座」という言葉がもはやスタンダード化されているような勢いなんですね。
なので、そこでの私の印象というのは、もはやあの竹本一匹と共同HPを運営している人間だ、という感じなんです。
話の方向も、一匹君の話題が30分に一回は挟まれるような状況でして。
いや、なんか、みんな暖かい感じの人ばかりで、こう言う感じが九州の風土なのかもしれませんが、みんな一匹君や酒井さんの事を、愛してるっていうか、なんかそんな感じなんですよね。
でね、私の周りのミュージシャンの中では、竹本、酒井、と言えば、ある意味
ほら、やっぱり油断すると危険です。
いや、一匹君なんて、まあミュージシャンとしての云々は置いといて、色んな武勇伝がある訳じゃないですか。
おそらく、地元でも色んな武勇伝があったと思うんです。
そんな彼を温かく見守っている感じで、なんか素敵でしたね。
いや、実は地元では本当は紳士な感じで通ってるんじゃないかとも考えられるんですが、どうやら長崎での私の印象もあの竹本一匹と共同でHPをやっているなんて偉い的な評価があるところを見ると、やはり地元でも東京でも基本姿勢は変わらないようです。
で、なんか調子に乗って一匹君の悪口とか言った記憶がありますが、まあ言う程仲が悪い訳じゃないので気にしないで下さい。
確かに最近あんまり話してないですが、普通に仲良しです。
でね、複数の人に「こう言う事色んな人に言われてると思いますが」という申し訳なさそうな切り口でHPの話をしてくる方がいらっしゃいましたが、全然気にせずその切り口で話しかけられて結構ですので。
意外とそんなに言われてませんので。
というか、多分、我々、思われる程活躍しておりませんので、なんかもう、友達感覚で、どうかと。
という訳で、そんな長崎の愛を感じた、いい旅でした。
う〜ん、なんかもっと面白い話とか色々あったはずだし、ツアー中も凝りゃネタには事欠かないなと思っていたんですが、いざ文章に起こそうとすると何にも出てきませんね。
なんか、帰って来てからも多少色々あって多分ちょっと疲れている感じなので(その割に結構長いですが)、この辺でご勘弁出来ればと。
酒井さん、達也さん、松本君、俺、お疲れさまでした。
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