森でいちばんつよいのは?




とある森には、ウサギやリス、ガチョウの親子やキツネなどたくさんの動物たちが暮らしている。

追いかけっこをしたり、木の実を集めたり、ハチミツを分けてもらったり・・・

性格も姿もみな違う動物たちだけれど、

同じ森で今日も平和に楽しく過ごしていた。


「岩が動いた〜!!」


平和な森にオオカミの慌てた声が響きわたった。

キツネがその正体を確かめに、森の入り口へと向かう。

そこにあったのは、ひとつの大きな岩・・・ではなく・・・!?


「ガオ〜ッ!!」


驚いて飛びのいたキツネは、急いで仲間たちのもとへ逃げ帰るが、

突然現れた茶色いタテガミをまとった大きな動物は、我が物顔で森をいばり歩いてきた・・・!


「いいか、森の動物たち!

この森で一番強いのは・・・このオレ様だあ〜!!」






ゲーテの童話「キツネのさいばん」を基に再構築したオリジナルの演目。



たくさんの動物たちが仲良く平和に暮らしていた森に、突如現れた大きなライオン。

横柄な態度で命令するライオンに、ひるんでばかりの動物たちだけれど、

平和な森を取り戻すため、あれやこれやと策を練って巨大な敵に立ち向かいます。

さて・・・この森で本当に一番強いのはだあれ?



強さは決して「力」だけではない・・・森の動物たちの絆が「本当の強さ」を問いかける、勇気の物語です!