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カンデラブロの地上絵を見た!!


 リマからパンアメリカンハイウエイを太平洋沿岸に南下すること、6時間、パラカスに夜ついた。

 ここは、暑い砂漠地帯で、ホテルのレストランはオープンデッキ上に(つまり半野外)にあり、熱帯の夜のリーゾートの雰囲気。ここでも生演奏はフォルクローレだった。ただ、アルティプラーノ(高山、高原.)フォルクローレでなく、都会的に洗練された、フュージヨン系だった。コンドルは飛んでいく、ソンコイマン(我が君)などをやっていたが、どこまでも都会っぽくアレンジしていた。客層は裕福そうな欧米人が大半で、そういうことを意識しているようだ。演奏者はきりっとして、淡々と演奏していた。なぜか私は、CDを買うこともなく、話しかけることもしなかった。

 翌朝、カミサンと海岸を散歩した。海岸への出入り口には門番がいて、恭しく恭しく開け閉めしてくれる。南仏の陽光あふるるリゾート地という感じ。潮と海草の匂い、そして名も知らぬ水鳥が群舞する。

 話は飛ぶが、マチュピチュからクスコへと向う、ビスタードーム4号(外国人専用観光展望列車)が途中の駅に停車した時のこと。隣に停車していた「一般列車」からくる刺すような目がとてもつらかった。我々を裕福なお金持ちと見てのことだろうが、少なくとも私達夫婦は貯金をやっとためて、やってきた庶民なのだが。同様、クスコのホテルの方は両替を頼むと「サー」と恭しく腰を折るし、この門番の方も、同じような視線を感じたのだった。

 ホテル専用桟橋から、高速モータボートに乗船し、バジェスター島へと向う。行程1時間あまり。途中ナスカの地上絵と並んで有名なカンデラブロ(燭台)の地上絵が良く見えた。感激の一言。雨がほとんど降らないので、大地を削った跡がそのまま残っているそうだ。15世紀頃の遺構といわれ、インカの人たちの手によるとか、スペイン人が作ったとも諸説がある。
いずれにしても、私達が船上から見たように、船乗り達の目印、信仰の対象に間違いあるまい。

 話はまたまた飛ぶが、私の好きなファルー(アルゼンチンのギタリスト)の名曲に「カンデラリアのサンバ」(燭光のサンバ)がある。かの地の人たちにとって燭台、燭光は単なる「ろうそくたて」以上の意味があるのだろう。

 バジェスター島はリトルガラパゴスと言われている。
1時間ほど、その島を遊覧した。磯の香りと、海鳥の泣き声、潮騒は一時別世界へと連れて行ってくれた。

船の名前は「シーガル」(かもめ号)
船長は俺に任せろといった感じのラテンの海の男
     カンデラブロの遠景
遠くにバジェスター島が見えてきた
島は断崖絶壁で海鳥がびっしり
アザラシ
ペンギンその1
ペンギンその2
オットセイ
ペリカン
ペリカンと海鳥
TVの「自然の驚異」的ドキュメンタリーの1シーンのよう

ひとっこ一人いない海鳥の楽園


この稿平成19年3月9日記す

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