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2.ケーナ材(バンブー)の切り出し

 

 バンブー自生の様子 於ユンガス

 8月23日ボリビア入国2日目。

高山病対策で、標高1700メートルのコロイコを目指し下る。

 途中、バンブーを発見。切り出しにかかる。

 見た目は日本の女竹に似ていて、葉が固まってつく様は大名竹にも似る。
 至るところのあるわけでなく、崖気味の斜面にあるところも日本のそれに似るが、群生とまではいかない。切り出す苦労も崖ゆえまた同じ。

 肉厚で、柔らかく、それがボリビアケーナのまろやかな音色のゆえんか。

 因みに、日本ではケーナ材を「カーニャ」と言う向きもあるが、「カーニャ」とは丸くて長いもののの総称で、例えばさとうきびもそう呼ぶとのこと。ボリビアでケーナ材といえばこのバンブーをさす。


 全長は5メートル程で日本の女竹と同じだが、節間がとにかく長い。なんと1メートル40センチもあり、驚く。

                    切り出したバンブー 長さ1メートル

 さてこれを日本に持って帰らねばならない。

 このままでは、植物標本とみなされ検疫でひっかかるだろうとの、杉山さん(ボリビア在住12年のフォレクレリスタ 今回の我々の案内役)の言葉。とにかくケーナ材らしくしなさいとの指示。

 さてそれが大変なことになった。

 深夜のホテルで高山病でハアハアいいながら、洗い、切りそろえることとなる。竹の切りそろえは日本でも大仕事なのにである。案の定、翌日の午後は頭が痛くなり、バッファリンを飲んで、ベットに横たわることとなった。


 無事日本に持ち帰り、現在乾燥中。早く作りたいものだ。

  ホテルで切りそろえ洗ったバンブー
 

 ※この稿H14年9月2日記す



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