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5.高山病


  
ラパスは巨大なすり鉢に建物がビッシリ

 空港は標高約4000メートル、ラパス、チチカカ湖は約3800メートルである。富士山より高い。

 やはり高山病となった
。高山病にかかりやすい人とそうでない人がいて、体質によるのだという。同行のT君はすぐにかかり、丸1日食事も取らず吐きどおしであった。私は比較的軽くすんで、吐くことはなかったが、根を詰めた物事をすると頭が痛くなった。バッファリンがいいと聞いていたので、気持ちが悪くなるとそれを飲み少し休むと楽になった。
 
 ラパスは坂の街である。坂を登ったり、急いで交差点を走り渡ると(信号はあるのだが、ほとんど守らず車の間隙をぬって必死でわたる)、ゼイゼイし暫く休まないと動けない。
 考えもまとまらず、言おうとしても言葉が出ない。胃のすぐ上まで詰まっている感じで、食事もよいこらしょと押し込まないとすぐ出てきてしまうような気持ち。
 夜は2時間おきに眼がさめてしまう、。息苦しく何回も深呼吸する。20年前の穂高涸沢キャンプ(2700メートル?)もそうであったが、息苦しくはなかった。
 全て、酸素が少ないせいであろう。
                        
                    
同じアングルからのラパスの夜景

 ところで、T君は2日目にはケロリと直ってしまった。標高1200メートルのコロイコに下りたせいである。それを杉山さんらは「ガス抜き」効果と言っていた。いったん低いところへ行くと、脳がリセットされるのであろうか。
 僕は変わらず。コロイコから帰っても同じであった。これも個人差があるようだ。


 夜のラパス。ホテルの窓を開けると、車のクラクション、人々の行き交う喧騒に混じって、サンポーニャの音色が聞こえてきた。

 
LA PAZ ラパスとは平和という意味だそうです。知ってました?


 ※この稿、アメリカ同時多発テロ1周年の日 H14年9月11日記す



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