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7.ケーナ工房のマエストロス

 
     
マエストロス 於WALATA
  
 サガルナガ通りから1本入った通りは、ずらりとフォルクローレ専門の楽器屋さんが並んでいる。
 その一つ、ケーナ、サンポーニャ製作所兼お店に入った。「WALATA」というブランドの工房である。


 お店ではマエストロス(店主、工房主、マスター)がケーナの穴あけの真っ最中であった。傍らでは若い職人がサンポーニャに焼きゴテでブランド名をつけている。

 奥では中堅の職人が、チューナーを見ながらサンポーニャの管の長さの微調整をしていた。
「どこから来た?」とマスター。「TOKIO]と答える。
 木製のいいケーナがなんと10ボリビアーノスで、単純に日本円に換算すると180円位。ただ、ボリビアは物価が安いから、本当は1500円位するのだろう。また、多分工賃、人件費はとても安いに違いない。
 さっそくメンバーのお土産に購入する。

 お店の入り口で宣伝をかねて、吹いてみた。「ジョランド セフエ(泣きながら)じゃないか」とマスター。
 マスターが吹いてくれたのはボリビアの曲。あいにく知らない曲だが、多分若い頃はペーニャでならしていたのだろう。
 いい気になって、3オクターブのシをガンガン出してジョランド セフエをやったものだから、案の定その午後は、高山病で頭が痛くなり、ベッドで寝込んだのであった。

 音の響きは高地でいいかなと思ったが、日本とあまり変わらなかった。


(この稿。H14年9月21日記す)


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