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9.マニャアナ(明日)

  

 別のホテルのシャワー
 やや!監視カメラ?かと思ったら
 ニクロム線で水をお湯にしていた

マニュアナという言葉を良く聞いた。

CDの歌詞でよく聞いていたが、それが明日(あした)を意味する単語であることをこちらに来て初めて知った。

 日本語の漢字もいいが、マニュアナは、英語のトウモロウにない響きがあり、素敵だ。

 ボリビアでは時間の流れを意味するマニュアナが2つあるようだ。

 その1、我々の感覚

 深夜、ホテルでたまった洗濯物を洗っている時のこと。突然お湯が止まらなくなった。熱湯でゴムのパッキンが溶けて!?しまったようだ。排水とお湯の出がイーブンでお湯が溢れ、階下の部屋を水浸しにする事件が脳裏をよぎる。

 落ち着け落ち着けと自分にいいきかす。そうだ、東京駅で買ったスペイン語会話集にその状況と同じものが載っていたではないか。ずぶぬれのTシャツ姿で、そのページを開いてフロントへ飛んでいった。

 結局フロントマンが来ても、直せなく、その階のバルブを閉めその階全室の給湯を止めてしまったようだ。彼は「マニュアナには直します」といって帰っていった。実は僕は半ば諦めていた。部屋を換えてもらうつもりだった。南米的な明日はいつになるかわからないと。

 しかし、本当に翌朝早くに、修理の人がやってきて、すぐに直してしまったのだった。

 
その2、ボリビア的時間?

                          バス いつ出るの                      
 チチカカ湖畔の街コカパバーナのバス。我々がお昼に着いた時からそのバスは停まっていて、「LA Paz! LA Paz!」(ラパス行きだよー!!)と運転手の助手らしき人が連呼していた。夕方になってもまだ出る気配はない。中には当然乗客がいて、辛抱強く出発を待っているようだ。

 杉山さんによれば、満員になるまでは、バスは出ないとのこと。現に杉山さんはバスの出発を待ち、2泊した経験があるのだという。

 バスの出発がマニュアナのそのまたマニュアナにならねばよいが。

(この稿 H14年9月26日記す)


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