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11.ボリビアの食べ物

  

 お皿をはみ出さんばかりの牛肉

 ボリビアの料理は、中華、フランス、イタリア、タイ、、、、etc今まで食べた料理のいずれにも似ていない。初めての味だった。スパイシーでとてもおいしい。
 ボリビアから帰ってきて1ヶ月経つが、何が残念かといえば、高山病で思う存分その料理を食べられなかったことだ。

 レストランのコースは次のとおりとなる。
 まず、山盛りのパンがでる。それには、サルサソースのような物をつけて食べるのだがこれが、エキゾチックでおいしい。次にスープとなる。この味付けは今まで味わったことの無いボリビアの味である。キヌアスープ(スパイシーな穀物の雑炊)、アスパラガススープ、豆のスープ、、、、、etc。様々な食材の実だくさんのスープで、この時点でお腹が一杯となってしまう。
 次はビーフかチキンをスパイシーに焼いたものに、ライス、ポテト、野菜が一緒のお皿に盛り付けられたメインディッシュとなる。このメインは3人分はあろうかというボリュームで、僕とT君は4分の1ほどを食べるのがやっとだった。

                  
イリマニ(太陽)スープ 20BS(350円位)
                  卵の黄身を太陽に見立てるのはどこも同じ

                        ボリビアの主食はお米だという。しかし、日本のように炊く習慣はなく(高地で沸点が低くシンが残ってしまうからだろうか)、煮ているようだ。べたついてあまりおいしくない。

 ラパスの街頭でインディヘナの女性がお弁当を食べているのを見かけたが、お米をおじやのようにし、スプーンですくって食べていた。


ある晩の夕食。中山さんがラパスにある「日本人会館」の食堂に連れて行ってくれた。
 焼き鳥、冷奴、カツどん、てんぷら、日本の
普通の食堂にあるのは大体揃っている。
 僕はラーメンと肉じゃがを頼んだ。他の方はトンカツ定食にしょうが焼き定食。暫くすると、スペイン系の大柄な店員さんがやってきて、片言の日本語で「ショウユ?ミソ?」と再確認に来た。また、「ニクジャガアリマセン、サトイモデヨイデスカ」と尋ねる。

 醤油ラーメンとサトイモの煮物、大変おいしかった。ラーメンのスープも日本の人気店以上の味である。チャーシューは自家製だろう。ただ、めんは乾麺のようでちょっと硬かった。
 厨房をのぞくと全員ボリビアの方である。中山さんによれば、日本人スタッフの指導が入っているのだろうとのこと。


 在日1世の方は多分ここにきて、食べ、涙を流すであろう。それほどまで日本の味を忠実に再現している。


 日本の反対側の国でラーメンを食べる。感無量。



この稿平成14年10月23日記す

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