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数多あるバラ関連の書籍の中から、多くの方々に推薦したいものを紹介します。
| 書籍タイトル等 | コメント |
| 「イングリッシュローズ図鑑」 デビッド・オースチン著 中谷友紀子訳、平岡誠編 産調出版、5040円 ![]() Copyright (C) 2007 SUNCHOH SHUPPAN INC. All rights reserved. |
前作の倍近い300ページ余りの超大作。2005年作出までの品種を網羅した追補版のような構成で、著者の育種人生をまとめたイングリッシュローズの集大成が記されています。そして、美しい写真の数々は、まるで英国バラ園に滞在しているかのような錯覚を覚えるほどです。 今回の目玉は、イングリッシュローズを6つのグループに分類している点で、系統的な面からの整理が進みました。 最後まで読破すると、イングリッシュローズの育種に人生をかけた著者の功績に強い感銘を覚えるのと同時に、遺言状のようなニュアンスにも受け取れ、少し感傷的な気持ちになってしまいます。 イングリッシュローズのガイドブックとして、これ以上のものはないでしょう。 翻訳と編集も秀逸で、見事の一言に尽きる一冊です。 |
| 「デビッド・オースチンのイングリッシュローズ」 デビッド・オースチン著 木塚夏子訳 産調出版、4300円 Copyright (C) 2001 SUNCHOH SHUPPAN INC. All rights reserved. |
イングリッシュローズの育種にかける著者の情熱が、余すところなく書き下ろされた名著です。1994年には、英国ガーデン・ライターズ・ギルドより、「ブック・オブ・ジ・イヤー」に選出されました。バラの育種をテーマにしたノンフィクションとしても読み応えがあると思います。 樹高などの栽培データに関する部分は、英国よりも気候が温暖な日本での栽培に適合できない部分がありますが、栽培のヒントになるような有用な情報が多く記されています。 1人の育種家が半生をかけて、イングリッシュローズを世界的な新しい潮流にまで発展させた経緯を知ることができ、鑑賞と栽培の楽しみを倍加させてくれる1冊です。 |
| 「香りの薔薇」 マリー・エレーヌ・ロエク著 田嶋怜訳 産調出版、2400円 ![]() Copyright (C) 2004 SUNCHOH SHUPPAN INC. All rights reserved. |
作者は、フランス在住のライターです。 本編は、「バラに香りがなかったら、バラの価値は半分しかないだろう」という引用句から始まります。この言葉は、19世紀に作家とジャーナリストとして活躍したアルフォンス・カーのものですが、読み進んでいくと、作者自身の価値観そのものでもあることが分かります。 作者が選出した50種の芳香種が紹介されており、それぞれにキャッチコピー的なタイトルが付けられている点が心憎いところです。要は、50種類の芳香の楽しみ方があるということを示しており、芳香の奥深さを思い知らされます。また、オールドローズとモダンローズを対峙させることなく、花色と芳香を基準にバラを紹介している点に大きな共感を覚えました。 テーマを芳香に特化させることで、他の書籍とは一線を画しており、芳香バラのファンには必携の1冊となるでしょう。 |
| 「バラ名人が選ぶバラ100花」 淡交社編、1900円 |
「名花100の愛し方と育て方」というコンセプトの下に、バラに関する著名人20名が選出した100品種を紹介しています。2002年に発刊されていますので、この時点における100選ということになります。 各執筆者のエッセイと共に品種紹介がされており、バラ愛好家には堪らない内容です。名人達が競い合うようにバラの魅力を綴っている点が印象的で、雑学を仕入れるという観点からも、一読の価値があるかと思います。 ある程度、バラ栽培を経験している方を対象にした書籍ですが、これから本格的に栽培を始められるという方でも品種選定に際しては参考となる内容でしょう。 |
| 「マダム高木のすてきにバラ作り」 高木絢子著 主婦の友社、1300円 |
バラを中心に園芸研究家として著名な高木絢子さんの書籍で、2003年に発刊されました。 オールドローズからハイブリッドティーローズまで、幅広く256種以上が紹介されています。また、栽培に関するノウハウが網羅的に紹介されているので、非常に参考となります。 私が最も信頼している参考書の1つであり、特に、これから本格的にバラの栽培を始めたいという方には、一押しの書籍です。 |
| 「マダム高木の薔薇ものがたり」 高木絢子著 主婦の友社、1400円 |
2005年に発刊された書籍です。「園芸ガイド」(奇数月発売)に連載中のエッセイ「薔薇ものがたり」のほか、著者のお奨め品種ガイド的な内容となっています。 掲載品種数を思い切り絞り、その分、魅力に関する解説に紙面を割いています。 オールドローズとアーリーモダンローズに造詣が深い高木絢子さんらしい内容で、ファンの方は必見です。 表紙をはじめ、美しいビジュアルが非常に印象に残ります。 |
| 「つるバラとオールドローズ」 高木絢子著 主婦の友社、1200円 |
2005年に発刊された書籍です。栽培に関する情報も記されていますが、品種紹介がメインであり、バラ図鑑的な色合いが濃い内容となっています。 「オールドローズ」「ランブラーローズ」「つるバラ」「イングリッシュローズ」という4区分ごとに品種紹介がされており、短いながらもコメントが参考になります。 著者の選は、芳香種が多く、私は気に入っています。 |
| 「大地に薫るバラ」 後藤みどり著 草土出版、1800円 |
バラ苗専門店・コマツガーデンの後藤みどりさんの書籍で、2004年に発刊されました。 「私が好きな200のバラ」という章で、オールドローズを中心に著者推薦の品種が紹介されており、見応えがあります。 全体を通して画像が多く、写真を見ながらバラ栽培の楽しさや花の美しさなどを堪能できる構成となっています。そして、全体を通して、バラに対する著者の愛情が溢れており、余すところなくバラの魅力を伝えていると思います。 バラ栽培に対する意欲を高揚させてくれる1冊です。 |
| 「Old Rose Gallary」 草土出版、2100円 |
2005年に発刊されたバラ図鑑で、携帯に便利なコンパクトなサイズです。 「花色でひもとくオールドローズ・イングリッシュローズ図鑑」という副題が、この書籍の編集コンセプトをよく表しています。 詳細なデータは掲載されていませんが、それぞれの品種の特徴をうまくとらえた写真が秀逸です。堅苦しいことはぬきにして、写真集をパラパラとめくるような感覚で品種選定をしたり、ガーデンデザインを計画したりするのには好適でしょう。 品種毎の解説は、バラ苗専門店・コマツガーデンの後藤みどりさんが記しています。 |
| 「イングリッシュ・ローズ」 白砂伸夫、大野裕朗 講談社、1400円 |
2005年に発刊されたイングリッシュローズに特化した専門書籍です。紹介されている品種は130種あり、一般的な情報の他に大まかな樹高も明示されているところが有難いと思います。。 イングリッシュローズの公式ガイドブックのような書籍であり、品種選定をする際には、最高の参考書となるでしょう。 現在までのところ、類書はなく、これから本格的にイングリッシュローズの栽培を始めたいと考えている方には好適です。 なお、1995年に岐阜で開催された花フェスタは、イングリッシュローズが日本初上陸を果たした記念すべき一里塚となっていますが、この際にデビッド・オースチンと交渉をされのが、著者の大野裕朗氏(ローズ・オブ・ローゼズ社)です。 |
| 「バラの咲く庭づくり」 「すべてのバラを咲かせたい」 村田晴夫著 講談社、1700円、1800円 |
それぞれ、2001年及び2003年に発刊された書籍で、実用書としての価値が高いシリーズです。多くの書籍が品種紹介に偏重した構成となっているなか、栽培に関するノウハウに多くのページを割いている点が有難いと思います。しかも、画像が多く、たいへん分かりやすく解説されています。 著者はつるバラの栽培で有名ですが、栽培の基本は四季咲き・ブッシュローズの特性を理解することにあるというコンセプトの下、丁寧な解説がなされています。農薬の使用方法に関する解説も詳しく記されており、減農薬推進に参考となる内容です。 あらゆる面でスタンダードな内容が記されており、バラ栽培には必携のシリーズではないかと思います。 |
| 「オールド・ローズとつるバラ図鑑674」 寺西菊雄ら編 講談社、2200円 |
2006年に発刊された書籍で、2004年に刊行された同社「バラ図鑑」の改訂増補版です。編集者も全く同じですが、今回は、同時発売された「四季咲き木立ちバラ図鑑728」(同社刊)と別冊となりました。また、品種紹介に特化することで、ページをコンパクトにまとめ、「持ち歩ける図鑑」としてリニューアルされています。 イングリッシュローズやジェネロサなど最新品種も掲載され、発刊時点では最先端をいく充実した情報量です。開花時期と開花量を図示するなどの新たな工夫も見られ、品種選定用の総合カタログとして重宝します。 |
| 「バラ図鑑」 寺西菊雄ら編 講談社、3300円 |
2004年に発刊された文字通りの図鑑で、914品種が収載されています。執筆者(編集)は、寺西菊雄氏をはじめとした我が国を代表する4名のバラ園芸家の方々です。 内容に関しては、各品種の特徴が具体的に記されており、非常に参考となります。 とりわけ、樹高と樹形がイラストで記されている点が分かりやすいと思います。また、暖地(日本)におけるイングリッシュローズの樹高データは希少であり、品種選定の際に役立ちました。 |
| 「簡単に美しく咲かせるバラのコンテナガーデン」 有島薫監修 小学館、1400円 |
三越日本橋本店・チェルシーガーデンの有島薫氏の監修の下、2004年に発刊された書籍です。内容は、コンテナ栽培に特化してまとめられています。 初心者向けに編集されており、気軽にガーデンローズを楽しみましょうというメッセージが行間に溢れています。 同店は、イングリッシュローズとオールドローズの品揃えが充実しているため、本著で予習してからお店に行くというのも一案ではないでしょうか。 |
| 「バラ大百科」 (別冊NHK趣味の園芸) 上田善弘、河合伸志監修 NHK出版、3200円 |
2006年に発刊されたバラの総合ガイドで、1100種が紹介されています。 詳しい品種紹介のほか、栽培法に関する部分まで、惜しみもなくページを割いた充実の一冊です。品種選定のガイド及び総合的な参考書として、非常に役立ちます。 ただし、イングリッシュローズやジェネロサなど、種々の銘柄をシュラブとして一括りにまとめてしまった点が残念。学問的には、シュラブという分類の方が適切なのですが、消費者にとっては、商業ベースの銘柄の方が分かりやすかったのでは。 |