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バラに香りがなかったら、私がこれほどバラ栽培に熱中することはなかったでしょう。
一輪に鼻を近づけ、濃厚な香りを堪能するも良し。複数の芳香種がある場所にたたずみ、周辺に漂うブレンドされた芳香を堪能するも良しです。私の場合、春は花数の多さと一斉開花によって周辺に漂う香りを楽しみ、秋は香りに深みを増した一輪毎に堪能することが多くなっています。
バラの香りには、強さだけでなく系統による違いもありますので、品種選定の際に重視してみるのはいかがでしょう。例えば、「ダマスク2本」「ミルラ2本」「ティー2本」というような観点から品種選定するのも面白いものです。特に、イングリッシュローズでは、オールドローズ的な花容を有していることを必須条件に、芳香を重視した育種が行われていますので、選択がしやすくなっています。
以下は、私の「香りが豊かなバラのコレクション」です。複数の系統がブレンドされていることが多いのが実情ですが、最も強く感知される成分を重視して分類しました。
画像の上でクリックすると、品種に関する情報が別ウィンドウで開きます。
▼ダマスクの香りが豊かな品種・・・・関連エピソードを読む
甘い濃厚な芳香で、香水に用いられている芳香です。
オールドローズに多い「ダマスク・クラシック」と、モダンローズに多い「ダマスク・モダン」とに大別されますが、両者は芳香成分の配合比が異なっており、若干印象が異なります。具体的には、クラシックの芳香はシンプルで混じり気がない感じがしますが、モダンはより複雑で深みがあります。好みの問題もあり、甲乙を付けることはできません。
上段左から、「ガートルード・ジェキル」「ウィリアム・シェイクスピア2000」「アラン・ティッチマーシュ」「ハーロウ・カー」
下段左から、「パパ・メイアン」「ネージュ・パルファム」「クリムゾン・グローリー」「ラ・フランス」
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▼ミルラの香りが豊かな品種・・・・関連エピソードを読む
元々原種に近いオールドローズに宿っていた芳香が、コンスタンス・スプライをはじめとするいくつかのイングリッシュローズに発現しました。園芸用のバラで、この芳香を有するのは一部のイングリッシュローズにほぼ限られています。
独特の粘性臭と甘みがミックスされた芳香で周辺にも漂いやすく、個人的には最も好きな系統ですが、癖があるため、好みは分かれるところでしょう。
ミルラ自体は樹木から採取される成分で、清めの儀式などで用いられた他、古くはミイラの防腐剤として利用されていました。バラから発散しているのはミルラそのものではありませんが、非常に似ていることから、このような呼称をされています。
上段左から、「セプタード・アイル」「メアリー・マグダレン」「ヘリテージ」「アンブリッジ・ローズ」「セント・セシリア」
下段左から、「コンスタンス・スプライ」「フェア・ビアンカ」
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▼フルーツの香りが豊かな品種・・・・関連エピソードを読む
「柑橘類」「りんご」「ぶどう」など、様々な種類の芳香があります。純粋なフルーツ香は意外と少なく、複数のフルーツが混在していたり、ダマスクなどの他の系統とブレンドされた形で存在したりすることが多いようです。
上段左から、「エヴリン」「シャリファ・アスマ」「アブラハム・ダービー」「ジュビリー・セレブレーション」「ジュード・ジ・オブスキュア」
中段左から、「ジ・インジニアス・ミスター・フェアチャイルド」「ゴールデン・セレブレーション」「レディ・エマ・ハミルトン」「ザ・シェパーデス」「レディ・オブ・メギンチ」
下段左から、「ドフトボルケ」「ホワイトクリスマス」
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▼ティーの香りが豊かな品種・・・・関連エピソードを読む
紅茶の香りに似た爽やかな芳香です。ダマスクやフルーツの香りがミックスされていることもあります。
上段左から、「パット・オースチン」「グラハム・トーマス」「ウィリアム・モリス」「ティー・クリッパー」「サマー・ソング」
下段左から、「ソニア・リキエル」「ジャスト・ジョーイ」「オフィリア」
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▼ブルーの香りが豊かな品種
ダマスク・モダンにティーをミックスしたような芳香で、青バラ特有のものです。
左から、「ブルームーン」「ブルーシャトウ」
▼若干弱めながら印象に残る独特のオールドローズ香を有する品種
複数系統の成分が入り混じって、独特の芳香を形成していると思われるものです。
左から、「メアリー・ローズ」「チャールズ・レニー・マッキントッシュ」