平成２１年度相模原療育園事業報告

　平成２１年度相模原療育園事業計画及び会計収支予算に基づく、事業の着実な実施に努めた。その概要は次の
とおりである。

１　施設の運営状況について

   歳入の大半を占める医療費収入及び自立支援費等収入・その他の補助金等収入により、予算額を確保すること
が出来た。
   歳出については、事業の計画的な執行に努めた。また、収支全体として安定した経営状態を維持することがで
  き、当期活動収支差額約４千６百２９万円で、このうち３千５百万円については、新規事業への建設資金積立
  分が含まれています。

２　入園者の処遇について

   医療、看護、療育の各分野は、常に連携を密にし、それぞれが一体となって入園者の処遇の充実向上に努めた。

（１）医療と看護について
    ア　全家族との個別面談を１年に１回程度実施し、入園者の身体状況についての情報共有と連携を図るため面
        会時や電話等での状況報告や、面会の少ない家族へも情報提供に努めた。
    イ　必要に応じ、他の医療機関との連携に努めた。
    ウ　感染予防対策マニュアルの充実を図り、ＭＲＳＡ・インフルエンザ・肝炎などの園内感染の防止に努め
        た。なお、感染対策委員会は、毎月１回開催した。
    エ　入園者個々にとって、最もふさわしい食事の提供に努めた。栄養管理委員会は、毎月１回開催した。
    オ　褥瘡の発生防止に努めた。褥瘡対策委員会は、毎月１回開催した。
    カ　職員の健康保持等のため、定期健康診断、人間ドック、がん検診を実施したほか、厨房関係職員の検便を
　　実施した。衛生委員会は、毎月１回開催した。

（２）療育について
    ア　療育活動は、園遊会や夏祭り、クリスマス会等の諸行事や、グル−プ活動としてのカーハイク、戸外活動、
       誕生会、スヌ−ズレン活動、動物とのふれあい療育等に全ての入園者が参加できるように努めた。しかし、カ
       ーハイク活動については、新型インフルエンザの関係から一部中止とした。
    イ　生活援助としては、入園者の個別性を見極め、日常の生活の援助を中心に、プライバシ−を尊重しながら
　   生活することの楽しさや快適さを得るため、介護や日常の用品等、環境や物的条件の整備、改善に努めた。
    ウ　リハビリテ−ションは、生活の広がりや情緒又は精神面の安定に不可欠であるので、個々のニ―ズに応じ、
　   さらには必要性を見極めたプログラムによって進めた。

（３）事故防止について
　「事故防止マニュアル」の活用を全職員に促し、事故発生の際は速やかに適切な対応に努めるとともに、会議
    等で報告を行い事故防止に向けての意識の高揚に努めた。

３　防災活動について
　児童福祉施設最低基準に基づき、避難及び消火に対する訓練を毎月実施し、うち２回は夜間想定の避難、消火、
    通報の総合訓練を行うほか、非常食の数量や消費期限の確認を行うなど、非常時に備え対応した。

４　在宅支援及び地域との連携について
（１）在宅の重症心身障害児者に対する通園事業、短期入所事業、外来診療事業を行った。
（２）地域との協力体制の確立と入園者の生活の充実のため、地元自治会の行事等に参加・協力するとともに、
　　ボランティアとの交流を図った。
（３）福祉関係教育機関の福祉人材の実習指導や養護学校の医療ケア実習の受入れに協力した。

５　施設の整備及び物品の購入について
　施設の整備及び物品の購入は、次のとおりです。

（１）施設の整備（５０万円以上のもの）

（２）物品の購入（１０万円以上のもの＝固定資産物品）

（３）土地購入について
      相模原市南区若松１丁目３３６１番１６２
      地目  宅地
      地積  １４５．４２�u
      金額  ２９，０８４，０００円