お茶を一服 視点 川口文駕(ふみあつ・ももんが)の正体



入院生活は楽しかったですよ

そりゃあもう閑で閑で、病気なんてもんじゃあないから、クスリも飲のまなきゃあ、診療もない。一日三回血糖値を自分で計って記録するだけでしてね。川柳なんか書いてたら病院中回覧されちゃって。みんなも暇だから。(笑)                      (ももんが 作・絵)


当てになる主任
「わたしの漫画書くなぁー!」

  点滴はほたりほたりと時を食む  
  病状をぽつりと語る喫煙所    
  退院と言われ保険の金勘定


看護婦H代
「レントゲンよ、脱ぐのよぉ〜」

  案内板霊安室の地下がない
  ペイテレビこにくたらしいコマーシャル
  面会の義理を果しに見舞い客


看護婦玲子
「血を取らせてもらうわね」

  退院時傷かきむしる事務の人    
  隠れ食い医者を騙してどうするの
  病棟の清掃夫の過去気にかかり


看護婦Y子
「お熱・さ・が・っ・た・?」

  常食を横目で見つつ治療食
  少量で我慢が治療糖尿病
  うるさいぜ死ぬのに医者はいらねえぜ


看護婦G子
「そうじ!するかんね!」

  同病と重い患者の花が咲く
  外来の多さになぜか安心し 
  逝った部屋モップをかけて次どうぞ 


婦長
「おかげん、どーーですかぁ?」

  給食に海苔の佃煮特効薬
  点滴を犬連れのよに押し歩く 
  注射針チクッとするねとグッと刺し


用務員T子
「お茶はいりましたよーーー」

  病棟を子らの泣き声なごませる
  良くなると白衣が透けて見えてくる
                以上


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