第ニ回 壮絶!天下取りレース 群雄割拠

 今回登場する英雄達-------

董卓(トウタク) 都を牛耳る初期のボスキャラ。ただ野望が強いだけでなく、
西涼の馬賊を統率する才能も持つ。

袁紹(エンショウ) 名門エリートの御曹司。曹操とは幼なじみ。
意外と野望が高く、弟・袁術と兄弟喧嘩を始める。

袁術(エンジュツ) 兄・袁紹に対抗する勢力。
孫堅はこの男の配下、野望ばかり強くて人気はない。

貂蝉(チョウセン) 連環の計で国を救った傾国の美女。
自身の体を張って董卓と呂布の仲を裂く。




 さて、連合軍は解散し、本来の敵である董卓そっちのけで内ゲバを始めてしまいます。一人笑うは都の董卓「争え〜!もっと争え〜!」と、高みの見物決めこんでます。

 諸侯の中で董卓に継ぐ天下取り有力候補は名門出身の袁紹と〜いう男!曹操の友達であるこの男は根っからのエリートお坊ちゃま。「で・・・君たち。どこの学校でてるの?」が、この男の口癖。かといって親の七光りだけではなく、一応大将の素質も持っています。金も人材もあふれんばかりにもっていて、天下を取るのは自分だと思いあがっているこの男は、他の奴がでしゃばるのが気に入りません。この暴走お坊ちゃま君は董卓そっちのけで自分と敵対する者を片っ端からたたいていくので〜ありました!

 最大の対抗勢力は身内。弟の袁術という男です。この袁術が兄ちゃんに似た性格で、兄ちゃん以上に問題児で、袁術のほうも自分が一番だと思いこんでいるからさあ大変!中国を二分する兄弟喧嘩に発展してしまいました。ベベン!

 劉備や曹操はこの兄弟喧嘩をあたり障りのないように、それぞれに味方して自滅を待っています。しかし、かわいそうな男が〜一人! それは江東の英雄孫堅である!孫堅は劉備たちと同期で実力充分、期待の新人だったのですが、この兄弟喧嘩の巻き添えをくって、思わぬところであっさり事故死!(この孫堅の突然死は、中国大陸だけでなく「えっ?一人死んだら三国志じゃなくなるんじゃ・・・」 と、客もこのフェイント死にに驚きます。案ずるなかれ、息子の”孫堅ツー”がこの後しっかり登場します。だけどそれはまた後の話・・・ひとまずは孫策という息子が孫堅の後を引き継いだことを記憶にとどめておいてください・・・)

 そんな袁兄弟の兄弟喧嘩をよそに、一人都で笑うは暴君・董卓!彼の暴政はエスカレートする一方。「誰か董卓を倒すことのできる男は現れないのか・・・」 と、国民は週刊誌とワンカップ片手にグチるばかり・・・ そんなところに救世主は現れます。だが何と、救世主は男でなく一人の女性だったのです!

 都の有力政治家に使えるこの女性。名は貂蝉「天下のために私が一肌脱ぎましょう!」と、自分が董卓を倒す救世主になるというではありませんか!「董卓と呂布を色仕掛けで三角関係にして、そのもつれから呂布に董卓を殺させる!」という女性週刊誌も真っ青の恐ろしい作戦を考えついたのです!(これを輪姦の計・・・もとい!連環の計と〜いいます。)

 女が一肌脱げば歴史も変わる! 傾国の美女とはか〜のじょのことなり〜!ベベン!この政治家はこれを採用。国を救う唯一の手段だとこの作戦に本気で乗り出します。ただの平凡な女である貂蝉を、当時の最先端医術を駆使して董卓好みの整形シンデレラに改造。董卓と呂布の二人を貂蝉はいったりきたり誘惑しました・・・ とくに純情な呂布君は貂蝉にいいように翻弄されてしまいます。エロい董卓も貂蝉にぞっこん・・・

 はてはて、女とはかくも恐ろしきものなのか〜?ベベン!兎に角連環の計は成功し二人の仲には亀裂が入りました。その結果、呂布は反乱を起こして董卓を殺し、都は開放されたのです。呂布は見事貂蝉をモノにできたのでありました。メデタシメデタシ?・・・ とにかく董卓が死んだことで中国には巨大勢力がなくなって、誰でも天下が取れる時代が到来したのです!さあ〜 どうなる!

 さて、そんなある日、曹操はオヤジを徐州というところで殺されてしまいます。またもブチ切れた曹操は徐州へ攻めこみ、ジェノサイドを敢行!曹操軍は失業者を安いバイトとして雇っているからとにかく数がハンパじゃ〜あない!徐州の役人は他の国に助けを求めます。そこで登場したのが自称正義の味方、我らが劉備軍!劉備は今だに自分の国を持たず、売りこみに必死だったので、頼みごとがあるとすぐに駆けつけるのでありました!この度も人材派遣のヘルパーとして登場。もちろん人手不足の徐州からは大歓迎!しかし見境考えず強大な曹操に立ち向かったボランティアの悲運・・・ 劉備はまったく歯が立たない!「先のこともっと考えときゃよかった・・・」と、後悔したときはもう遅い、停戦の使者に行った張飛も戻らない始末! しかも曹操は依然徐州皆殺しをやる構え!

 危うし徐州!危うし劉備!果たして劉備の運命は? それは次回のお楽しみ!