第四回 お坊ちゃまの悲劇!官渡の戦い

 今回登場する英雄達-------

曹操(ソウソウ) 呂布を討って、皇帝を迎え入れて、
後は袁紹に勝てば天下は目前。
だけど経済力で困り果て、いつも食料に悩まされている。
が、そろそろ優秀な部下が揃いはじめてる。

袁紹(エンショウ) 政敵であった弟・袁術が死んだことで、
ついに天下取りに乗り出した。
しかしいつのまにやら曹操が力をつけていて、この度一大決戦に踏み切ることに。

劉表(リュウヒョウ) 南の荊州を治める人。
その治安の良さと人柄から各地の逃亡者や
学者たちが荊州に集まってくる。
我らが劉備軍団も
この人のお世話になることに。


 いよいよ曹操VS袁紹の一大決戦「官渡の戦い」ですが、その前に司馬師待たれい!劉備である。劉備はこの二大勢力の争いの中でゲリラのごとくチマチマと動きまわっているのでその辺も見逃さずに語っておきましょう!

 呂布討伐の後、劉備は曹操の世話になっていたが、劉備はまたまた悪い病気が始まった・・・「あ、忘れてた!俺ぁ、皇帝になるんだ〜、曹操なんかの扶養を受けてる場合ではござらん!そうだ、独立しよ。」あれだけ世話になっておきながら馬騰たちと曹操暗殺計画に参加して赴任先の徐州で独立宣言!(呂布の予言的中!)しかもいつものパターンでさい先考えず決起するものだからすぐに曹操に滅ぼされてしまいましたとさ・・・ 「そんな劉備様が好き・・・」 と、いつも家臣たちは彼を慕ってついてくるわけですが、今回はいつものようにはいきませんでした。

 あまりの負けっぷりに劉備軍壊滅!関羽、張飛とも離れ離れになってしまったのであります!劉備が一人スタコラ袁紹のもとに逃げる中、一人関羽は劉備の家族を守って曹操と戦いますが、曹操軍にはかなわない・・・ 関羽はここで死ぬいきおい・・・ 三国志最終回か?と思わせておいて関羽は友人の張遼に口説かれ、あっさり曹操に降伏。人材コレクターの曹操の「おまえと一緒にいたい・・・」のラブコールに対し関羽は「兄者がみつかるまでの暫定彼氏だったら・・・」という過酷な条件で曹操配下に加わります。曹操としては複雑な気分でしたが関羽を側におけるということで大満足だったのかもしれませんな〜

 関羽は曹操軍で袁紹の武将を討ち取って大活躍しますが、袁紹軍に劉備がいることを知るとあっさり曹操軍を脱出!この時曹操のプレゼントを全て手をつけずに曹操に返したことから、関羽の人気は高まりました。でももらった馬だけは返さない関羽・・・(それって結局価値観の問題なんじゃ・・・)関所の番人も斬りまくりの関羽でしたが、その人気と武勇伝の前に各地から武将が集結!山賊やってた張飛も合流して劉備も袁紹軍を脱出!(見限り?)なかなか正式就職しなかった”永遠のフリーター”名将・趙雲もやっとこ加わって劉備軍リターンズ!「みさらせ曹操!」とばかりに袁紹と対峙する曹操の背後を攻める大作戦にでますが・・・ また負けた。

 さて、そんな劉備など眼中にない、とばかりに曹操は袁紹軍に奇跡的勝利をします。官渡の戦いではお互いに食料不足。得に曹操軍はあと3日しかないというところまでキテいました・・・ さすがの曹操も「引き上げるか・・・」というその時、袁紹軍からの投降兵が袁紹軍の食料基地の場所を教えます。「70万の軍の食料をこちらで奪ったらどうなるか?」勝機!とばかりに曹操はこの食料基地を襲撃したのです!しかもこの基地を守る武将は有名な酔っ払い。かくして曹操は逆転勝利に成功し、袁紹軍は歴史的大失態をしてしまったのでした。ザザン!

 「は〜らが減っては戦はできぬ〜!」と古来からいうと〜り!あれだけの袁紹軍がいとも簡単に崩壊してしまったのです!お坊ちゃまの袁紹は周りの家臣が優秀すぎたために自分の意見を持てず、また勝利を過信して曹操を見くびっていたのです。「金ならあるぜ〜」「どおだ〜」とばかりに自軍を着飾って見せつける袁紹。そしていつも派閥争いに明け暮れ時にはデメリットな発言をもたらす袁紹軍の参謀たち。かたや一致団結し、熱いベンチャー精神を持つ登り調子の曹操軍。官渡の戦いは、この二つの組織の性格の違いが、勝敗を決めたのであ〜る!官渡の戦いのあとプリンス袁紹は失意のうちに病死。息子たちは相続争いで自滅。天下はついに曹操のものとなったのでしたあああ!

 劉備はそのころまたまた居候・・・ 荊州劉表のところに非難していました・・・でも今度は違うよ。これからの劉備は。次回はいよいよ天才軍師・諸葛孔明の登場で三国志が本格的に幕開けです!(じゃあ今までのは前座だったのか・・・)果たしてこの先どうなりますやら、それは次回のお楽しみ!