第七回 三国時代! 漢中争奪戦〜三国鼎立

 今回登場する英雄達-------
曹操(ソウソウ) 天下の半分を治めた余裕か?年齢による衰えか?
後継者の管理で頭が一杯か?
この時代から精細を欠きはじめる乱世の奸雄。

夏侯淵(カコウエン) 曹操の従兄弟、片目で有名な夏侯惇と
セットで語られる魏の名将。
前半よりも後半のこの時代に活躍。

張遼(チョウリョウ) 元、呂布の武将で中途採用というハンデキャップを
騎馬軍団統率と関羽の友達という点で見事にカバー。
呉の防衛ライン、合肥を守る。

甘寧(カンネイ) 呉を代表する武将。水軍を率いて大活躍。
複雑な人間関係に苦しむ男。


 「さて孔明・・・ 前回この蜀の国を取って、ワシは念願の国を手に入れたワケじゃが・・・ これで三国志は終わりなのかいの?これから何すりゃええのじゃ???」劉備の質問に孔明は答えます「今は三国時代・・・このバランスの中では、先に動いたものが負けます!だから誰も動きません!」 劉備「・・・・・・・・・・・・・・」 孔明「・・・・・・・・・・・・・・」 劉備「・・・・・・・・・・・・・・」 孔明「だけれどこれではお話がすすみません。この私も活躍できません。そこで一計・・・ フフフ・・・ とっておきの作戦があります・・・ 驚かれるな!魏と呉を戦わせるのです!」 劉備「・・・・・・・・・・・・・・」

 誰でも思いつくこの作戦が三国時代の基本戦法!三者が三様の作戦で自分意外を争わせようとするのです!これがいわゆる三国志!駆け引きゲームのはじまりなので〜〜〜あります!

 まずは魏と呉が争った〜!魏の曹操も、呉の孫権も両者名将を揃えて〜これに挑む!さてさて大方予想の通り!これは決着がつきません!魏の張遼が少数で城を防いで伝説つくれば!呉の甘寧が黙っちゃ〜いない!少数精鋭で奇襲をかけて名誉挽回!魏の陣を襲いました!双方、戦の天才たちが、死力を尽くして戦います!ところで孫権は久々に戦場に出たと思ったら危うく死にかける始末。「父と兄が短命だから俺ももしや・・・」と、思いますが、忠臣たちの活躍で無事命を拾いました。曹操も都の反乱騒ぎで長居ができず、結局お互い痛み分け!それを見ていた劉備軍。やっと動きはじめます!

 劉備の蜀と曹操の魏がぶつかるのは漢中という所!山と砦が点在している兵隊泣かせの戦場だ〜!この漢中で両軍がついに激突したのであ〜る!バババ〜ン!

 魏の将軍は曹操の一族武将・夏侯淵。神速将軍の異名をとる速さが売りのこの夏侯淵。その速さが仇となり、前線に出すぎてしまいます。シルバーパワーのおじいさん武将・黄忠はこれを見下ろしてやろうと夏侯淵より高い山に陣取ります。これを見た夏侯淵。対抗意識でさらに高い山へ陣取ります。それをみた黄忠、これよりさらに高い山に陣取ります。これを見た夏侯淵、さらにさらに・・・・・ と、やっているうちに孤立していた夏侯淵。黄忠に討たれてしまいました。な〜む〜・・・

 デビュー戦以来の幹部の死に怒った曹操は、自ら劉備に戦いを挑んできました!ついに劉備と曹操、直接対決の時であります!だ〜がしかし、だがしかし!曹操は意外と弱かった!それはこの時曹操は、世継ぎ問題や都で反乱騒ぎなどあって、戦争に専念できる状態ではなかったのであ〜る!おまけに部下が酒で失敗するわ、横柄な王平が裏切るわの騒ぎで曹操軍は負けてしまったのである!曹操自身も前歯を折られる大失態!「漢中はトリの骨じゃ・・・」との謎の言葉を残して、曹操は無念退却したのでありました。

 これによって劉備は念願の漢中を手に入れたのであった!味方が団結してないと戦は必ず負けるのですな〜、いつの時代も同じことじゃあありませんか?え? 何はともあれ苦節続きの我らが劉備軍。曹操に勝利するという念願かなって絶頂の時であります!関羽・張飛・趙雲・馬超・黄忠の五虎将軍が勢ぞろい!劉備も孔明もテンション上がって蜀が天下統一か〜 と、思わせる程の勢いです!

 しかし現実は恐ろしい!うまく話はいかぬもの・・・ この絶頂の蜀の国に次回、思わぬ災難がふりかかります。果たしてそれはどんな災難で〜あるか? それは次回のお楽しみ!