第八回 去っていく英雄 関羽の死〜劉備の死
今回登場する英雄達-------
関羽(カンウ) 荊州をまかせらていたが、
思わぬ油断で大変なことに。
一時は魏の都の目と鼻の先まで進攻する。
陸遜(リクソン) 三国志後半の呉を支える名将。
一介の書生からトントン拍子に出世して、呉の大黒柱となる。
孔明の盟友としても活躍。
曹丕(ソウヒ) 曹操の息子。
漢の国の皇帝から位を譲り受け魏を建国する。
才能豊かな2代目だったが、風邪であっさり死亡。
「酒に酔ってまさにうたう・・・ 人生とは何だ! 人生とは、たとえるならば朝露のようなもの・・・ もろくも、はかなく・・・ 過ぎた日だけが、はなはだ多い・・・」と、曹操様もうたっているように、英雄といえども人の子。多くの英雄が、その人生を終える時がきたので〜あります!はあ〜 悲しいね〜・・
祖茂祖茂のきっかけは三国のバランスが崩れたことにあります。呉の政権が鳩派から鷹派に移行して、関羽のいる荊州を取ろうという方針になった事がそもそもの原因。呉はそのために魏とむすんで関羽にあたります。「ホントは石油が目当てなんじゃね〜の〜?」「正義って一体なんだ〜!」と、いうラブ&ピースの世間の反戦運動もむなしく、呉は関羽のいる荊州に攻めこんだので〜ありました。
関羽は領民や部下からは人気があったのに、同僚には肌があわない人物が多くいました。その最強キャラゆえに男の嫉妬を買っていたのです。時に男の嫉妬などは、女の嫉妬よりも〜おそろしい!そこを呉が狙って、裏切り工作をしたのですね〜 関羽が少しの間、荊州を留守にした時に裏切り者が現れて、あわれ関羽は帰る場所を失ったのでありました!危うし関羽!
蜀への道も完全に包囲されて援軍も来ない!関羽の部下たちは一人、今一人と死んでいく始末・・・ 関羽は最後の最後まで戦いぬきますが、残念!大軍にはかなわず、呉に捕えられてしまいました。「兄者・・・今度ばかりはこの関羽・・・ 死しか残されておりませぬ・・・ さらばでござる・・・」 関羽の超人的な力をビビる孫権は関羽処刑の断を下します。あわれ関羽の首と胴は離れ、帰らぬ人となってしまったのでありました・・・ 義理と人情に生きた名将・関羽が死んでしまった〜! 関羽が死んで何もおきないわけがない!関羽の死は一気に時代を加速させていくので〜あった!ベベン!
”関羽ショック”は中国全土をかけめぐります。ちまたでは”関羽の呪い”などが噂される始末。関羽殺しに関わった人物が次々と怪死をとげていったから、みんなはそう噂したのです。曹操もいわれてみれば、持病の頭痛が悪化してきた模様・・・ 「これも関羽の呪いなのか・・・」 しまいには呪いにビビッた孫権が「知〜らない!」っと、関羽の首を魏に贈りつけてくる始末。「孫権!他人に責任押し付けるなっ!うう!頭が痛い〜!!!!!!!!!」希代の英雄・曹操、頭痛が悪化して、ここに最期を迎えたのでありました・・・ な〜む〜・・・
三国志の悪役・劉備永遠のライバル・乱世の奸雄曹操もいなくなってみればさみしいもの・・・ みなさんこれで三国志の人気が落ちるんじゃないかと心配するかと思われますが、心配されるな!新たな悪役がしっかり登場します!その男は司馬懿!孔明の生涯のライバルとなる男で〜あります!司馬懿は曹操の息子の曹丕を補佐して、歴史の表舞台に登場したのでありました!ザザザ〜ン!
さ〜て、さてさて、曹操の死を悲しんでるヒマもなく、時代は進んでいくので〜あります!曹操の後を継いだ曹丕は漢の皇帝を降ろして魏の皇帝を名乗ります。これを聞いた劉備「俺が漢の国を受け継いだ!」と皇帝を名乗ります。これにあせった孫権も「みんながなるなら、じゃあ、俺も・・・」と、呉の皇帝を名乗る始末。かくしてついに、三人の皇帝が中国を三分して天下を治めるという天下三分の計が完成されたのでありました!バババ〜ン!
ところで皇帝・劉備が何よりもまっさきにやること、それはもちろん弟・関羽の仇討ちで〜あります。皇帝がやる仇討ちなもんだから、蜀の国は仇討ちムード一色!中でもやる気マンマンなのが関羽の弟の張飛です。しかししかし!その張飛も仇討ちの準備中、部下に暗殺されてしまうのです!ショック!その部下が呉に逃げたことを知った劉備は完全に呉に対して”おかんむり” 大軍をもって呉に攻めこんだので〜ありました!行け行け劉備〜!
それにあせった呉の国は秘密兵器・陸遜を登場させて劉備を防ぎます。「陸遜?誰だそんなマニアック武将登場させたのは・・・ さてはうちの孫権様はついにアル中になったのか!」と、呉の武将たちは嘆きましたが、実はこの陸遜、無名ですが呉の国の最終兵器といわれる才能豊かな若者でありまして、関羽殺しの黒幕でもあったのです。才能を見ぬいた孫権はこの若者に全てを任せたのでありました。
歴戦の大将である劉備に勝つには一筋縄ではいかないことを知っている陸遜は、計略を駆使して戦います。そんなある日、陸遜はあることに気がつきます。「あ!孔明がいない!」「孔明がいない劉備→負ける。」過去の戦績をリサーチした陸遜は、劉備が戦下手であることを知りました。陸遜は森に大軍を陣取らせた劉備に火攻めをして大勝利。あわれ蜀の大軍はまたたくうちに消え去ってしまったのでありました!
「なんじゃこりゃああああああああ!!!!!!!!!!!!!!!!!!」 兄弟二人が死んだことに加えて、自分のミスで多くの兵士を殺してしまったことに失意した劉備は退却の途中で発病。白帝城で最期の時を迎えるのでありました・・・
「孔明・・・ ワシの息子はワシに似て、いや、ワシ以上に馬鹿だ・・・ あまりの馬鹿っぷりを披露したのならお前が国を乗っ取ってもかまわぬ・・・ どうか蜀の国をヨロシク頼むぞ・・・ あ、それから馬謖だけは信用するな・・・ 趙雲、孔明頼んだぞ・・・ さらば・・・」
お〜い・・・ おいおい・・・(泣) ついに劉備も最期の時を迎えてしまいました・・・ ムシロ売りから身をおこして苦節60年!やっと皇帝になった劉備でしたが、その途中で失ったものも多く、その夢の実現した場所にはあの関羽も〜いなかった!皇帝でいた期間もわずかなもので、本当に苦労続きの人生だったね〜 とにかく熱い人生を生きた劉備にみんなで拍手をおくりましょう!パチパチパチパチパチパチ〜・・・・・・
さて、この悲報を誰より喜んだのが他でもない、魏の国であります!劉備死すの報を聞いた魏の国の司馬懿は、これ幸いと蜀の国を一気に滅ぼす作戦を考え孔明を苦しめます!東から呉が!南から異民族が!北からは魏の大軍が来襲して来た!さてさてさてさて、孔明は、この天才軍師・司馬懿からどう蜀の国を守りぬくのか〜 そして劉備の遺言の馬謖についての謎とは? あ、そ〜れ〜は〜次回のお楽しみいいい!