第九回 ああ、五丈原南征北伐〜孔明の死
今回登場する英雄達-------
孔明(コウメイ) 劉備の意志を継いで劉禅を補佐。
漢の復興のため、北伐に燃える。
しかし運悪く、なかなか戦果が上がらない悲劇の人。
司馬懿(シバイ)魏で唯一、孔明に対抗できる存在にして、唯一孔明に勝てる存在。
だが野望高く、味方からも警戒されている。
三国志最後の勝者。
馬謖(バショク) 孔明が後継者に考えている知将。
この男の決断が、歴史を変えることになる。
姜維(キョウイ) 魏の武将だったが孔明のラブコールに答えて蜀の武将に。
親孝行で趙雲と互角の武力。
孔明の策を見破る知力を持つスーパーマン。
天才軍師・諸葛孔明は悩んでいた・・・悩みの種は他でもない、劉備の後を継いだ劉禅のことである・・・ 「・・・・ 馬鹿だ馬鹿だとは聞いていたが・・・ まさかホントに馬鹿だったとは・・・」「しかも劉備様が死んだとたん、我が蜀の国の人材はハチャメチャ・・・・ 最年長の趙雲は何かと若手と張り合うし・・・ 問題児・魏延の顔は見てるだけでなんかムカツクし・・・ 李厳は手抜きするし・・・」 ここまでクセのある軍団をうまくまとめていた劉備のスゴさをあらためて知る孔明。そんな中、孔明がかわいがったのが、馬謖であった・・・
司馬懿の”蜀全包囲大作戦”に立ち向かう孔明。まずは呉と永久同盟を結ぶことに成功。これ以後呉と蜀は軍事同盟が続き、孔明の要請で陸遜が魏にちょくちょくチョッカイをだすことになります。続いて南の異民族を討伐しようとしますが、その時、例の馬謖がいいことを言った!「城を攻めるのではなく、心を攻めるのです。」言葉の意味はよくわからんが、とにかくたいした自信の、悟りきったこの言葉に孔明は馬謖を信頼しました。「うむ!さすが私のみこんだ男、後継者にふさわしい人物である!」孔明は馬謖の作戦を取り入れて、異民族の反乱を心を攻めて攻略。これで思う存分、北伐に乗り出すことができるようになったので〜あります!ババン!
魏と戦う決意を表した”出師の表”を書いて北伐する孔明。魏の3分の1程度の国力しかもたない蜀が、魏にどう戦うのか?ついに孔明の悲痛な戦いが始まったので〜あります!ハ〜!孔明は数々の天才的作戦で劣勢ながら魏に勝っていきます。しかししか〜し!いつの世の中も思い通りにはいかぬもの!孔明と互角に戦う知略の持ち主・司馬懿 仲達が魏の司令官に登場して孔明の進軍を食い止めた〜!
一進一退の名勝負数え歌、勝利は一体どちらの〜あ、ものに〜?だけれど我らが蜀軍、孔明は魏から麒麟児といわれた若き天才武将・姜維を味方につけてガンバリ、ついに魏危うしという所まで、攻めこむことに成功しました。だが!そこに待っていたのが街亭の戦いであったのだ〜!ベベン!
蜀の食料補給ラインである最重要拠点・街亭を誰に任せるかという話。仲間になったばかりの姜維に対抗意識を燃やす馬謖は「俺が!」と、勇み足に願い出る。「よかろう、ただし!山の上には陣取るなよ〜」そういって孔明は馬謖を見送りました。しかし!馬謖は何故か山の上に陣取ってしまった〜!「兵法は常に状況に応じて変わるもの・・・」そういって他の武将の忠告もきかない始末。馬謖と煙は高い所に登る・・・ この失敗も相手が凡将ならばよかったんですが、何とそこに現れたのがあの司馬懿だったから、さあ〜大変!司馬懿がこの決定的チャンスを見逃すはずはなく、馬謖はあっさり司馬懿に負け、街亭を失ったので〜ありました!
孔明は軍律を守るために馬謖をこの一回の失敗で処刑・・・ (これを泣いて馬謖を斬るといいます。)「ここで自分と一番親しい馬謖を許せば、我が蜀の軍団はもう私の命令を聞かなくなってしまうだろう・・・ 許せ馬謖・・・」自分の後継者を自分で斬るとは孔明・・・ おまえってやつは・・・ この時孔明は劉備の遺言を思いだし、馬謖に重い仕事を任せた自分に責任を感じ、泣いたのである・・・・」悲しい話よ・・・
さてさて、これが第一次北伐。このあとも孔明は北伐を続けるが、毎回毎回トラブル続き、孔明センセイの努力も空しく失敗に終わってしまうのでありました。第ニ次北伐は趙雲と張飛の息子・張包が死んでヘコむ孔明・・・ 第三次北伐は魏の総大将・曹真を憤死させるも、劉禅の「パパ〜 不安だから帰って来て〜」帰宅命令で空しく帰還・・・ 第四次北伐はけっこういいセンいってたのに、李厳の「呉が裏切ったゾ〜!逃げろ〜!」という「失敗揉み消し事件」で残念ながら撤退・・・ つくづく不運な蜀の国、そして悲運の孔明センセイである・・・ そんなこんなの長い戦いで、ついに孔明の体にも病の兆しが・・・ 「あの星を見たものはその年の内に死が訪れるという・・・」 自分の死期を悟った孔明は、最後の北伐に出陣!それが涙の第五次北伐で〜あります!
蜀は長年のネックであった食料の輸送問題を発明品・木牛流馬(一輪車)で解決し、ゆうゆうと進軍します。戦いも蜀が善戦して、一時は司馬懿を谷に追い込み火薬で爆死させる所まで追い詰める、が!好事魔多し!悪運の強い司馬懿は雨に助けられて命拾い、天運はことごとく司馬懿に味方し、孔明に敵対するので〜あった! はあ〜、残念・・・ 星を見て、孔明の死期を知る司馬懿は孔明の寿命が尽きるのを待つ持久戦に切り替えたから、さあ〜大変。ここに有名な五丈原の対陣がつづくので〜あります。
孔明はアヤシイ儀式などで寿命を延ばそうとしたが、失敗・・・ 運命には逆らえず、ついに五丈原でその命を終えるのです・・・ 「思えばあの日・・・ 劉備様がプータローの私を使ってくれなければ私はここまでの地位を手にすることはなかったであろう・・・ 息子が馬鹿なのはさすがにヒいたけど・・・ それよりも何よりくやしいのは、劉備様と約束した、魏を討つことができなかったことだ・・・ ガンバリ屋さんの姜維でも無理であろう・・・ それから魏延を何とかせねば・・・」孔明は陣中でみんなに見守られてその長き戦いの生涯を終えたのであった・・・ 合掌・・・
これを聞いた司馬懿は「勝った!」と勝利宣言!腕まくりして蜀の陣地に攻めこんだ〜!しかししかし!そこには何と孔明の姿!「しまった!孔明はまだ死んではいなかった!」司馬懿はホーホーのていで退却していったのです!実はこの孔明は人形で、孔明が死に際し、姜維に授けていた最後の計略だったのです。(これを「死せる孔明 生ける仲達を走らす」という。)
死して敵を欺くとはま〜さ〜に〜天才軍師!お見事ではありませんか!この計略を知った司馬懿「孔明先生・・・ この次生まれたら、ぜひ教えを請いたいものだ・・・」と、その才能に関心したといいます。英雄、英雄を知るとはま〜さ〜に〜この事!諸葛孔明命をかけた最後の計略でありました!ベベン!
さて、孔明の意志は愛弟子・姜維に引き継がれ、姜維は斜陽の蜀を支えて奮戦奮戦大奮戦!一方魏の司馬懿
仲達は、いよいよその野望をあらわにし、魏の国乗っ取りに動き出す!はたして三国それぞれがむかえる最後の結末とは一体い〜か〜な〜る〜ものなのか!次回はいよいよ最終回!さて、どうなるのかはお楽しみ!