星アラカルトその2〜星屋の種類

星屋の種類

最初は誰でも入門者。右も左も分かりません。土星を見たい。月を見たい。プラネタリウムに行きそこで興味を持ち望遠鏡が欲しくなった。素晴らしい天体写真を見て自分もそんな写真が撮りたくなった。入学祝いに望遠鏡をおじいちゃんやおばあちゃんにプレゼントされたのがきっかけ、などなど動機は色々です。さあ、あなたはどんな星屋になりますか? もちろん下記の区分けの複数にまたがる方も沢山いらっしゃいます。

アウトドア屋

キャンプなど自然の中で過ごすのが大好きで、ついでに星を見る人達です。一番気軽に星を楽しんでいる人達かも知れません。昼はトレッキングをしたり、釣りをしたり、川で泳いだり、またバードウォッチングをしたりする方もいます。夜天体観測に使う機材は、バードウォッチング用の双眼鏡やフィールドスコープを流用する方も多いようです。私の友人でも居ます。何時寝るの?と感じるかも知れませんが、はっと気付くとみんなの輪から外れ、テントの中でスヤスヤ昼寝をしていたりします。

観測屋

学問的に通用する観測を行う人たちです。惑星の表面の観測、変光星の光度観測、流星の観測、太陽黒点の観測など、細かい分野に分かれています。観測結果はきちんとまとめてしかるべき機関に報告します。

古機材屋

クラシックスコープが大好きな人たちです。凄い方になると昔なつかしい機材をそれこそ数十台所有しています。カメラでいうとクラッシックカメラが好きな人達と同じような感じですね。昔ながらの長い筒の望遠鏡が大好きで、望遠鏡は黒と白のカラーリングに限る!という人もいます。

観測屋

学問的に通用する観測を行う人たちです。惑星の表面の観測、変光星の光度観測、流星の観測、太陽黒点の観測など、細かい分野に分かれています。観測結果はきちんとまとめてしかるべき機関に報告します。

日食屋

私の友人にも何人かいます。ここのWEBサイトの画像を提供頂いているKAGAYA氏もその一人です。日食があれば地球の裏側でも行く人達です。KAGAYA氏は、実際昨年に日食見に南極まで足を伸ばしました。(ちなみに私は一度も皆既日食を見たことがありません。)

自作屋

とにかく何でも自分で作りあげてしまいます。中には反射望遠鏡のミラーを自分で磨く方もいらっしゃいます。彼らの作り上げた機材は、工夫とアイディアがいっぱい詰っています。1アマチュアの自作品からヒントを得たメーカー機材も多数存在します。

イベント屋

各地で夏から秋に行われる星祭(星見のイベント)には必ず複数回顔を出す人達です。基本的には、人とお話するのが大好きな社交的な人達が多いですね。

のんびり屋

一匹狼的に、秘密の場所でこっそり一人で星を見るタイプです。ロマンチストでもの静かな方が多いです。

星空ガイド屋

とにかく、近所の人や望遠鏡を覗いた事の無い人達に星を見せるのが大好きな人種です。星空の魅力をそれはそれは魅力的に語ります。私はそこまでうまくはありませんが、星空ガイド屋でしょう。一人前の星空ガイド屋になるには、大変な勉強が必要です。

未知の天体捜索屋

新彗星や未知の小惑星、遠くの銀河の星の最後の瞬間の大爆発である超新星の捜索に明け暮れる人たちです。こう書くと大変ストイックな方が多そうですが、成功の暁の名声にはこだわらず大変な忍耐力がある方が多いそうです。彗星にいたっては1000時間探しても一個も見つけられない事も多いそうです。

現象屋

大彗星あらわる!獅子座流星群乱舞、火星大接近など、天文現象が起こると目覚める人たちです。普段はそれほど星を見るわけではありませんが、そういったイベント的天文現象は決して見逃しません。一番効率の良いタイプかもしれません。普段は押入れや物置の深くに防湿材とともに愛用の天体望遠鏡をしまいこんでいます。

天体写真屋

とにかく美しい天体写真をものにするためには、苦労を厭わない人たち、どんな奥地にも、どんなに寒くても、とにかく暗い星空を求めて止まない人達です。機材も100万超はまだ並で、200万超も珍しくありません。重い機材を山奥に運ぶので4駆で行動する方も多いです。彼らの写す天体写真の美しさは半端ではありません。天文誌の天体写真コーナーにどんどん応募する人もいれば、仲間内で写真を廻して終わりという方もいるようです。

機材屋

とにかく、次々と新しい機材を買う人たちです。わたしもこの一味です。私の場合、お金に限りがあるので、リーズナブルな物を買い漁りますが、ガシガシ新機種の高級機を買う人もおります。星を見るのが大好きな人たちですが、それ以上に新型のメカに興味深々という方です。興味のつきた機材は、オークションや個人売買でどんどん流して行く方も多いですね。